大学時代から一貫して社会課題に取り組む事業に関わってきた早川さん。AiCANのCSとして自治体様のフロント対応とチームの仕組みづくりに奔走する入社半年の今、感じていることを伺いました。
(インタビュー:営業CS部/経営推進部 小山 文:小山 ※本記事の内容は、取材時点の情報です)
早川 彩紀(Hayakawa Saki) 営業CS部 CSメンバー
大学時代からNPOなどでのインターンを経て、新卒で株式会社CAMPFIREに入社。社会課題に取り組む団体のファンドレイジング支援や事業横断的な仕組みづくりを担当。働きながら社会福祉士の資格を取得し、2026年3月にAiCANへ入社。現在はCSメンバーとして複数の自治体様を担当しながら、CSチーム内の仕組みづくりにも取り組んでいる。趣味は旅行と合唱。
大学時代からの原点:社会課題にどこから向き合うか
────まず、これまでの歩みを教えてください。
早川:新卒で株式会社CAMPFIREに入社しました。NPOや社会福祉法人、ソーシャルスタートアップなどの事業者が寄付を集めるためのサポートから始めて、後半は事業横断的に、運用改善や仕組みづくり、それを効率化していくところも担当していました。
それまででいうと、大学1年生のときに参加したバングラデシュに行くプログラムでの出会いから、教育系のNPO法人でインターンをすることになり、1年程度寄付してくださる方を集めたり、広報や団体の組織づくりのようなことをやっていました。
活動自体に共感をしていたものの、活動を知って応援してくれる人の裾野を広げて、寄付を集めることって、とても難しくて。どうしたら社会の課題を自分ごととして身近に感じてもらえる人が増やせるのかなと感じていました。
そんな中、大学最後の年にたまたまCAMPFIREの方と出会いました。当時は「クラウドファンディングに携わりたい」という気持ちがすごく強かったわけではないのですが、その方も「クラウドファンディングは大事な手段だけど、それだけで解決できるわけではない。公的な仕組みにつなげたり、まだ可視化されていない課題を可視化していくことも後押ししたい」という考えを持っていたので、そこに共感してCAMPFIREでインターンを始めました。
一般的な就活もしていましたが、最終的にはインターン先のほうが働くイメージが湧いていたので、そのままCAMPFIREに新卒入社する道を選びました。
────CAMPFIREで働きながら、社会福祉士の資格を取られたんですよね。
早川:はい。クラウドファンディングを通じて社会課題に取り組む方々、たとえばホームレス支援をしている団体の方などとお話しする中で、「対症療法的な活動も重要である一方で、民間の団体でできることの限界がある」ということや、「たまたま手を差し伸べてくれる人に出会えたら救われる、という状態ではなく、仕組みそのものを変えることにも力を入れる必要がある」と感じるようになりました。
また、コロナ禍でクラウドファンディングの認知が一気に高まり、時短や営業自粛の影響を受けた事業者や、仕事を失って生活が立ち行かない、といった相談がたくさん来るようになったんです。もちろんクラウドファンディング自体は良い取り組みですが、自分ではコントロールできない災難に見舞われたときに自分でお金を集めなければならない、そんなときに頼られる存在であることに違和感を抱くことがありました。
そんな状況の中で、まず自分がもっと「福祉」について勉強してみようと思い、社会福祉士を養成する通信課程に通い、2年かけて資格を取得しました。
クラウドファンディングでは「社会課題全般」を広く扱っていましたが、その中でも「福祉」の領域にもう少し深く関わってみたい、と思うようになりましたね。
前職でクラウドファウンディングについて山口で講演会をしたときの写真です。AiCANとの出会い、そして転職の決め手
────AiCANを知ったきっかけを教えてください。
早川:前職の中でたまたま「AiCAN」という会社があることを知りました。その時点では転職先を探していたわけではなく、「福祉✕テクノロジーの領域に特化した会社があるんだ」と純粋な興味を持ちましたね。
転職を考えるようになったとき、「福祉に関わりたいけれど、現場に直接立つ勇気はまだない。仕組みづくりに関わりたい」と思っていたタイミングで、「そういえば」とAiCANのことを思い出しMeetupに申し込んでみたんです。
そこで営業CS部のマネージャー藤原さんや営業リーダーの永井さんなどとお話ししたのですが、和気あいあいとした様子が伝わってきて、純粋に楽しそうだな、雰囲気がいいなと感じました。転職が初めてで不安だったのですが、中の人の顔が見えて、同世代のメンバーが活躍している様子や、フラットな空気感が良かったので、「こういうところなら、楽しく働けるかもしれない」と思ったのを覚えています。
────そこから転職を決められたんですね。
早川:はい。他の会社とも少しだけ話しましたが、MeetupのあとAiCANと2度面接してこちらに決めました。
前職では、明確な職種というのがあまりなくて。AiCANでも特に強いこだわりはなかったので、面接でも「まずはCSとして現場のことを知り、それを活かして、CSという職種にとらわれすぎず、仕組みづくりなどできることで貢献したい」とお伝えしました。
入社が決まってから、前職の有給消化もありましたし、リモートワークから出社に変わり、引っ越しも伴う転職だったので、少し長めに休みを取りました。ニュージーランドで自然に触れたり、小学生のときに住んでいたイギリスに久しぶりに行ったり、リフレッシュしましたね。
イギリスでは母校の小学校へ。原点を思い出す久しぶりの訪問でした。入社半年を振り返る
────入社後は、どのように業務を理解していきましたか。
早川:オンボーディング体制は、自分でやりながら今までの内容を整理して、次に入られる方のためにアップデートした、という感じです(笑)もちろんお客様や機能についてのインプットはしていただいたのですが、スピード感のあるAiCANではすべての業務についてマニュアルなどが揃っているとは限りませんでした。
中でも、印象的だったのは入社2日目に先輩に同行させてもらって児童相談所に実際に伺ったことです。児童相談所という建物自体に入ったことがなかったので、どんな場所で、皆さんがどんな雰囲気でAiCANを使ってくださっているのかを現場で見て感じられたことが、一番大きなインプットになりました。
その後も複数のCSメンバーに同行させてもらっては、帰り道にわからなかったことを質問して学んでいきました。あと、機能については、お客さんになった気持ちで、マニュアルを見ながら一から触ってみる、ということもやりましたね。
福祉のバックグラウンドがある方、スタートアップ出身の方、プロダクトを作ってきた方、それぞれいるかもしれないですが、その3つが掛け合わさって入社される方はなかなかいないと思うんですよね。
「何をどのような順番で理解していくとスムーズにお客様に向き合えるようになるか」を、自分の経験をもとに整理しながら、チームの皆さんと相談してオンボーディングのプログラムを作成しているところです。
児童福祉の知識についても、社会福祉士の勉強の中で触れていたのはほんの一部でした。例えば「高齢者福祉」だったら「自分の祖母」が介護保険を使っていたことをイメージできたりするのですが、児童福祉は直接的な縁がなく、正直よく知らないことばかりで。半年経った今もまだまだ勉強しなければいけないことばかりだな、と思っています。
────現在はCSとしてどのような業務を担当されていますか。
早川:利用開始した自治体を2つ、準備中の自治体を複数担当しています。
前職でも経験したことがあるのでわかるのですが、新しくツールを導入していただくというのは、お客様にとって簡単なことではないと思います。それでも、現場の皆さんが歓迎ムードで積極的に使おうとしてくださるので、「こんなこともできるかもしれません」とお話ししながら進めています。
直接使っている方の声を聞けるのは、AiCANのCSの大きな特徴だなと思いますね。前職は、たくさんのユーザーを支える仕組みを作る仕事だったので、対極的だなと感じています。お客様の顔が見えて、何に困っているのか、何がうまくはまっていないのかを直接見つけていける良さがあるなと感じています。
一方で、「業務システム」としてAiCANをご利用いただくことにCSとして向き合う難しさも感じています。業務に密接に関わっているので、お客様の業務そのものが分かっていないと、「ここにこれを入力ください」だけでは解決できないことが多いんです。実際にどう会議をしているかを見せていただいて、AiCANをどう使うかを一緒に考えていく。1つの機能というより、一番コアな部分に伴走している仕事なんだな、と感じています。
普段パソコンで当たり前のように業務している身からすると、手書きでノートにメモを取るのが当たり前であったり、会議で紙の資料を全員に配っていたりする場面を見ると、驚くこともあります。
でも、そこには現場で培ってきた工夫や、紙のやり方なりの良さもあるので、単純にデジタル化すればいいという話でもないのかなと思っています。そこも含めて「変化を促す」「一緒に作っていく」というところに、どうCSとして介在価値を出せるかを日々考えながら進めています。
CSとして大切にしていること
────CSチームはいかがですか。大切にしていることなども伺いたいです。
早川:CSチームは現在、リーダーとフロントのメンバーという体制です。皆さん担当自治体を持っていて、それぞれ強い責任感を持って取り組んでいる心強さがありますね。
これから自治体様の数が増えてきて、似たような道をたどるケースも増えてきているので、これまでそれぞれが自治体を担当するなかで見えているうまくいくパターンや課題に対して効果的な取り組みなど、個人の知見をチームの知見にしていけたら、もっと強いチームになれるんじゃないかと思っています。
「こういうときにどう対応するか」ということが、誰でも一定の質でお客様対応できるように土台を作りつつ、それぞれの工夫や関係性で解決していく部分も大事にしたいですね。
────仕事のやりがいや面白さは、どんなところに感じますか。
早川:密にお客様とやり取りできるのは、なかなか他では味わえない面白さなのではと思います。実際の執務室でどんな対応をしているかに触れる機会はあまりないと思うんですが、そういった場面を見せていただきながら、一緒に「こういうふうに使ってみませんか」と相談していけるのは、この仕事ならではの魅力ですね。
社内でいうと、「もうちょっとこういうことやってみませんか」ということに対して、皆さんウェルカムな雰囲気があって、それぞれと一緒に作っていける感じが好きです。サービスがどんどん進化していく過程を一緒に作っていけるのは、他にはない面白さだと思いますね。
日々インプットの量もすごく多くて、児童福祉の知識もまだまだ必要ですし、プロジェクトマネジメントについても学ばなきゃいけないと思うことがあります。常に新しいものを吸収している感覚があるので、学び好きとしては飽きない環境だなと思います。
────入社してみて、AiCANの雰囲気はいかがですか。
早川:皆さんお互いに手を差し伸べ合う雰囲気が素敵だなと感じていますし、それぞれが意見を出し合い、日々新しい取り組みも生まれていると感じます。
私も入社してまだ半年ですが、CSチームの朝会など会議体を新しく作れないか相談したり、各自治体の対応状況を可視化するためのSlackの使い方を試してみたり、カスタマイズ機能のメニューを標準化するなど、さまざまな取り組みをチームと相談しながら進めています。
そのような提案を否定せず、どうしたらよりよくなるのか日頃からみんなが考えているところが一緒に働いていて、いいなと思うところです。
趣味の合唱は週1で練習に行っています。これから、そしてAiCANに関心がある方へ
────今後、AiCANでやっていきたいことはありますか。
早川:まずはお客様から信頼いただけるパートナーになりたいと思っています。当たり前ですがこれはCSとして必ずやっていきたいことですね。
それに加えて社内に対しては、みんなが健やかに働きながら、次の事業フェーズに進んでいけるようにしたいですね。それは私が仕事をする上でずっと大事にしていることでもあって、「仕組みづくり」もその一環だと思っています。組織として強くなって、みんながやりがいを持って前に進んでいけるように、というのをいつも考えています。
────どんな人と一緒に働きたいですか。
早川:サービスや仕組みを一緒につくっていきたい人と働きたいです!完成したものをどう売るか、どう使ってもらうか、ということよりも、育てていくことに面白さを感じられる人が向いているかもしれません。
サービスだけでなく、会社の仕組みづくりも含めて一緒に楽しんでくれる人だとうれしいですし、楽しんで働けるのではないかと思います。
【成島さん(CSリーダー)より】
入社して早々から複雑な案件のプロジェクト管理やオンボーディングの整理、様々な作業の自動化など多岐にわたって活躍していただいております。自ら率先して課題を見つけ、相談しながら解決に向けて進んでいく姿は、私自身にとってもそうですが、他のメンバーにとっても模範となっていると思います。今までのご経験も生かしていただきながら、CSチームをより良いチームにしていけるよう引き続きよろしくお願いいたします!