こんにちは。フォーサイド・バリュー・テクノロジー採用担当です。
今回は、現在取締役副社長を務める祖母井嘉一に対し、FVTの特徴、他社大手SESにはない事業方針についてインタビューを実施しました。
「SESだけどSES嫌い」と語る祖母井の、発言の背景や真意について話を聞いてきました。
■ご経歴について教えてください
慶応義塾大学を卒業し、金融を通じて企業の上場過程に携わりたいという想いから大手証券会社である大和証券に入社、法人営業として従事していました。その後、当時15名程度の金融ITのベンチャー企業へ転職しました。当時、大手証券会社から名前も知らないベンチャー企業への転職に関して周囲から猛反対をされたのですが、自分のやりたいことを重視し決断に至りました。金融ITのベンチャー企業では、結果的に上場までいったものの苦戦の毎日でした。金融ITを金融庁のガイドラインの中でしか行えない窮屈なビジネスであると感じていた折、Eコマース業界への転職を決めました。その後、様々な縁があってFVTに入社するに至りました。
■入社した当初の企業体制はどのようなものでしたか?
もう11年前になりますが、当時はBtoCのWebシステムの受託開発事業の推進をミッションとして入社しました。プロジェクトマネージャーとなり、休日出勤もやむを得ずとにかく日々多忙な中で業務をこなしていましたが、体力の乏しい中小企業が大企業の重要なシステム構築を請け続けることが、結果として自社のエンジニアを犠牲にしていることに気が付きました。健全にプロジェクトを推進するためにはまずは事業基盤を整えることが先決と考え、受託開発事業の一時的な縮小を決意し、SES事業に注力していくことを決意しました。
■着任後、最初に何をされましたか?
SESというビジネスと本気で向かい合うため、当時40名程度であった社員数から100名程度の事業規模拡大を想定し、採用計画を建てました。その後、SESが業界の中でエンジニアに嫌われる要因を紐解いた結果、それぞれ個々のエンジニアのキャリアに対する思いやベクトル、志向に対し、現場の営業メンバーや経営者が鈍感になっているケースが多いという結論にたどり着き、根本の解決を目指しました。
具体的には、「エンジニアのやりたいこと」に沿うプロジェクトを用意し、エンジニア主体でプロジェクトを選べるように方針を変更しました。各々エンジニアごとに方向性が異なるという認識の基、身内であるエンジニアに寄り添い、意図を組んだ営業方針を建てることがSESの本質だと捉えています。当初決断には非常に勇気が必要でした。しかし結果、この大胆な意思決定が功を奏し、会社への期待・信頼向上に努めたことで、結果として離職率は大幅に低減し、現在社員数88名まで規模の拡大を実現しました。
■数々のエンジニアの意向を尊重することは容易ではないと思いますが、具体的にはどのような形式でエンジニアがプロジェクトを選べるようになっているのでしょうか?
定期的にエンジニアと個人面談を行い、そこで希望を吸い上げプロジェクトを準備します。この体制を導入する以前は、開発側の意図と営業側のアクションの不整合から営業に対するクレームが多発していました。営業に課せられたインセンティブがエンジニアの意図に整合したアクションを妨げていたんですね。この不整合を解消するため、営業に対し一切のインセンティブを無くしました。結果として1年ほどでエンジニアの声に変化が起き、今では営業に対するクレームは殆どゼロとなりました。宣言した以上貫かなければならない覚悟から取り組んだ成果が現れたと感じています。
■他社大手にはないフォーサイド・バリュー・テクノロジーの強み・やりがいを教えてください
エンジニアが自ら携わるプロジェクトを移行しやすいというSESのメリットを最大化する仕組みを生み出していることです。このメリットを会社都合で消し去ってしまう現状のSES業界には疑問を呈しています。世の中に悪印象が染みついている現状で、SES業者がどれだけ魅力的なことをしていても穿った見方をされる覚悟はしています。しかし弊社においては、転職してきたエンジニアの多くが「騙されたと思って入社したがイメージを覆された」と言っていて、SESエンジニア目線での整った開発環境を実現することが関係を築くことに繋がっていると実感しています。
■このように業界では異例の改革を実行してきた祖母井さんが、フォーサイド・バリュー・テクノロジーで働くことをおすすめできる人ってどんな人ですか?
現状に不満や疑問を抱えていて、様々なことに対するチャレンジ精神を持ち合わせている方だと思います。大手企業から中小企業への転職には少なからずギャップが生じる中で、ワンオブゼムとしてではなく一個人として評価してほしいという方がフォーサイド・バリュー・テクノロジーに適していると思います。現職SESでブラックな待遇ややりたいことができない、作業者としての仕事をこなしてしまっている人は、弊社であればやりたいことを実現出来る環境を提供することが出来ます。
■最後に、読者の方々に一言メッセージをお願いします。
通常の企業は自社を取り繕う傾向にありますが、フォーサイド・バリュー・テクノロジーでは、毎回面接の際、自社の長所も短所も含めて全てフルパワーで説明しています。結果として8割以上の社員が入社後のギャップを感じていないというデータが数値として現れています。我々の採用活動におけるKPIは、採用人数ではなく、「如何にして入社後のギャップを無くすか」という点にウエイトが置かれています。我々だからこそエンジニアの皆さんに提供できる環境があると信じています。ぜひ、少しでも気になった方は、ご応募お待ちしています!