実証事業の開始に向けて、3月に実証準備委員会が開かれました。
そこで実証事業の開始に向けて説明が行われたので、その内容について簡単にお話ししたいと思います。
実証事業の流れ
この度行われる薬の一包化の委託に関する実証事業は、以下の3つの段階に分けて実施されます。
phase0
現状、一包化にどのくらいの時間がかかっているのかを計測します。
この時間が、今後のphase1,2で一包化の委託によってどの程度の作業時間が削減できるかを検証する元のデータとなります。
phase1
一包化の外部委託が認可された後、一包化を外部に委託する前に一度内部で委託を実施し、「委託すること」自体の感触を掴みます。
同一企業内での委託の段階を挟むことで、費用面や手順に関する課題の発見や改善をしやすくし、phase2に生かす狙いがあります。
phase2
実際に他社に一包化を委託します。
この段階で実施された事例をもとに、委託をスムーズに進行できる手順と、各フローで発生する費用の適正な価格の検討を行います。
上記の各フェーズの間には、それぞれ振り返り期間が設けられます。
実証期間を通して、契約・委託・調剤・配送・受領後の段階に分けて手順が改善されます。
実証事業で検証する内容
この度の実証実験では、安全性・有効性・経済性の3つの観点から、以下の内容を検証します。
安全性
・調剤ミスやヒヤリハットの件数
・手順書の変更箇所
有効性
・地域支援体制加算の9項目の推移
・患者、薬剤師へのアンケート
経済性
・作業時間
・委託による捻出時間、またその時間でできる薬剤師の対人業務
あすか薬局はphase0において4月~6月まで実際に一包化にかかる時間を計測中です。
phase2では一包化を他社へ委託して実証事業に参加します。
今後も引き続き実証事業についてレポートしていきたいと思います!