SaveMedical採用担当者が、淺野社長に会社設立までの話・医療/ヘルスケア事業・DTxについてなどなど、色々と聞いてみました。後編では、今後の展望や採用について聞いていきます。
前編後編と併せてお読み頂けたらと思います!
[CEOプロフィール]
淺野 正太郎
㈱リクルートに新卒で入社後、海外事業開発に従事。シリコンバレー駐在ではVC拠点の立ち上げと国内外のデジタルヘルス投資/事業開発を担当。その後、㈱日本医療機器開発機構の事業開発ディレクターを経てSave Medicalを創業。疫学修士(MPH)。
当社の戦略
DTxの領域でどのような戦略で事業展開していくお考えでしょうか。
とにかくプロダクトの数を増やし、開発の経験値を蓄積したいと考えています。ライフサイエンス業界では、プロダクトのラインナップを「パイプライン」と呼びますが、黎明期のこの領域においてはパイプライン数こそが非常に大事であると考えています。
世界にはブロックバスターと言われるような、一つのプロダクトでものすごく売上を上げられるような薬があります。このDTxという新しい分野では、何がそれにあたるのか、色んな仮説はあるのですがまだ検証はされていません。
なのでブロックバスターをいち早く実現するには、やはり色々なトライ&エラーが必要で、そのためにはパイプラインの数が何より大事だと思っています。
我々は手持ちの資源・人とお金の効率を最大限に高めて沢山のパイプラインにトライするという方法を取りたいと考えており、そのために製薬会社さんとのパートナーシップを重視しています。
大手製薬企業やライフサイエンス企業出身との提携・契約交渉を経験してきたメンバーが多いこともあり、このパートナーシップ戦略は今のところうまく進捗しています。
当社をおすすめできるポイント・他DTx企業との違い
ーー転職や新たな活躍の場を探している方にとって、戦略面以外で当社をおすすめできるポイントを教えてください。
まずDTxという事業領域は非常にやりがいのある分野だと思っているので、一人でも多くのエンジニアの方や、プロダクトに携わる方に、ぜひ門を叩いていただきたいです。
自分たちで作ったものが、薬のように、誰かの健康を改善することに直結するプロダクトになります。プロダクトの価値は非常に明確ですし、誰かの人生の改善に直結するという意味では、これ以上の面白い業界はないんじゃないかと思っています。
もう一つは、黎明期として様々なチャンスが広がっているということです。まだ分かっていないことも含めて、可能性はまだまだあるので、早めに飛び込んで頂けるとそれだけ得られるものも大きい、そういう面白い時期でもあります。
あとはDTxに取り組んでいる会社は日本で数社ありますが、弊社はまだまだ組織は小さく、逆に一人当たりに任される裁量が大きくなります。そういったフェーズの組織にやりがいを感じて頂ける方々には、確実にたくさんの機会を用意できます!
どんな会社にしたいか
ーー淺野社長は当社をどんな会社にしていきたいとお考えでしょうか。
会社の目標としては、まずは日本で一番多くの DTx のプロダクトを開発・運営している会社になりたいと考えています。ソフトウェア時代の製薬会社というイメージに近いかもしれないですが、社会にとって無くてはならないソフトウェア企業にしていきたいです。
社員にとっての働く場という観点では、社員一人ひとりのポテンシャルに最大限期待した組織でありたいと思っています。私は前職がリクルートという会社で、そこの影響を多分に受けていることもあり、よく言われていた「個の力の解放」ということをこの会社でも実現したいと考えています。
言われたことを粛々とやってもらうという組織のあり方よりは、個人が何をやりたいかということをベースに、最大限のパフォーマンスを発揮できるような場づくりやチーム作りしたいと考えています。医療サービスの会社ですが、組織風土としてはネット企業らしさも重視したいと思っています。
最後に、組織のあり方として、ものを作る人、形にする人が一番えらい、という組織にしたいと思っています。私のバックグラウンドはものづくりではないですが、プロダクトやサービスによって広く世の中に価値を提供したく、エンジニアの方やプロダクトの要件を決めていくような方達が主役になる会社が望ましいと考えています。
気持ちよくものづくりできる環境を整えるのが自分の役割と思っていまして、例えとして適切か分からないですが、エンジニアの方やプロダクトマネージャーの方がタレント・芸能人で、私がマネージャーのような立ち位置と考えています。
そういう、ものを作る人ファーストな文化っていうのをこれからもしっかり作っていきたいというのが社長としての想いですね。
今の会社の雰囲気としては、人数が少ないこともあり、組織の階層はなく、すごくフラットなコミュニケーションを取れていると思います。個人的に誇りに思っているのは職種やバックグラウンドが異なるエキスパートが集まり、互いにリスペクトがある雰囲気が保たれていることです。例えば、エンジニア出身の人と医療関係の出身の人が話をすると仕事の進め方が違ったりお互いが持ってる背景情報とか、その想像できるものの粒度が違うわけですが、しっかり議論して物事を前にすすめる事ができるメンバーが揃っています。そこは割と重視して採用活動をおこなってきました。引き続き多職種の叡智をまとめていける風土を大事にしたいというのが目指す組織ですね。
どんな人と働きたいか
ーーなるほど、高い専門性を有した人同士が協力し合ってプロダクトを作っているのでお互いのリスペクトが大事になるわけですね。他にはどういう人と働きたいか、お考えはありますか?
我々はビジョンのところで一番最初に掲げている通り、「患者さんファースト」という、患者さんの健康であったり QOL を改善する事を会社の一番の存在意義と考えています。ですので、まずはそこに共感して頂けるかどうかが一番最初の条件だと思います。
どの業界でも良いという方よりは、医療やヘルスケア領域への強い興味関心をお持ちである方の方が良いと思っています。もしも自分の大切な家族や友人が病気を患った場合に、自分が開発しているプロダクトが使われるかもしれません。そうなった時に、心から使ってもらいたいと思えるものづくりができているか、そんな視点で仕事にあたってもらえるような人がいいのではないかなと思ってます。
ーーありがとうございました。
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