AIの台頭という時代の波を前に、これからのキャリアをどう切り拓いていくべきか。
その問題に悩むフリーランスの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、フリーライターとしての11年間の活動を経て、エンゲージェンシー株式会社にマーケターとして入社した牟田悠さんにインタビューを行いました。
フリーランスの壁に直面したリアルな背景から、エンゲージェンシーとの出会い、インハウスだからこそ実現できる手触り感のある働き方まで、率直な思いをお届けします。プロのスキルを軸に新たな領域へ挑戦したいと考えている方は、ぜひご覧ください。
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牟田 悠 / マーケター
福岡県出身。立命館大学大学院修了後、京都のデザイン会社に入社しライターとしてのキャリアをスタート。2年後に独立し、11年間にわたりフリーランスライターとして活動。大学・企業の広報誌やウェブサイトから実用系のムック本、書籍の構成まで、幅広い案件を手掛ける。2026年5月、エンゲージェンシー株式会社へ入社し、これまでの執筆スキルを活かしながらマーケティング領域へと幅を広げている。
生成AIが台頭する時代のなかで、「文章を書くだけ」の仕事に感じた限界
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ーーライターになったきっかけについて教えてください。
大学院修了後、京都のデザイン会社に就職したのがきっかけです。
もともと読書が好きで院では日本近代文学を専攻していたのですが、研究者になれるのはほんの一握り。民間への就職も厳しい時期でしたが、当時の文学部の王道コースだった中学・高校の教員になる気にもなれませんでした。
「自分にできる仕事なんてあるのかな」と思っていたとき、参加していた就活イベントで京都のデザイン会社から声をかけてもらえたんです。
「文章を書くのが得意なら、うちでライターをやってみない?」と言われ、ライターの仕事については何も知りませんでしたが、挑戦してみることにしました。
大変な面もありましたが、上司がすごく優しくて、赤ペン先生のように丁寧に指導してくれたんです。そのおかげで、心折れることなく基礎を身につけることができたと思います。
ーーその後、独立してフリーランスとして長く活躍されていますよね。
デザイン会社で2年ほど経験を積んだ後、東京の出版社からお仕事をいただけるご縁があり、それを機にフリーランスとして独立したんです。
そこからの11年間は、基本的にいただいたお仕事はすべて受けるスタンスで、企業や大学の広報ツールや書籍など、さまざまな媒体に関わってきました。
私が感じていたライターとしてのやりがいは、たくさんの方にお会いして、じっくりとお話を聞けること。特に大学教授やお医者様など、一般に説明するのが難しいお仕事に取り組まれている方にインタビューするのが好きでした。
私自身も理解するのに必死なのですが、お互いに「通じ合えた」と感じる瞬間があって、それが嬉しいんです。
▼過去の執筆記事▼
ーー順調に見えるフリーランス生活から、なぜ働き方を見直そうと思われたのですか?
大きなきっかけは、仕事が激減してしまったことです。
フリーランスなのでもともと波はあったのですが、低空飛行の時期が長く続くようになりました。大学案件を多く担当していたので、少子化の影響もあると思います。
ただやはり、いちばん大きかったのは生成AIの台頭ですね。
自分でも使ってはいたものの、制作会社の方から「簡単な文章作成はAIを活用するケースが増えている」という話を聞いたときには衝撃を受けました。
独立した売れっ子の先輩ライターでさえ仕事が減っているという話を聞き、単に文章を書くスキルだけでは差別化が難しくなっていると痛感したんです。
ーー時代の変化を肌で感じて、正社員への回帰を決意されたのですね。
はい。これまでフリーランスを続けてこられたのは幸運でしたが、ここまで時流が変わってきたのであれば、私自身の環境を変えてみてもいいのではないかと思いました。
企業のなかではどんどんAI活用が進んでいるのに、ひとりで仕事をしていたのではその様子がわからず、取り残されていくばかりではないかという不安もあって。
また文章を読む人がそもそも減っているなかで、ライターとしての執筆技術だけを研ぎ澄ませていくことにもあまり意味を見出せなくなりました。
11年目ということで、自分の成長にも限界を感じていたのかもしれません。
それならば会社に就職し、新しいスキルを身につけながら働きたいと考え始めたんです。
自分の手を動かしながら、「全方よし」のサービスを広げていける喜び
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ーー就活はいかがでしたか?
就職先を探すにあたって最初に考えたのは、「上流工程に携わる仕事がしたい」ということでした。
企業が広告・広報ツールを制作する場合、まずは現状の整理があり、そのうえで企画が立ち上がって、具体的な制作物を決めて、それからデザイナーやライターを探して……という流れで動きますよね。
ライターの仕事は基本的にこうした制作工程の下流に位置しているので、「そもそもこのツールを作る意味はあるのか?」という疑問を持ったとしても、口を出すことはありません。
でもそれだと、今後はAIに代替されてしまいます。
これまで通り広告・広報ツールの制作に従事するとしても、「課題の整理や目的の設定から携われる立場」になりたいと考えました。
そこで転職サイトに登録し、広報やマーケティングの求人を中心に見ていたのですが、まったくの素人なので苦戦していましたね。
ーー未経験から上流工程に携わるのは難しいですよね。エンゲージェンシーとはどう出会ったのですか?
エンゲージェンシーからのスカウトメッセージが届いことがきっかけです。
関心のあったマーケティング領域での募集だったのでさっそくオンライン面接で話を聞いてみたところ、「オウンドメディアを中心に文章を書ける人を必要としている」とのことでした。
「おうちモール」というサービスを展開する会社でライティングを担当する、いわゆるインハウスライターになれば、フリーランスのように突然仕事がなくなることはありません。万が一ライティング業務がなくなったとしても、社内で別の仕事にチャレンジできる柔軟性があります。
さらにライターとしてのスキルを活かせるだけでなく、マーケターとして仕事の幅を広げられるとのことだったので、たいへん魅力を感じました。
ーー面接ではどのような話をしましたか?
初回のオンライン面接は、マーケティング責任者の高橋が担当でした。私をスカウトしてくれたのも彼女で、とてもうれしかったです。
▼高橋さんの記事はこちら▼
面接時の会話で印象に残っているのは、「マーケティングを内製化している」ということ。
マーケティング領域は、広告運用やクリエイティブ制作を代理店に外注する会社が大半です。しかしエンゲージェンシーでは、オウンドメディアに掲載している記事の制作からSNS運用、Web広告運用、ポスティングチラシの制作と配布まで、ほとんど自社で行っていると知って驚きました。
同時に、「内製化しているからこそ裁量が大きく、幅広い仕事に携わってもらえますよ」という言葉にワクワクしたことを覚えています。
ーーそのまま面接に進まれたのですね。
はい。2次面接は本社で行われ、代表の片山が住宅業界の現状とおうちモールの理念について説明してくれました。
▼片山代表の記事はこちら▼
注文住宅は高価格・低頻度の商材なので、売り手と買い手との間に圧倒的な情報格差があります。そのため売り手側である住宅会社のペースで話が進みやすく、お客様は家づくりについての知識が欠けたまま、なんとなく契約してしまうということも少なくありません。
そうした状況を打破するのが、おうちモールです。
住宅に精通し、ファイナンシャルプランニングの国家資格をもつアドバイザーが、お客様の状況や希望をヒアリング。その内容を踏まえ、40以上の提携する住宅会社のなかから、信頼できる営業担当者まで指名してお客様をご紹介するというサービスです。
そのような説明を受けて、非常に惹きつけられました。サービス内容に魅力を感じたのはもちろんですが、代表もマーケティング責任者もおうちモールという自社のサービスに自信と誇りを持ち、熱量を持って取り組んでいることが感じ取れたからです。
ーーなるほど。そこから入社を決めた理由を教えてください。
自分のライティングスキルを活かして、おうちモールという本当に価値のあるサービスを世の中に届けられる仕事だと考えたからです。
お客様はもちろん、紹介する住宅会社にもよろこばれ、自社も適正な利益を得られている。そんな「全方よし」のサービスであれば、今後もきっと長く続いていくはずなので、社員としても安心して働き続けられます。
また現在は愛知県を中心に展開しているおうちモールですが、ゆくゆくは全国展開を目標としています。自分のライティングスキルがサービスの拡大・成長の一助となるのであれば、こんなにやりがいのあることはないと思い、入社を決意しました。
プロのスキルを軸に未経験領域にも挑戦。失敗を成功につなげられるのはインハウスならでは
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ーー現在はどのような業務を担当されていますか?
今はまず、お客様へのインタビューや、過去に外部のライターさんが書いた記事のリライト業務を中心に取り組んでいます。
これまでの経験は活かせていますが、マーケティングについてはまだまだ勉強をはじめたばかり。
ただわかりやすく読みやすい文章を書くだけでなく、「なぜこの記事が必要なのか?」を見失わないように心がけています。
ーーフリーランスだった頃と比べて、インハウスで働く良さはありますか。
マーケティングを内製化してるということもあり、入社したてでも振ってもらえる仕事がたくさんあって、フリーランスのときのように仕事がない不安を感じずに済むのはうれしいですね。
またフリーランスの立場だと、つくったものの結果が芳しくなければそこで取引が終わってしまいますが、インハウスであれば「じゃあどう改善しようか?」と考えることができます。
一度の失敗で終わらず、次の成功につなげていける。安心感を持ちながら仕事の成果にフルコミットできることは、インハウスならではの良さだと思います。
ーー未経験の領域にもチャレンジされるとお伺いしました。
はい。今後は分析ツールを活用したデジタルマーケティングや、SEOライティングに挑戦していきたいと考えています。
全くのゼロからスタートするのではなく、ライティング力を軸にしながら、少しずつ横の領域へとスキルを伸ばしていけるので、キャリアの広がりを感じています。
また、コンテンツの反応がダイレクトに数字で分かるので、ゆくゆくはデータを元にした企画立案といった上流工程にも深く携わっていきたいですね。
ーーサポート体制はどのようになっていますか。
ツールなどの実践的な使い方については社内でレクチャーしてもらえますし、質問があればすぐに聞ける距離感です。
また、会社が契約しているオンライン学習サービスを利用できるので、お昼ご飯を食べながらSEOの動画を見たりして、自学自習を進めています。
学ぶ意欲を後押ししてくれるツールがあり、いつでも相談できるプロフェッショナルな仲間がすぐそばにいるというのは、非常に心強いですね。
おうちモールの魅力を、ひとりでも多くのお客様へ。専門スキルがあるからできること
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ーー今後、エンゲージェンシーで実現していきたい目標を教えてください。
家づくりに悩むお客様と、現場のアドバイザーの「良い出会い」をひとつでも多く創り出していくことです。
フリーランス時代は、自分が書いた記事がその後どうなったのか、結果や反応を知る機会がほとんどありませんでした。基本的には納品して終わりで、「自分の仕事が、人にどんな影響を与えたのか」が見えづらかったんです。
だからこそ今後は、自分が書いた記事のアクセス数といったデータを元にPDCAを回しながら、自分の仕事の成果を見届けたいと考えています。
ーー最後に、どのような方と一緒に働きたいと思いますか。
私も入社したてなので難しい質問ですが……フリーランスの方に向けていうのであれば、自分のスキルを入社後にどう生かせるのか、具体的にイメージできると活躍しやすいのではないかと思います。
たとえばカメラマンさんなら「施工事例ならもっとこんなカットを入れてみては?」とか、デザイナーさんなら「サイトデザインをこうするともっと魅力的になるのでは?」とか。
それぞれが持つプロフェッショナルな強みを持ち寄り、主体的に意見を出し合いながら制作物のクオリティを上げ、マーケティングの精度を高めていく。そんなインハウス組織を、一緒に創り上げていきたいです!
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