こんにちは、採用チームの金久保です。
今回は、弊社代表の丹野がYouTubeで話していた「アメリカの大量レイオフの真実と、これからの生存戦略」が有益だったので、要点をギュッとまとめてご紹介します!
ネットの「AIでエンジニアは不要」というニュースを見て、将来に不安を感じている若手の方も多いはず。
そこで今回は、動画の中で代表丹野が語っていたアメリカの大量レイオフの「本当の理由」や、これからの時代に市場価値が上がるエンジニアの共通点を分かりやすく解説します!
サクッと読めてキャリアのヒントが見つかる内容ですので、ぜひチェックしてみてください!
アメリカ120万人レイオフ時代。それでも市場価値が上がるエンジニアとは
「AIでエンジニアの仕事はなくなる」
最近、こんな言葉を耳にする機会が増えました。
ChatGPTをはじめとした生成AIの進化は凄まじく、コードを書く、テストをする、ドキュメントを作る──これまで人が時間をかけていた業務が、AIによって高速化されています。
そんなニュースを見て、
「エンジニアって将来危ないのでは?」
「今からエンジニアを目指しても遅い?」
「自分の市場価値は下がってしまうのか?」
そんな不安を感じている人も少なくないと思います。
実際、アメリカでは近年、大規模なレイオフ(人員削減)のニュースが相次いでいます。有名IT企業が何千人単位でエンジニアを削減したという話を見れば、「やっぱりAIのせいか」と思うのも自然です。
でも、ここには少し誤解があります。
結論から言うと、
「AIでエンジニアが不要になる」は、半分正解で、半分間違いです。
そして今起きているレイオフの多くは、実は“AIそのもの”が原因ではありません。
「AIのせいでレイオフ」は、本当なのか?
アメリカには、レイオフ後の再就職支援を行う「Challenger(チャレンジャー)」という企業があります。この会社は、企業からレイオフ情報を収集し、市場分析レポートを定期的に出しています。
そのデータによると、2025年にアメリカでレイオフ対象となった人は、約120万人。
これはリーマンショック級とも言われる規模感です。
ここで気になるのが、
「その120万人って、AIの影響なの?」
という話。
実際のデータを見ると、“AIが直接的な理由”と回答している企業は、わずか数%程度。
つまり、今起きている大量レイオフの主な原因は、生成AIではありません。
では、何が起きているのか。
大きな要因は、経済です。
理由①:IT企業は“人を採りすぎた”
まず1つ目。
コロナ禍で、IT需要が急激に伸びたことです。
リモートワーク、EC、オンライン会議、動画配信、フードデリバリー。
2020年頃、多くの企業がこう考えました。
「これからは全部オンラインになる」
だからIT企業は、エンジニアを大量採用しました。
Zoom、EC、SaaS、クラウド。
需要が伸びる前提で、とにかく人を増やしたんです。
でも2026年現在、どうでしょう。
私たちは普通に外食するし、買い物にも出かけるし、リアルな場も戻ってきています。
もちろんIT市場は伸びました。
ただ、“想定ほどではなかった”。
つまり、企業側の見込みよりも成長が緩やかだった結果、「思ったより人gいらなかった」が起きている。
これが、レイオフの大きな背景のひとつです。
理由②:インフレで「モノが売れない時代」になった
2つ目は、インフレ。
アメリカでは物価高が深刻です。
物価が上がると、人は生活必需品を優先します。
でも、サブスクや新しいサービスへの支出は削られやすい。
Netflixを解約する。
新しいSaaS導入を止める。
システム投資を延期する。
結果として、IT企業の売上成長も鈍化します。
当然、採用にもブレーキがかかる。
つまり、「AIに仕事を奪われた」というより、景気の問題が大きい。
これが現実です。
理由③:金利上昇で、企業が“未来投資”を止めた
そして3つ目。
金利の上昇です。
テック企業は、自己資金だけで事業をしているわけではありません。
資金を調達し、研究開発や新規事業に投資しています。
でも金利が高くなると、お金を借りるコストが跳ね上がります。
そうなると企業はどう考えるか。
「研究開発は少し抑えよう」
「未来より、今の利益を優先しよう」
となる。
結果として、新規開発や研究部門の人員整理が起きやすくなります。
つまり今のレイオフは、
AI × 景気悪化 × 過剰採用の揺り戻し
が組み合わさって起きているというのが実態に近いです。
でも、「安心してください」で終わる話ではない
とはいえ。
ここで、
「じゃあAI関係ないんだ、安心!」
で終わっていいかというと、それも違います。
むしろ、今後は確実に仕事が変わります。
特に変化が大きいのは、作業領域です。
- コードを書く
- テストを書く
- ドキュメントを作る
- 実装を進める
こういった“仕様が決まった後の作業”は、AIがかなり得意です。
つまり、
「作業者としてのエンジニア」は、確実に価値が下がる。
ここは厳しいですが、現実として向き合う必要があります。
これから価値が上がるのは、「AIの指揮者」
では、これから市場価値が上がるエンジニアとは誰なのか。
答えはシンプルです。
AIを使われる側ではなく、使いこなす側。
もっと言うと、
“AIの指揮者”になれる人です。
これから重要になるのは、単純な実装スキルだけではありません。
AIエージェントをどう組み込むのか。
開発フローにどう活かすのか。
品質・セキュリティ・パフォーマンスをどう担保するのか。
チーム全体を見ながら、AIを管理・運用できる人材。
言い換えるなら、
プレイヤーから監督になるイメージ。
サッカーで例えるなら、ゴールを決めるのはAI。
でも戦略を考え、采配を振るうのは人です。
監督がサッカーを知らなくていいわけがない。
同じように、エンジニアも技術理解は必要。
ただ、「コードを書くこと」だけに価値がある時代ではなくなるという話です。
若手エンジニアほど、“浅く広く”が武器になる
特に、経験1〜2年程度のジュニアエンジニア。
ここは少し戦い方を変えた方がいいかもしれません。
正直に言うと、
「綺麗なコードを書く」でAIと戦うのは、かなり厳しい。
ライバルが強すぎます。
だからこそ、ひとつを深掘るよりも、
“広く知る”ことが重要。
例えば、
- バックエンド
- フロントエンド
- インフラ
- クラウド
- セキュリティ
- 非機能要件
複数領域を横断して理解する。
なぜなら、AIが苦手なのは、
「トレードオフを踏まえた意思決定」だから。
コストか。
速度か。
安全性か。
保守性か。
複数の条件を見ながら最適解を出す。
ここは、まだ人間の強みです。
エンジーニアスが考える、“AI時代のキャリア”
エンジーニアスでは、単純な案件アサインをゴールにしていません。
今のスキルでどこへ行けるか。
その先、AI時代に市場価値が上がる経験を積めるか。
どんな技術に触れ、どんな領域を広げるべきか。
目先の年収だけではなく、3年後、5年後も戦えるキャリアを一緒に考えています。
生成AIは、間違いなく脅威です。
でも、必要以上に怖がる必要はありません。
怖がるべきなのは、AIではなく、
“変化しないこと”かもしれません。
AIと競争するのではなく、AIを使いこなす側へ。
その視点を持てるエンジニアこそ、これから市場価値が上がっていく。
私たちは、そう考えています。
この記事のもとになった動画はこちら
代表丹野がデータをもとに熱く語っている様子は、YouTubeでも公開しています。
記事では伝えきれなかった海外の生々しい市況や、これからの生存戦略についてのリアルな言葉を、ぜひ動画でも確認してみてください!