製品や仕組み、理念やビジョン。
企業には様々な構成要素がありますが、QIXがここまで来られた最大の要因を一つだけ挙げるとすれば、
それは間違いなく、“人”です。
15年という歳月のなかで、数え切れないほどの出会いがありました。
それぞれの人が、QIXという器を形づくってきた。
今回はそんな、“仲間”と歩んできた物語をお話しします。
意見がぶつかるからこそ、前に進めた
どの会社にも、創業期に特別な存在だった人がいると思います。
QIXにも、方向性をともに悩み、時に激しく意見をぶつけ合った幹部がいました。
正直、順風満帆ではありませんでした。
でも、だからこそ“組織としての意思決定”が磨かれていった。
「この人がいたから、あの判断ができた」
「あの時の議論があったから、今の形がある」
そう胸を張って言える関係が、確かにいくつもあります。
人が増える。それは“難しさ”との出会いでもあった。
創業当初、QIXの社員数はごくわずかでした。
営業・開発・総務すべてが混ざり合い、全員が“なんでも屋”のように動く日々。
しかし、組織が大きくなるにつれ、「情報共有が届かない」「同じ熱量で動けない」というジレンマも生まれました。
「このまま人を増やしていいのか」と葛藤した時期もあります。
でも結局、私たちは“数を減らす”のではなく、“どうやって自律的な文化を育てるか”という問いに立ち向かうことを選びました。
“社員”ではなく、“仲間”と呼ぶ理由
QIXでは、「仲間」という言葉を大切にしています。
それは、“家族”のような馴れ合いでも、“兵隊”のような一体化でもありません。
自分の意思で立ち、自分の視点で価値をつくり出す。
そんな“自律した個”が集まり、共通の理念を共有する関係。それを私たちは“仲間”と呼んでいます。
「指示を待つ」のではなく、「問いを持ち、動き出す」。
そうした個の力が組織の中でぶつかり、支え合い、時に進化していく。
この文化が、15年間かけて少しずつ育ってきたのだと感じています。
最後に:次の15年も、“誰とやるか”で決まる。
組織にとって、一番大切な問いは
「何をするか」ではなく、「誰とやるか」だと思っています。
理念や戦略は、誰かが創れます。
でも、それを支える文化と、人の信頼関係は、一朝一夕には育ちません。
QIXという場が、これからも“誰かが自分の問いを形にできる場”であるために。
そして、「この人となら挑戦できる」と思える仲間が出会える場であるために。
私たちは、会社という器を、まだまだ磨き続けていきます。