※この記事は20223年6月に公開した以下noteの引用です。
最近トリコ読み返したからか食欲が止まりません。
食欲が落ちる季節が近づいてきたのでちょうどいいですね。
初めまして、株式会社LOCKER ROOM所属のたかぴといいます。
私は今理由あって、webtoonプロデューサーをしています。
ほんの半年前までは考えられないような毎日。趣味のような仕事のような…。そんな不思議な日々を少しずつ綴っていけたらと思っています。
まずは簡単に自己紹介と自己開示を。
自己紹介
経歴
私は学生時代に漫画家としてデビュー、そこから2年というスピード感で連載→単行本の発売という漫画家としては何とも順風満帆に見えるような生活を送っていました。しかし、仕事として食べていくにはなかなか厳しいなぁという経済的な理由や、どうしても自分の描く作品の偏ってしまう傾向やなかなか上がらない質に自分自身が納得できず、筆を早々に置いてしまいました。
大学卒業後は貯金・作品の引き出しを増やす目的で武者修行という名の社会人生活をスタートさせました。今思うと金は全然貯まってないんですが…。
就職先は大学の専攻がデザイン系だったこともあり、デザインの知識が活かせる&デザイナーの人と一緒に仕事ができるような職業に就きたい!と、IT系のディレクター職として働いていました。
全体を管理しつつ、制作状況・内容を把握しつつ、メンバーの調子も確認しつつ…というような絵に描いたような中間管理職で、大変なことも多かったですが自分の素養にあっていたような気もします。
働き始めて3年が経過したころ、そろそろ別の仕事もチャレンジしてみたいな〜と考え退職。そこから縁あって現職であるwebtoonのプロデューサーとして声をかけていただき…今に至ります。
自己開示
未経験からwebtoonプロデューサーをはじめた理由
上の経歴の通り自分はエンタメ業界全くの未経験の身です。何なら就活の時は漫画関係全般の就職先は避けていました。「漫画を描いていた自分が、人が描いているのをただ見守る」という構図に耐えられる気がしなかったので…。
それでもこの職種に挑戦してみようと考えたのは、2つ理由があります。
1つ目は、私は今年で28歳になるのですが、思い切ったチャレンジができるのは20代がピークだと思っており(それ以降は自分の性格上保険をかけたりチャレンジ自体を適当な言い訳をして避けてしまいそう)、こんな面白そうな内容で声をかけてもらえるような機会が自分の人生においてあと何回あるだろうと思ったのが理由です。漠然と転職をしようと思い立ち、大きい企業に就職してお金を稼ぎながら自分の趣味もして…という道が自分には最適解だと思っていた中でのこの誘いは、天啓のようにも感じられました。
とにかく「1回きりの人生、一度くらいは後先考えずにチャレンジしてみよう!」が大きな動機だったと思います。
2つ目は自分の作品を世に出すことへの憧れが払拭できなかったからです。幼少期からずっと家に漫画があったこともあり、漫画を好きになって、いつしか漫画家になりたい!自分の作品をアニメ化したい!と思うようになっていました。しかし実際に漫画家として活動していく中、自分の理想と現実のギャップに打ちのめされ、自分に漫画の才能はないと突きつけられたような感覚になりました。それは「アニメ化」という夢があまりにも遠く、今の自分にとっては現実的ではないと思い知らされた、自分にとって初めての挫折でした。
なので、声をかけていただき嬉しかった反面、漫画の業界に入ることは正直怖い面もありました。また自分に才能がないと突きつけられるのではないかと。ですが、弊社に話を聞きに行った際、弊社の代表がこんなことを言っていました。
「自分の人生を漫画として捉えてみた時、『自分が主人公だとしてどういう選択をしたらこの物語が面白くなるか』を考えてる」
なんだそりゃ。と少し拍子抜けしながら、そういう考えもあるんだ。と肩の力が抜けた覚えがあります。自分は自分の人生にとっての主人公だからこそ、自分の選択で物語を面白くすることができるんだと。
才能がないとかアニメ化は絶対に無理とかそういった現実的な考えを捨てることはできないけども、自分自身が楽しんで、夢を追いかけて、それが仮にダメだったとしても自分の人生という物語が面白くなればそれでいいのかもしれない、そう思えました。
この職種を選んだのは半ば勢いのようなところはあったかもしれません。でも、自分の固定概念や価値観を人生で初めて振り払えた瞬間だったようにも感じています。
今とこれから
とりあえず飛び込んでみようで始めて、今、後悔することも振り返ることもないまま毎日が凄まじいスピードで進んでいます。この業界はとても流れが早く、変化も目まぐるしいです。IT業界も変化が早い方だと思っていたのですが、、
正直まだ何もわかりません。今の仕事が自分に合っているのかも、本当にこの選択肢で自分の人生が面白くなるのかどうかも。
ですが、楽しいという気持ちだけはずっとあります。
何年後かの自分が振り返ってみたときに「新章突入してから作風が変わったし賛否あるけど、私はこのwebtoonプロデューサー編結構好きだったんだよね」と思えるように、これから頑張っていきたいと思います。
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