あなたは魔法が好きですか？

突然ですが、あなたは魔法が好きですか？

私は好きです。それも、ちょっとやそっとの好きではありません。

映画ドラえもんの「のび太の魔界大冒険」に始まり、テレビゲームの「ファイナルファンタジー」や「女神転生」など、私はとにかく魔法やファンタジーが好きな少年でした。

いま仕事としているマジック・ザ・ギャザリング（以下、MTG）だって、魔法やファンタジーを題材にしたカードゲームだったからこそやってみようと思ったのです。

魔法は私の人生。

そう言ってもいいくらい、魔法の世界は私の人生に大きな影響を与えてくれました。

今回はこれまでの私とMTGとの歩みについて、少しだけ個人的なお話をさせてください。

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私が魔法を好きになったのは、幼い子どもの頃でした。

物心ついたときから、「自分が住んでいるこの世界に存在しないもの」に心を惹かれていた私。

剣・魔法・ファンタジーといった題材が扱われた漫画やゲームが大好きで、雷や炎がでる魔法の剣、エルフ、ドラゴン、人魚など…そんな架空の世界は、いつも私の心をワクワクさせてくれました。

その魔法好きは、高校生になってもおさまることはありません。

高校生になると、周りの友人たちは将来の”なりたい職業”について考えはじめます。

でも私はなりたい職業がわからずに、「大人になったら何をしよう？」と悩んでいました。

そんななか、たまたま見ていたゲーム雑誌で出会ったMTG。

高校の後輩がMTGをプレイしていたこともあり、一緒に遊べる仲間とMTGを手に入れた私は、分厚いルールブックに頭を抱えながらも、みるみるうちにMTGの世界に引き込まれていきました。

正直最初の頃は、「MTGってトランプと一緒でしょ？カードゲームのやり方なんて、カードを見たら理解できるはず」と思っていました。

でも、そんな私の考えはすぐに打ち砕かれます。

カードに書かれたテキストをみて「クリーチャー？ソーサリー？土地？」と、見たことのない内容に驚きました。

ゲームのルールを知るほどにその奥深さに魅了され、「なんて面白いゲームなんだろう。もっと早く出会っていれば…！」と思ったことをよく覚えています。

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あれから約20年。

MTGは、ただの魔法好きだった少年の人生にたくさんの影響を与えてくれました。

世界選手権への出場。

初めて買ったパックから出てきたセラの天使というカード、その「Serra（セラ）」の名前をお借りした「Cardshop Serra」のオープン。

大好きな「セラの天使」の原画購入、そして株式会社英宝の設立。

「なりたい職業がわからない」と言って悩んでいた私が、そのとき出会ったカードゲームをいま自分の仕事にしているのです。

私からすれば、まるで魔法によって導かれたようにしか思えません。

「Cardshop Serra」では、おもにMTGのカード販売やPSA鑑定、オリジナル商品の販売などを行っています。また、定期的にみんなで遊べるようなイベントや大会も企画し、たくさんの魔法好き・MTG好きと、この素晴らしさを共有しています。

このMTGが後世にまで残り続けるよう、博物館の建設も計画中ですが、その話は長くなるのでまたどこかでさせてください。

今回私がお伝えしたかったのは、私の人生がMTGによってあたかも魔法をかけられたかのように、素晴らしいものに変わったということです。

そしてそれと同じような体験を、できれば1人でも多くの方に届けたい。

そう思いながら、日々仕事と向き合っています。