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変化し続ける組織で、デジタル・ITの力を通じて業界全体の成長を目指す

猪口正弘 DX本部 本部長
2010年にアステックペイントへ入社。
それまではWEB制作会社でディレクション・デザイン・コーディングなどを経験。
入社後はアステックペイント、プロタイムズブランドの企画業務全般を担い、現在は企画・システム部門全体を統括する本部長兼執行役員。
一児のパパで休日は子どもと過ごす。

会議室のビデオ会議システムを見て、IT投資への意志が本物だと感じた

面接の際、高価なビデオ会議室システムがあったことに驚き、同時に本気を感じました

アステックペイントとの出会いは、クリエイティブ系のエージェントさんの紹介でした。
何社か並行して受けていたんですが、当時の社員数は20名程度で、規模で言えば一番小さい会社でした。

そこで面接の際に通された会議室に、2010年当時でかなり高価なビデオ会議システムが設置されていたんです。

まず、当時の規模でそこまでの投資をしているということに、凄く驚きました。
そして面接で菅原社長が「ITとかウェブは今後重要になってくるから、そこはしっかり投資していく」とはっきり言われて。この会社は本気でIT化を進めていくんだな、と強く感じました。
また、IT・WEBに携わる社員が私含め2名だったため、これまでのスキルを活かし新たに創り上げていける段階という点にもやりがいを感じました。

確か、一次面接がクリスマスの日で、年明けすぐに社長面接だったんですが、その場で社長から内定の意向をお伝えいただき、私もその場で即決しました。

少しずつ環境を整え、今では社員の約1/3がIT人材に

入社当時の社屋の写真です。当時は何でも屋さんでしたが(笑)、その分様々な経験を積むことができました。

私の前職がWEB制作会社だったのでそこと比べてではありますが、入社当時、IT環境はそこまで整っていませんでした。
そのためソフトウェア、サーバー環境など不十分な状態を、予算と相談しながらできるところから少しずつ整備していきました。

また、社内にそういったことに詳しい方が多くなかったため、ヘルプデスクみたいな感じで、パソコン関係のことは何でも聞かれましたね。
PDFが開けないとか、印刷が上手くできないとか…。
今はもちろん、社内インフラを担う部署があるんですが、当時は何でも屋さんでした(笑)

今では制作会社に引けを取らないくらいIT環境が整っていますし、それを使いこなす人材も揃っています。塗料メーカーでこれだけのIT人材を抱えている会社は、おそらく他にないんじゃないでしょうか。

もちろん社内の環境整備だけでなく、アステックペイント、プロタイムズなどのサービス改善、認知向上に貢献できるような取り組みも行ってきました。

その中で特に印象に残っているのは、オウンドメディアの立ち上げです。
今では当たり前になっていますが、当時の業界ではまだ珍しい取り組みでした。
アメリカでは企業がメディアを持つのは当たり前でそれがマーケティング手法の一つになっていましたが、日本ではそこまで認知されていなかった。
そこで先駆けになりたい、やってみたいと思い提案しました。

記事の数を増やし情報を更新し続けることが大事だったので、全社員を巻き込み、社員自身が一つ一つ記事を書き、時間をかけて作り上げていきました。

正直大変ではありましたが、お客様に情報提供できることはもちろん、社員側も記事作成のため塗装業界やリフォーム業界の知識を深める効果もあって、得たものは大きかったんじゃないかと思います。

もう一つ思い出深いのが、現場ポケットというアプリの開発です。

塗料メーカーでありながら、直販体制により顧客と距離が近い当社では、現場で働く職人さんの声を聞くこともあります。 
その中で施工の進捗管理が全部紙ベースのため、朝晩、事務所に寄らないといけない、という話や、管理側も現場とのコミュニケーションがスムーズにいかないというジレンマを抱えているというお話を聞いていました。 

そこで実は最初「デヅラー」というアプリを開発したんですが、当時はガラケー全盛期だったこともあり、なかなか普及せずに残念ながら開発を一時凍結しました。 

でも、現場の課題は依然として残っていて。そこで改めて現場の生産性向上に貢献したいという思いから、「現場ポケット」の開発をスタートさせたんです。 

開発で一番苦労したのは、アプリの機能やデザインについての情報収集ですね。 
社内に職人や施工管理の経験者がいるわけではないため、どんな機能が必要で、どんなデザインなら使いやすいのか、ヒアリングし開発し修正し…と試行錯誤しながら進めました。 
また、職人さんの中にはITツールにあまり馴染みがない方も多くて。 
営業担当だけでなく、私たち開発メンバーも商談に同席して、機能の説明や使い方のサポートを直接行いました。 
地道な活動でしたが、少しずつ理解していただき、使っていただけるようになっていきました。

そういった苦労を経て、今では35,000人以上の職人さんに使っていただくアプリに成長しました。 

まだまだ改善したい点は多くありますが、現場の声から生まれたアプリが、こうしてお客様に貢献できているのを見ると、本当に開発して良かったと思います。 

常に変化し続ける組織が面白い

同じ会社なのに、数年単位で違う会社にいるような感覚を覚えます。

15年も同じ会社で働いているって聞くと、マンネリ化しそうだと思われるかもしれません。
でも、実際は全く逆なんです。
この会社は成長し続けているので、数年ごとに見える景色が全然違うんですよ。

社員も毎年何十人も増えていきますし、できることの幅もどんどん広がっていく。IT部門も入社当時2人だった組織が、今では100人規模になっています。
同じ会社にいながら、違う会社で働いているような感覚があるんです。

ただ、その分課題も出てきています。
組織が大きくなり人が増えると、どうしてもコミュニケーションの難しさがでてきたり、色々とかかるコストが上がってきますよね。
そのため今までの制度や仕組を、現状に合わせて見直していく必要が出てきました。

その制度の見直しを主となり取り組んでいるのが、将来の幹部候補であるミライメンバーです。
(※ミライメンバーについてはこちらの石橋インタビュー記事もご参照ください!)

ミライメンバーは各部門で現場の最前線を経験した上で現在マネジメントを担っているメンバーなので、当社の現状を踏まえた具体的な議論を行いながら、適切な制度へ変更していけると感じています。

業界の課題解決に向けたDX本部の役割

自ら情報を取りに行って、それを解決するための具体的なソリューション提案と、実行ができる方が活躍しています。

今、業界全体で直面している大きな課題が、職人さんの不足、そして原材料の高騰による利益率の低下です。
この状況を打開するために、デジタル、ITの活用が不可欠だと考えています。

具体的には、デジタル、ITツールを使って生産性を上げていくこと。そして、それを活用して付加価値の高いサービスを生み出していくこと。この二つが重要になってきます。

そこを推進していくのが、私が管轄しているDX本部です。

そのために、知識や経験を持っているだけでなく、自ら他部署に情報を取りに行って、それを解決するための具体的なソリューション提案と、実行ができる。
そんな方と一緒に働きたいと思いますし、実際そういう方はすぐに結果を出し活躍しています。

私(猪口)から見た社長

この質問、石橋さんも聞かれてましたね(笑)

そうですね…
先日ある議論をしていた時に、ちょっと新規参入が難しいような領域の話をしてたんですけど、その時に社長が「ハードルが高いってことはその分ライバルが少ないからチャンスだ」ということを言われたんです。

実際、そもそも塗料メーカーという新規参入が厳しく難しい業界で、直販体制という業界唯一の制度を取り入れながら会社を成長させてこられた方なので。
ネガティブ要素をポジティブに捉え、かつ実際に行動していくというところがやはり凄いなと。
見習いたいなと思いましたね。

今後の目標

先の話と少し重複しますが、まず組織としてはデジタル、ITの力を駆使して、当社だけでなく業界全体の成長につなげたい、という強い思いがあります。
せっかくこれだけ知識・経験を持った人材が働いてくれているので。

そして個人としては、責任者として組織の成果を最大化できるように、より社員が働きやすく能力を発揮しやすい環境整備をしていきたいと考えています。
そのために、もっと現場のこと、業界のことを知らなければならないですね。

インタビュアーからのお礼

猪口さん、お時間いただき本当にありがとうございました!
オウンドメディアの記事作成は私も取り組ませていただいたのですが、頭を悩ませつつも、情報収集をし文書にまとめる、という工程を行うことにより、沢山の学びを得られたことを覚えています。

また、DX本部が目指されている方向性を猪口さんより直接伺うことができ、私自身充実した時間でした。
ありがとうございました!

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