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株式会社WARCは「想いをカタチに出来る世の中を創る」というミッションを掲げ、成長企業の経営管理支援を目的とした様々なサービスを提供しています。
そのなかで、WARC Tech事業部は経営管理領域の課題を解決する新規プロダクトの開発&事業化を推進する事業部として2023年3月に発足しました。
今回は、WARC Tech事業部立ち上げメンバーでありCTOを務める田中さんに、エンジニアとしてWARCという組織に感じる魅力や現在開発中のプロダクト、今後の事業部の展望について話を伺いました。
プロフィール
田中 洸一/ Chief Technology Officer
2023年2月当社入社
受託開発企業やスタートアップ企業などで、開発やマネジメント、経営まで幅広く経験を積む。その後、WARCへ新規事業立ち上げの技術責任者として参画。コードを書きながらチーム作りをしている。
趣味はお酒とゴルフと麻雀。飲み会、麻雀に誘われれば片道1.5時間かけて出社する。始業前に早朝ゴルフをこなすことも。
周りからは「ON/OFFのイメージがかなり違う」と言われる、仕事も遊びも全力の童顔おじさん。
エンジニアとして新規事業開発にゼロから関われる貴重な機会に出会い、WARC入社を決意
− これまでのキャリアを教えてください。
2011年にWebエンジニアとして株式会社万葉(以下、「万葉」)というRuby on Railsでの開発を専門とする会社で受託案件やSESなどの開発業務に従事しました。その後、スタートアップ企業等を経て再び万葉に戻り、CEOとして経営を担いながらCTOも兼任し、ビジネス戦略に基づく技術方針の策定・推進、エンジニア組織の開発やメンバーマネジメントにあたりました。
− エンジニアとしてWARCが5社目とのことですが、WARCに入社した理由を教えてください。
万葉のCEO/CTOを退任してフリーランスとしての活動準備をしていたタイミングで、以前からの知り合いであった億田さん(現取締役COO/WARC Tech事業部長)から、一緒に新規事業をゼロから立ち上げないかと声をかけられてWARCにジョインしました。新規事業に力を入れていくこと、そしてそのための開発チームをゼロから作っていくというところが魅力的だったんです。
エンジニアにとって新規のプロダクトや事業の開発にゼロから携われる機会はあまりなくて、単純にその機会があるということは貴重でした。加えて、機会があるだけではなく、WARCでは新規事業開発にチャレンジする環境がしっかり整っていると感じました。
− 環境が整っているとはどういう意味でしょうか。
まず、事業部そのものについてです。既に信頼関係があった億田さんが事業部長であること。そしてその彼と、新規事業をうまく立ち上げ軌道に乗せるために必要な他事業部との連携や経営陣との折衝をどう進めていくかという、シンプルですがとても重要な点について意見交換をし、この事業部は正しい方向に進めると確信しました。
もうひとつは、社内での事業部の位置づけであり、WARC自体の経営基盤に関する点です。
WARCには伴走型コンサル事業と人材紹介事業という2つのコア事業が存在し、両事業でしっかりと収益があげられているということが大きかったです。
万が一新規事業がダメになったとしても会社の存続自体に大きく影響しない。これは弱腰になっているという意味ではなく、メイン事業で堅実な基盤が出来上がっているからこそ、いい意味で経営者に余裕があり会社全体でチャレンジングな意思決定ができるし、そうであれば開発も「適切な試行錯誤」をしながら進めることができるからです。
プロダクト開発には失敗が付き物ですから、これは非常に重要なポイントであると思います。
− 他事業部との連携が重要とのことですが、詳しく教えてください。
WARCはベンチャー・スタートアップを始めとした成長企業のコーポレートを支援する組織ですので、WARC Techが推進するプロダクト開発も事業開発も、当然コーポレート領域の支援を目的としたものになります。
一方で、エンジニアの立場からすると、キャリアからしてもコーポレート領域には馴染みがある方は少なく、そもそもどういった課題があるのか?の解像度がどうしても高くない。そこを理解せずに独善的に開発しても世の中に受け入れてもらえないことは明白です。
この点、WARCではCo-WARC事業部がコンサルティングサービスを展開していて、コンサルタントが最前線でコーポレート領域の課題に直面しているため、そこの解像度がとても高い。
Co-WARC事業と密に連携することで、市場のニーズを捉えたプロダクトの開発にあたれるというのが強みです。
− 田中さん入社のきっかけとなった億田事業部長はエンジニアではないですが、WARC Tech事業部はどのような組織なのでしょうか。
億田さんはスタートアップでのCOOやCSOの経験があり、WARC Tech事業部ではプロダクト開発を含めた新規事業開発全体をリードする立場です。
また、プロダクトマネージャーを柏原さんが担っています。柏原さんは先述のCo-WARC事業部から異動してきたので、Co-WARC事業部との連携がスムーズにできています。また、ユーザーインタビューなども積極的に行っており、総合的にユーザー視点を持った部分を担当しています。
他にもデザイナーや、セールスやマーケティングを担うメンバーも所属しています。
事業起点、技術起点、顧客起点、それぞれ得意領域が異なる専門家が集まり事業部を運営しています。異能の集団ですね。
エンジニアとして未知の領域である内部統制業務のプロダクト開発にあたる
− 現在開発しているプロダクトについて教えてください。
現在は内部統制業務DX SaaSを開発しています。
内部統制については多くの企業で、特にIPOを目指す企業にとって非常に重要な課題として認識されています。
どのように内部統制をデザイン・構築していくかという本質的な課題から、いわゆる3点セット※の作成が専門的かつ工数がかかり過ぎるという課題まで、誤解を恐れずに言えば企業運営のなかで「厄介ごと」として捉えられているように感じます。
しかしながら、内部統制について勉強していると、しっかりと取り組めば経営にとって大きな力となりえると感じていますし、社内の多くのコンサルタントもまた、「内部統制ってそんなにネガティブなものだっけ」「本来うまく活用することで経営に役立つものだよね」という歯がゆい想いを抱えているようです。
内部統制を、組織を成長させるための武器としてアクティブに捉えていく。そのためのプロダクトです。
※3点セットとは、内部統制業務のうち、J-SOXでの対応で求められる文書セットのことです。業務のフローチャート化やリスク・コントロールマトリクスの作成など、専門知識が必要となります。それに加えて、Excelでの作成が一般的になっており、細かな調整が大変なのが実情です。
− プロダクト開発の進捗はいかがですか?
事業部の発足からおよそ1年、2024年3月にファーストリリースを迎えられました。プロダクト名は「smoove J-SOX」です。「smooth」と「move」を掛け合わせた造語なのですが、内部統制業務に付きまとう ”面倒” ”形骸化”という負の要素をなめらかに前向きに転換するイメージで、「smoove」を導入することで経営はさらにリスクを取った挑戦ができて前に進んでいく、というVisionが込められています。
Co-WARC事業部の既存クライアントへの導入というクローズドリリースからスタートし、つい先日サービスサイトもリリースしました。今後さらに改善や追加機能の実装をしていく予定です。
また、この内部統制SaaSはWARC Tech事業部として開発するプロダクトの第一弾に過ぎず、今後も経営管理領域の課題を解決するプロダクトを開発していきます。
− 今回のプロダクトの領域が内部統制ということで、エンジニアの皆さんにとっては未知の領域だったと思います。どのようにドメイン知識を蓄積していったのでしょうか。
内部統制については私もWARCに入ってゼロから学びました。
WARC Tech事業部全体では、セルフスタートプログラムという仕組みを作りました。これは1日1時間は業務時間を勉強に充てていいというルールで、その時間で課題図書や、社内のコンサルタントに作成していただいた動画を元に基礎知識のキャッチアップを進めてもらっています。
また、事業部全体で週1回内部統制の勉強会をやっています。他にも、社内のコンサルタントや監査法人、公認会計士や実際に内部統制の現場にいる方々へのインタビューを実施したり、カスタマージャーニーマップの作成、実際に3点セットを作成したり評価業務を体験するようなワークショップの開催を通して、日々知識を蓄積しています。
ドメイン知識のキャッチアップは、個人の努力に頼らずになるべく事業部の仕組みで解決出来ればいいなと思っています。
プロダクト開発を通じてエンジニアを育成することも責務
− 田中さんはエンジニア採用の責任者でもありますが、どのような方にジョインしてもらいたいですか? まずは現エンジニアメンバーの皆さんの働き方を教えてください。
チームで開発を進めるようにしたいという想いがあるのですが、少しずつ形になってきています。
例えば、何かタスクがあったときに1人で抱え込んでやるのではなく、なるべく複数人でやるように意識しています。特にジュニアメンバーは1人で分からないまま進める状況を減らせるようにペアを組んでいます。
なにが一番心配かというと、タスクを1人で抱えている状態で例えばインフルエンザで1週間休むみたいな状況に陥ることです。
なるべくそういったことがないようにして、逆に誰かが1週間ぐらい急に休んでも大丈夫という状態にした方が健康的に働けるよなと。
そうは言っても、人によっては1人で集中したい人もいるだろうし、たまにはそうしたい時間が欲しい事もあると思います。そういう場合はひとりでやってもらってもいいです。あくまでケースバイケースで、動き方は柔軟にしています。
タスクの見積もりや設計は、経験年数に関係なく開発チーム全員で取り組んでいます。時間はかかりますが、こうすることで実装時の認識のズレが減り、プルリクエストのレビュー時のコメントのやりとりも減り、トータルで良い開発体験に繋がっていってると感じています。また、設計自体のスキルを若手が吸収することができ、長期的に見た場合にチーム全体のレベルアップも見込めると考えています。
根底として、エンジニア組織をなるべく持続可能にしたいという考えがあります。個人の頑張りに依存すると、仮に誰かが限界を迎えてしまったときにプロジェクトとして頓挫してしまいます。短距離走ではなくマラソンのように、爆発的な進みではなく確実に前進していく組織がいいなと思っています。
チーム編成としては若手エンジニアも大歓迎です。
新規事業は技術組織の立ち上げでもあるので、発足当初から育成にも力を入れていて、ベテランと若手によるペアプログラミングをしながらチーム全体での成長を図っています。
また、サーバーサイドとフロントも分けずに一緒に動いています。これは、得意領域を伸ばしながらも両方触れたほうが、エンジニアとして成長するにあたってメリットが大きいと考えているためです。
− チーム運営に加え、エンジニアのキャリアもとても大事にしているのですね。
入社していただいたエンジニアのキャリアを作っていくことも、私の責務だと考えています。ジュニアで入社したメンバーであれば、もしWARCを卒業しても一人前のエンジニアとしてやっていけるように、シニアのメンバーはWARCで仕事を経験することでエンジニアとしてより高いレベルに成長できるように、自立したエンジニアを育成していきたいです。
「smoove」が売上をつくるフェーズになってきたこともありますが、徐々に組織を大きくしながら、より色々な人を受け入れられるようにしたいです。
− 最後に、どんな方がWARC Techで活躍できると考えていますか?
ありがたいことに事業部発足当時の3人体制から今では18人の組織になり、チームとして働きやすくなってきました。困っても助け合える状態になってきています。逆に、全部1人でやりたいという人は合わないかもしれません。
ドメイン知識の習得もエンジニアとしての成長も両方必要になるので、そういったことに貪欲な人、勉強が苦にならない人の方が向いていると思います。業務上の課題図書も多いですが、チームの特徴として皆よく本を読むということがあります。
また、基本的に新規事業は方向性が変わることが多々あるので、変化に耐えられる人、もしくは変化を面白いと思える人の方がいいですね。
あと、副産物ですが会計など経営管理領域に触れることになるので、エンジニアやりながら会計の知識も自然と身に付きます。もし将来的に会社を立ち上げるなら必要な知識だと思うので、おすすめの職場です。
半分冗談半分本当なのですが、性格診断テストでいうと既存メンバーの分布が「外交官タイプ」と「探検家タイプ」にかなり偏っているので、「分析官タイプ」と「番人タイプ」のメンバーが増えると嬉しいですね。多様性のあるチームにしたいです。
WARC Tech事業部メンバーを募集しています
新規プロダクトの開発・事業化を推進するWARC Tech事業部のメンバーを大募集中です!ポジションはエンジニアのみならず、デザイナーやビジネス開発など複数ポジションあります。
今すぐの転職をお考えでない場合でも構いません。情報交換も大歓迎です。当社にご興味のある方は、お気軽にエントリー・お問い合わせをお待ちしております!