1
/
5

起業して1年。これまでの振り返りと今後の野望。

2020年10月1日、ちょうど1年前の今日、人生で初めての起業をしました。

多分経験者はわかると思うんですけど、10月1日になにか特別なイベントがあったわけではなく、ただ法務局で申請した紙に法人設立日を設定して、その日が来るのをただただ待つだけなので、特別なことは特にありません。

それでも形式上は設立日として会社の事業をビジネスとして社会的に運用スタートをした日なので、なんとなく今日で1年かぁって感じです。

設立前から色々調べものとか開発とかはやっていたので、実際の構想期間も含めるとプラス1年くらいは事業について時間を費やしていると思います。

去年1年間の私の気持ちのバロメーターを可視化してみました。


調子が良い状態を1~10までの段階で表現するとしたら、ちょうど今年(2021年)の2月くらいが一番しんどかったです。メンタル的に。

元々某大手企業からオリンピック・パラリンピックの施工現場で使いたいと言ってもらえたので、契約の為に2020年10月に法人化をしました。

そこからコロナの状況も紆余曲折あり、感染者は一向に減らない。世論も厳しい反応で本当にオリンピック・パラリンピックは開催されるのか、クライアントである施工会社も不安。

そして何より弊社の開発チームがこのままで大丈夫なのか一番不安だったと思います。このまま続けて良いものなのか。資金は大丈夫なのか。やる意味あるのか。

正直開発チームを説得するのは本当に苦労しましたし、私自身も資金が底をつきかけており、なんなら3月以降大会組織委員会を辞めてでも自分でお金を稼がないと事業を続けていけない状況まで言ってました。

上司にも相談しました。メンタルもボロボロ。

藁をもすがる思いで日本製作金融公庫に借入の申し込みもしましたが、公庫の方もオリンピック開催されなかったら売上どうするの?その時の担保は?当時の私にはその質問に対して正当な返答をすることができませんでした。

そんな中「横浜ビジネスグランプリ2021」のファイナルへの出場権を獲得します。ここしかない。これで結果を出して、調達に向けて前進しなければこれまでのすべてが終わる。

色んな人に協力してもらいました。起業家仲間、職場仲間、元同級生、いろんな人にピッチの壁打ちをさせてもらったり、業界ヒアリングをさせてもらったり。

結果、3位の「奨励賞」をいただき、賞金も獲得。

その後地銀とのやり取りに発展し、何とか資金を調達することが出来ました。

報われた。

本当に感謝しかありませんでした。

精神的はもう限界に来ていて、エレンみたいなことを心の中でずっとおもっていました。本当に失礼な奴だったと今では反省しています。


その後、オリンピックも近づき最初の現場が始まりました。

この時点ではもう現場レベルの会話で、ポジティブなこともネガティブなことも言われたりしましたが、たまたま昔からの知り合いのサイン屋さんが使ってくれていたこともあって気兼ねないコミュニケーションを重ねることができ、順調に実績を積み重ねていきました。

もちろんエラーとか出てましたけどね。

6月7月は、大会組織委員会の業務も佳境に入ってきており、事業との両立が本当に大変でした。でもメンタル的に落ち込むことはなく、突き進むのみ。

8月9月になると実績データもたまり、顧客からの意見を聞きに行ける状況になりました。時間にも余裕が出来てきたので、今後のスケジュールを考えることもできるようになりました。

そして今日2021年10月1日、2期目がスタートし、これまでとは違う新たな環境で事業を進めていくことになりました。

正直やらなきゃいけないことはたくさんある。

決算の準備、UI/UXの改善の検討、開発チームとの打ち合わせ資料の作成、HPの改善、会社パンフレットの作成、資金調達、事業計画の作成、社員を迎え入れるための諸々の準備・・・

成長してるスタートアップみんながこれをやっていたのかと思うと、自分が無知すぎるだけなのか、日本の起業家支援の環境が整っていないのか、それとも別のなにかか・・・。とにかく他スタートアップのみなさんとこの初期の頃どうやって切り抜けたのか切実に話が聞きたい。

とにかく私自身は一番大事なのは後にも先にも”人とのつながり”だと思っているので、これまで出会った人たちとはこれからもつながっていたいし、何か手伝えることがあるなら何でもやる気でいます(メリットデメリットは選ばしてもらいますが(笑))

自分が目指す、”施工現場の課題を解決し、健全で安全な空間づくりができる環境づくり”を実現するまでは頑張るしかないんです。

それは自分自身に降りかかった原体験が原動力になっています。

この業界が好きだから、今後も廃れてほしくないと思っているから、現場が好きだから、職人さんたちが好きだから、後輩に自分と同じような思いをしてほしくないから、応援してくれる人がいるから頑張れます。

私の事業が業界のための正解なのかはわかりません。

もしかしたらおせっかいかもしれない。(たぶんほぼおせっかい)

入退場管理を最初のステップであっているのかわかりませんが、そのデータを使って人材管理や工程管理に展開していく、そんな展望が今後は叶えていけるように、日々前に進むだけ。

株式会社SHO-CASE's job postings

Weekly ranking

Show other rankings
Like Yusuke Komura's Story
Let Yusuke Komura's company know you're interested in their content