RAYVEN創業者対談(インタビュー第二弾)
こんにちは、RAYVEN採用担当です。
前回は「双子で起業するってどうなの?」というテーマで、代表の佳宏に創業までの道のりを語ってもらいました。
前回記事はこちら:https://www.wantedly.com/companies/company_4392135/post_articles/1078650
今回はその続編として、代表の佳宏と、共同創業者でCTOの英寿の二人に、会社のミッション・ビジョンについて語ってもらいました。
先にお伝えしておきたいのですが、今のRAYVENにはまだ、一言でスパッと言い切れるミッション・ビジョンがありません。
だからこそ、今回はあえて「二人で話しながら言葉を探していく」その過程を、そのままお届けすることにしました。相槌や言い淀み、途中で意見がぶつかる場面も、できるだけそのまま残しています。
目次
■ なぜ、今この会社をやっているのか
まず、率直に聞きたいのですが。RAYVENは何を目指してやっている会社なんでしょうか。
佳宏:そうですね。今、自分たちがやろうとしているのは、これからの人手不足だったり、少子高齢化。日本って労働人口が減っていく中で、どう考えても人が足りなくなっていきますよね。
佳宏:それで、採用費も実際めちゃめちゃ上がっていて。採用できずに、成長もできずに苦しんでる会社ってめちゃめちゃ多いなと思っていて。
佳宏:そうなった時にやっぱり重要になってくるのが、どれだけAIを活用してるかっていうところ。AIをしっかり使える環境をつくる企業をどんどん増やしていくことが、日本自体が、そして実際の企業自体がもっと成長していけるし、自分もその未来が見たい。それが一番根底にあります。
ありがとうございます。それを実現するために、具体的にはどんなアプローチを?
佳宏:結局、医療みたいな、とても貴重な個人データだったり、社内のコンテキストだったり。
その情報を渡せば渡すほどAIができる幅は広がるんですけど、そこの管理がめっちゃ難しい。そこをなんとか解決したら、その世界に近づけるよねっていうのがあって。
佳宏:逆に言うと、そこさえクリアすればいい。それでこの事業を思いついたんです。技術をただ押し売りするよりは、しっかり費用対効果を出せる結果にコミットしたい。ここはこれから仲間になってくださる人にもぜひ伝えたいところです。
英寿さんはいかがですか。
英寿:自分もそれこそ前職で、AIをめっちゃ推進していきたいっていう話を上から言われているにもかかわらず、大きい会社だとしょうがないのですが、そのセキュリティチェック、承認フローが時間がかかり正直手間でした。
じゃあもう外部のサービスで、セキュリティ担保してますって言えたら、それだけで会社の何ヶ月分もの無駄な時間を削減できるなって。
だから今回、Tumikiではそのセキュリティ部分を前面に出しているんです。
■ 日本とAIは、実は相性がいい?
お二人のミッション・ビジョンに対する考え方で通しているところって、あるんでしょうか。
佳宏:共通してるのは、AIを活用していくことが大事であるという前提、ですね。
英寿:日本でAIを利用していない企業が淘汰されていくと言われつつ、だからこそ弊社みたいな企業がちゃんと導入を進めていかないと、って普通に心配してますし、やる意義を感じています。
日本の企業や人のカルチャーとAIの相性について、思うことはありますか?
佳宏:人件費が安すぎてAI活用が進まないとか、日本以外の国だとそういうところはあるんですけど、その点日本は他の国に比べたら深刻な労働力不足になった時に、AIの活用はしやすいと思っていて。
佳宏:ただ、正直に言うと、AIやセキュリティへの投資に積極的なのは、実はアメリカの方なんですよね。企業単位でAI導入の積極率を見ると、日本よりアメリカの方が圧倒的に進んでいます。
意外です。アメリカはAIに対する忌避感が強い、というイメージがあったのですが。
佳宏:僕もそう思っていた部分があったんですけど、そこは正確に言うと少し違っていて。分かれ目は、リスクの取り方だと思っています。アメリカだと、情報漏洩のような問題が起きても、企業としては謝罪して済んでしまうことが多い。でも日本だと、同じことが起きた瞬間に大きなバッシングを受けて、最悪その会社自体が潰れてしまうくらいのリスクがあります。
佳宏:だから、AIやセキュリティにどれだけ大胆に投資できるかという投資対効果の計算が、アメリカの方が合いやすいんです。日本は失敗した時の代償が大きい分、慎重にならざるを得ない構造がある。
英寿:僕は、パーソナルAIが一人ひとりに寄り添うっていう世界観自体は今も好きで。実は創業前、小売りの店舗でパーソナルAIが商品案内から決済まで全部やってくれる、みたいなビジネスモデルを考えていた時期もあったんです。
佳宏:そういう夢はありつつ、僕らが本気で目指すべきなのは、AIを安全に使い倒せる状態を作ることだと思っていて。日本の方が失敗した時の代償が大きいからこそ、そこをちゃんとクリアできる仕組みを作れたら、それがそのまま自分たちの強みになる。そう思ってます。
■ セキュリティへのこだわりは、どこから来たのか
なぜ大阪で創業されたんでしょうか。
佳宏:真面目な話と、ぶっちゃけの話が二つあって。
前者から言うと、大阪関西って実は国内有数の大手インフラ会社が所在しています。
もう一つは大学が多いこと。阪大、神戸大、京大とか、関西って優秀な学生がめちゃめちゃ多いんですけど、実はほとんど東京に就職しちゃっていて。
それで、あんまりイケてる会社が大阪に無いと、給与水準も低いままなんですよね。
人材もっと確保できるよねっていうのが、事業戦略的に検討して意思決定したところです。
個人的には、とりあえずAIスタートアップは東京、みたいな感じに流されたくないっていうのもありますね(笑)
英寿さんの視点では?
英寿:私はぶっちゃけな方を話せればと思っていて、成り行きで大阪になったっていうのが一番強いのかなと思ってます(笑)
会社を作るにあたって、自分が大学院に通って、佳宏が関西の医科大に勤めてたタイミングで、枚方市に一緒に住んでいたんですよね。
そこで枚方市の経営者さんと仲良くさせていただいたご縁もあって、枚方市でまず創業したというのがきっかけです。
東京に行くっていうほど、お金もめっちゃあったわけじゃなくて。
わざわざ東京にいくメリットもなかったというのもあると思います。
■ 「人を削るAI」ではなく
ここは、お二人が一番強くこだわっているところだと感じました。
佳宏:結局、AIで売上・利益が上がってる会社は、どんどん人の採用を進めてるっていうのは事実としてあるんですよ。
レイオフしてる会社ももちろんあるけど、意外とそういう会社の方が成果が上がってないケースもある。実際利益が上がって売上が上がってる会社は人をどんどん採用してるんです。
英寿:自分もそれこそ思ってて、うちはAIエージェント企業だからこそ、人がいらなくなるようなAIエージェントを作って、従業員を解雇できますよ、みたいなことを提案するような企業にはしたくないっていうのが、まず第一にあります。
今作っているWorkLens AIも、業務プロセスをAIが分析して、AIに代替できるかを分析・提案して、実際にAIエージェントを組み込んだ後のROIも見る、っていうツールなんですけど。
これも、従業員の監視とか、個人単位の人事評価に使ってほしいわけじゃなくて。会社全体の生産性を上げたい、っていうのが目的なんです。
一人ひとり監視して、この従業員は使えないからAIに替えよう、みたいに思われたくないので。
■ 今、言葉にするなら
今の時点で、ミッション・ビジョンを言葉にするとしたら?
英寿:ビジョンが、一人ひとりがAI能力を増幅していって、人手不足でも成長を諦めない社会を作っていこう、みたいなことですね。
ミッションも「業務効率化していって、人の価値を最大化していって、かつその企業は安全に活用できる基盤を作っていきたい」っていうのが、うちのミッションだと思ってます。
一度、AIと壁打ちして言葉を整えたバージョンもあったと聞きました。
佳宏:AIとディスカッションしてそれっぽい言葉を置いてみたこともありました。
別に思ってることは同じなんですけど、結局伝わりやすさとか、自分のフィッティング感でいうと、なんか斜に構えてるみたいで。しかも人からかっこつけすぎって言われて。
それより、今こうやって喋って、自分の言葉で出てきたものの方が、やっぱりいいなってなりました。
■ どんな人と働きたいか
最後に、どんな人に来てほしいか聞かせてください。
佳宏:僕はまず前提、一緒にその技術を楽しめる人がまず一つ重要だなと思ってて。うちの会社って多分来月やってること変わるとか全然あるし、AIが進化するからこそ、本当にそこにどれだけキャッチアップしつつ変化をし続けられるかが重要になってくるんで。
新しい技術が、うわなんか仕様変更だ、じゃなくて、ちゃんとそこをワクワクして試してみよう、と思える方ですね。
英寿:僕は、仕事楽しめる方って言ってますね、
結局スタートアップ、あくまでもマインドという話ですが仕事好きだからもう一日中働く、机かじってでも働く。起きてる時はずっと仕事のことを考えるみたいなマインドじゃないと、そもそもプロダクト作れないし、会社成長できないなって思ってるんで。
これぐらい、自分のこの数年間の人生はこの会社に捧げる、みたいなことを言えるぐらいに思える方が理想ではあります。(※あくまでもマインドです)
でもやっぱり、こうやって喋ってて思ったんですけど、やっぱ「変化を楽しめるっていうのを一番入れたいな」って、今思いました。
社会変化とか、いろんな技術変化みたいなもの。こういう変化を楽しめるっていうのが一番大事だなって。
佳宏:産業が大きく変わるタイミングだと思ってるんで、そういう産業構造を変えれるところを一緒にやれる人がいいですね。
飲食店の利益率が10%でとかっていうのが当たり前だったのが、テクノロジーとかAIとかでめちゃめちゃうまくやったら普通に30パー以上出してる飲食店もあったり。ビジネスの構造が、今大きく変わってるなと思っていて。
そういう時に、一緒に産業自体を変えていける人、変えて行きたい人と働きたいなと思います。
■ おわりに
採用担当として正直に言うと、今回の対談はきれいに完成されたミッションビジョンの紹介にはなりませんでした。
むしろ、創業者二人がその場で言葉を探しながら、時に意見をぶつけ合いながら、ミッション・ビジョンを言語化していく過程そのものを記録する形になりました。
これから入社を考える方にとって、すでに全て決まっている会社に入るのと、今まさに形になっていく会社に加わるのとでは、まったく違う経験になるはずです。
この記事が、後者に魅力を感じる方に届くことを願っています。
※本記事は2026年7月に実施した佳宏・英寿へのインタビューをもとに構成しています。文中のミッション・ビジョンの表現は今後変更される可能性があります。