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Forema ラボの話

※この記事はラボ経験者向けに書いているため、専門用語の解説は省略しています。

過疎地のベンチャー企業にはあるまじき話ですが、Foremaにはラボがあります。実施している内容はNGSによる16S rRNA 解析で、必要に応じて18S rRNAも対応可能です。

ラボの主目的は犬と猫のマイクロバイオーム(腸内/口腔/皮膚など)の解析ですが、そこから派生して成人(飼い主さん)や疾患のある子供、生後間もない乳児、さらには野生動物、土中、汚泥、謎のバイオフィルムなど、環境中のあらゆる微生物群の解析を実施し、独自の知見を積み重ねています。

NGSは大変ホットな領域ですが、ウェットからドライまでの全体を熟知している人は多くありません。逆に言うと、駆け出しのラボパーソンであっても短期間で「結構いいポジション」まで駆け上がれる領域とも言えます。

大学の研究室とは異なる

Foremaラボは自社ラボのため、国からの研究費は出ません。一方で、自分達で研究費を稼ぎ、また研究の成果がそのまま収益につながるというリアルなステージにあります。

よってトライ&エラーが容易であり、ショートスパンで検証をかさね、その成果をすぐに現場で活用します。こうしたフットワークの軽さは民間企業の大きなメリットであり、そのスピード感に驚くのではないかと思います。

また、日々多くの個体のデータを解析しているため、日々大規模研究のさなかにいるというのが実情です。

こうした状況に対し、不安を覚える人はベンチャー企業に向いていません。逆にわくわくする人は、大手企業や公務員ではなく、Foremaのドアを叩いてほしいです。

探求について

自然界に隣接した過疎地にいると、思いついた疑問をすぐにラボに持ち込み、解析する事が可能です。

例えば、「ペット犬と野生動物の腸内細菌に違いはあるのだろうか?」という疑問が芽生えたとします。

野生動物のフンを探しにいくと、割とすぐ見つかります。(わかる人にはわかる)

そしてその日のうちにDNA抽出を行い、その流れでPCR、NGSと工程をすすめることで、驚くほど短期間で疑問の答えが得られます。(検体は何日まで解析に耐えうるのか? 雨水や風化に耐えられるのか? といった素朴な疑問に対しても英知が得られます)

これまで、哺乳類では野生のタヌキ、ヌートリア、ニホンジカ、ホンドテン、ニホンノウサギ、家畜ヤギなどの検体を解析しています。また、複数の動物園にご協力いただき、6頭のシンリンオオカミの検体も確保し、解析しています。

こうして得られた膨大なデータを独自の切り口で解析していくことで、難解なデータの羅列から興味深い真相がボロボロと炙り出されてきます。逆に探究心がないと、データからは何も読み取る事ができません。

ここまで読んで興味を持たれた方は、お気軽に見学にいらしてください。NGSが未経験であっても、一般的なラボ経験があれば何とかなるのではないかと思います。

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