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変えるのはプロダクトだけじゃない。社会課題の解決も目指すPdMの挑戦【ユートラとわたし】後藤紗也佳

YOUTRUSTメンバーの素顔を探るインタビュー連載企画「#ユートラとわたし 」。今回登場してくれたのは、プロダクト責任者の後藤紗也佳(ごとう・さやか)。

化粧品クチコミサイト「@cosme」のPdM、飲食店検索サービス「Retty」のグローバルマネージャーなどを経て、2020年12月にYOUTRUSTにジョイン。2021年4月にはプロダクト責任者に着任しました。

YOUTRUSTに入社する以前から、人材の流動性の低い日本社会に疑問を感じていたと言う後藤。急成長していくYOUTRUSTを影で支える彼女の10ヶ月の奮闘と、プロダクトマネージャーとしての哲学を聞きました。

サービスを通して人生を豊かにできるからYOUTRUSTにジョインを決めた

——これまでの経歴を教えてください。

私はもともと、Webデザイナーとしてキャリアをスタートさせました。化粧品クチコミサービス「@cosme」を運営するistyle(アイスタイル)に在籍していたときに、好きなサービスをグロースさせたい一心で、ある日社長を待ち伏せして突然プレゼンしてみたんです。そうしたら、その案を採用してもらい、プロジェクトでリードを任されることになって。そこからプロダクトマネージャーとしてのキャリアが始まりました。

その後、飲食店検索サービスのRettyに転職し、国内外でアプリをグロースさせる責任を担うプロダクトマネージャー職を4年ほど務めました。アプリならではの世界観構築や、投稿数・MAUの成長、国外でのサービス展開をメインに、採用・チーム作り、コミュニティ運営、オフィス設計などさまざまな業務を経験しましたね。

@cosmeやRettyでの経験をから、サービスを通じてユーザーさんの人生を豊かにする体験を届けられることにやりがいを感じていました。さらに、どちらも経営層に近いところでサービス作りをさせてもらえたので、ユーザーさんの利便性だけに留まらない、ビジネスとしてのプロダクト作りの難易度と面白さも体感したことはとてもPdMとしての視野を大きく広げてくれるものでした。

その後、フリーランスとして活動しているときに、Retty時代の同僚が代表の岩崎(由夏)を紹介してくれたことがYOUTRUSTとの出会いです。私自身、均質性の高い日本社会や偏りのある転職市場に課題を感じており、同じ課題の解決に挑んでいる岩崎の思想にとても共感して。さらにビジネス観点でものづくりをしてきた私にとって、経営者と近い距離でプロダクト作りができるYOUTRUSTはぴったりな場所だと感じたため、まずは副業からジョインすることに決めました。

サービスを成長させるために経営者よりも深くプロダクトを理解する

——YOUTRUSTにジョインした時の第一印象はどのようなものでしたか。

当時は「副業マッチング」のイメージが強かったのですが、サービスを使ってみてすぐに、見据えている未来はもっと大きなところにあると感じました。例えば、転職ステータスを「考えていない」としていても、実はその気持ちを上回る思いを秘めていることもあります。YOUTRUSTにはそういう「秘められた思い」の窓口を開く新しい可能性を感じました。

「きっとYOUTRUSTでの体験から自分が想像していなかったキャリアの機会に出会える人が増えるそう確信し、サービスの未来にワクワクしたことを覚えています。

また、YOUTRUSTのメンバーはみんなアントレプレナーシップ(起業家精神)を持っています。フルタイム、副業、インターンと立場や働き方関係なく、全員が「信頼される人が報われる転職市場に」というミッションに向かって本気で仕事に取り組んでいる姿勢にとても感動しました。常にグロースアイデアが飛び交い、何かリリースがあれば全員でTwitterシェアするのが当たり前。全員が「マーケター」「PdM」「広報PR」「セールス」「カスタマーサクセス(CS)」そのすべての役割を自然と担っているんです。

——ジョインしてまず取り組んだことはなんですか。

代表の岩崎と同じ目線になることです。「なぜYOUTRUSTを立ち上げたのか」「今後どんな価値を提供したいと思っているのか」など数日かけてヒアリングさせてもらいました。

プロダクトマネージャーとしてジョインが決まったとき、私は岩崎からプロダクトに関する仕事をすべて引き受ける覚悟を持ちたいと思ったんです。なのでプロダクトについては誰よりも詳しくなり、進むべき道を提言できるようになるために、岩崎が数年かけて考えてきた思いをすべて聞き、見ている景色を揃えることに注力しました。

その次に、セールス・CSといったサービスをリードするメンバー全員とオンラインランチをして、業務内容を教えてもらいました。プロダクト責任者は事業価値を最大化する為にボトルネックを解消する役割です。事業全体を俯瞰し、ユーザーと開発者、ビジネスと開発者など越境する領域の橋渡しができるように組織の全体像把握に努めました。特に、CSチームはクライアントさんの課題解決に熱量高く向き合っているため、その話を聞いて「誰にどんな価値を提供しているのか」をより深く理解することができましたね。

全チーム一丸となって「キャリアSNS」のポジションを取りにいく

——副業ジョインから10ヶ月。フルタイムメンバーとしてプロダクトを見ています。これまでに印象に残っている出来事は。
2021年4月にiOSアプリをリリースした事です。それによって「副業マッチング」から「キャリアSNS」にアップデートできた手応えがありました。

コアユーザーさんは既にサービスを使いこなされていて、その上での待望のアプリ開発だったので、あまりにも限られた機能でリリースすると期待に応えられない。かといって、リリースが長引けば熱量が下がってしまうという難しい状況での開発でした。

アプリ開発に伴って、改めてYOUTRUSTのゴールを明確にした上で、どこまでが必要最低限なのかを定義し、質とスピードのバランスを取った結果、リリース時にはTwitterで「ファーストリリースとは思えない」という喜びの言葉を多く頂きました。これは、エンジニアの朝日(大樹)さんはじめ、副業でジョインしてくれているエンジニアチームの技術力があってのことです。

同時に「キャリアSNS」としてイメージをアップデートするため、自分のプロフィールをシェアして、人とつながるきっかけを増加させる施策をマーケチーム(現CMO)の大前(宏輔)さんと連携してリリースしました。Twitterでシェアされる様子から逆算して、プロダクトの機能やデザインを考えていった、面白い施策のひとつです。

これらの結果、多くの方に「キャリアSNS」としてYOUTRUSTを認知していただき、積極的にアプリを使ってもらっているという行動結果が数字にも表れています。

現在は「キャリアSNS」の世界観や、「誰にどのような価値を提供するのか」を明確に定義し、サービスを成長させるためのプロジェクトを推進しているところです。「投稿」から「脳内メモ」にワーディングを変更したのも、その一環です。「キャリアSNSとは何か」という輪郭を明確にし、ペルソナも定義できたことで、社内での共通言語が生まれ、よりスムーズな議論が行えるようになってきていると感じますね。

プロダクトだけではなく日本のキャリア観もアップデートしたい

——今後どのようにプロダクトを成長させていきたいですか。

私たちの目標は、日本のキャリアのあり方そのものを変えることです。 キャリアのアップデートが身近になれば、日本社会を鼓舞することにつながるはず。「点」の転職・副業サポートだけではなく、「線」で日々のキャリアをサポートする存在になりたいと思っています。

入社当初は事業計画とキャリアSNSになるということだけが決まっている状態で、プロダクトが目指す場所もわからない、今いる場所も不明確、実現するにも人数が足りていない状態でした。何もかもわからないことだらけで、やるしかない状況でしたが、それが楽しかったです(笑)

でも、データアナリストのアイクさん(池本賢司)が入社してくださったことはプロダクトチームにとっては大きなことでした。定量での健康状態が可視化されて、現在地が明確になり、目標までの登り方の試算やKPI設計を行い、ビジョンと共に道筋を建てることが可能になりました。

2021年9月にはエンジニアが3名、デザイナーが1名、PdMが2名入社し、急激にチームも拡大。副業で参画してくれているメンバーもいるので、総力をあげてサービス改善に取り組んでいきたいと思っています。そもそもまだやりたいことの5%もやれていない実感ですから。何が正解かは誰にも分からないので、やると決めたことを正解にしていくしかないという心づもりです。

昔ほど終身雇用が絶対的な価値観ではなくなり、少子化・高齢化で労働人口の減少があるとはいえ、過去の歴史が根付いた日本において、キャリアアップデートをもっと身近なものにするというテーマはとても難易度が高いと感じています。それを実現するためには、今よりももっとはやい速度で事業成長・拡大しなければならないという強い危機感をいつも持っています。

カルチャーフィットではなく、カルチャーアッドでYOUTRUSTをさらに強く

——チーム作りで意識していることはありますか。

私がやることは「道筋を建てること」。やったほうがいいことは沢山あるので、私たちが今目指しているもの、辿り着きたい場所を明確にし「一番重要なこと」を決めるのが私の役割ですね。なのでどんな時でも旗を振り続けることを意識しています。

プロダクトチームは、みんなが自主的にチームをアップデートするチーム。デイリースクラムやKPTもどんどん改善されていますし、最近では「KAIZEN DAY」という月次の施策以外でプロダクトの改善をやる日が自然と生まれていました。

▲KAIZEN DAYを前にしたプロダクトチームのSlackチャンネルの様子

今まではPdMは私ひとりだったので、プロダクト施策を回しながら、採用とチーム作りすべてを行っていました。ですが、2021年7月にzooさん、9月には外山(将平)さんがPdMとして入社をしてくれて、開発とプロダクト作りを分担したり、現場を任せることができるようになったり、どんどんチームの底力が上がってきています。

役割を定めすぎず、やりたい人はチャレンジできる環境がYOUTRUSTのプロダクトチームなので、PdM、デザイナー、エンジニア、アナリスト……全員でプロダクトの理想を追求したいですね。

——どんな人とYOUTRUSTの開発チームに加わってもらいたいですか。

「カルチャーアッド(Culture Add)」という言葉を最近知ったのですが、フィットする人ではなく「アッド」してくれる人を仲間に迎えてチームを強くしていきたいです。

新たな視点を持ち込んで強みを拡大していくことがプロダクトグロースにつながると思っていますし、違った視点を受け入れ取り入れられる柔軟性高いチームが理想です。

YOUTRUSTは、toCとtoBの両者にサービスを提供しているプロダクトです。エンドユーザーとクライアントのどちらにもより良い体験を届けるためには、多面的に思考する必要があります。

「キャリアSNSといえばYOUTRUST」という世界を実現し、より大きな日本のキャリア市場を動かしていくことが目指す先なので、機動力とチャレンジを楽しむ方にはぴったりの環境だと思います。毎日使いたいと思うようなUXを大事にしつつ社会課題の解決に挑戦してみたい方、プロダクト開発から事業全体にインパクトを与えたい方と一緒に、さらに強いYOUTRUSTを作っていきたいです。

<取材=たかしお>

<執筆=たかしお、黒木あや>

<編集=成田愛恵>

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