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選手生命をかけて

グッと来た話

先日、とある会社の製造部長さんとの商談中に心打たれる出来事がありました。

是非聞いてください。


五右衛門提案までの背景

五右衛門のような設備を販売する場合、ご注文書にハンコをいただかないといけません。

ハンコをくださるのはその会社の社長さんだったり、本社の技術本部だったり、親会社の購買部だったりします。

組織が大きくなるにつれ、僕が直接ハンコをもらいに行くことは当然少なくなります。

今回登場する会社は部長、課長、現場オペレーターとは大いに交流があるが社長とは面識がない、そんな会社。

今までに少額のお付き合いはあるものの、数年前からご提案している少し大きめの設備投資にはなかなか稟議が下りないという状況です。

現在使用中の設備も相当老朽化が進み、出来れば早く購入を検討していただきたいですが、設備投資の決断にはなかなか時間がかかるのも正直なところです。

そんな部長から直々に「ちょっと相談したいことがある」とご連絡をいただいた時、なんとなくただならぬ気配を感じたので、急いで日程を調整し会いに行って来ました。


商談の内容

ただならぬ気配を感じたのは正解だったようで、部長のお話は真剣そのものでした。

ミラクアからの提案は毎年社長に上申しているが、採用されないこと。

現設備の老朽化が大いに進み、水質異常を起こしかねない状況であること。

部長ご自身もリタイヤ間近で、在職中にミラクアからの提案を採用したいと思っていること。

などを赤裸々に語ってくださいました。


そして僕の心を震わすひとことをおっしゃいます。

「選手生命をかけて社長と話をしてきます。是非力を貸してください。」

そのひとことを聞いた時、部長の会社への想いやご自身の製造マン人生、背負って来られたたくさんの大切なものへの重みを感じずにはいられませんでした。

気の利いた言葉も出てこず、ただ「わかりました、頑張ります。」とだけ答えるのが精いっぱいでした。

帰りの道中も部長の「選手生命をかけて」が何度も何度もよみがえり、僕を武者震いさせました。


今後はどうなる

実際に現場にお邪魔し、設備や水質を丸一日かけて点検することが決まりました。

点検の結果を受け、設備老朽化の現状や水質についての不具合がわかりやすく伝わるような、丁寧な報告書と提案書を作成します。

部長の気合に負けないくらいの魂のこもった資料を作成し、必ず受注に繋げてみせたいと思います。

そして部長が胸を張れるような立派な設備をお納めし、安心してリタイヤしていただこうと思います。


こんな熱い想いで仕事が出来るなんて、本当この仕事を選んで良かったと思います。

僕の選手生命もあと19年と1ヶ月。

そちらについても後日触れたいと思います!

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