こんにちは!ボルテックスの採用担当です。
今回は、情報システム部門の管理職である平野と、現場で営業支援システム・架電基盤を担当する小倉の対談を通じて、事業会社のシステム職がどのような仕事なのかを紐解いていきます。
二人とも、入社は2025年。前職は金融機関/コンサルティングファームと住宅機器メーカー。まったく異なる場所にいましたが、事業の内側から直接課題解決に注力したいという思いは共通していました。
- 現場に入り込み、本当に使いやすい仕組みをつくる仕事
- 内製だからこそ実現できる、改善の速さと知見の蓄積
- システム開発にとどまらない、情報セキュリティ/ITインフラ/ITガバナンス/各種法令対応まで含む幅広い業務
- AIを活用し、開発の前提そのものを変えにいく取り組み
「事業のすぐ隣でシステムをつくりたい」「自分で課題を見つけて動きたい」と考えている方にこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です。
目次
要件定義から運用保守まで。約30名の内製組織
左から平野・小倉
ーーまず、これまでのご経歴と、現在の担当業務を教えてください。
平野:金融機関やコンサルティングファームを経て、2025年9月にボルテックスデジタルへ入社しました。現在は情報システム部門の管理職として、プロジェクトの企画・運営、予算管理、人材育成、AI活用推進を担当しています。
小倉:私は2025年8月の入社です。営業が使う営業支援システムの運用保守と、そこに連携している架電基盤の設計・改善を担当しています。
ーー2026年4月に、組織が大きく変わったそうですね。
平野:はい。昨年まで、ボルテックスの開発関連業務を担う会社としてボルテックスデジタルがありました。2026年4月の組織統合を経て、いまは情報システム部門として約30名体制になっています。
単なる開発チームではなく、要件定義からシステム開発、運用保守までを一貫して担う組織です。開発の標準化やITガバナンスはもちろん、情報セキュリティ対策、社内ネットワークやサーバーなどのITインフラの運用、サイバー攻撃への防御体制の強化、そして各種関連法制度対応等、事業を支える基盤機能を幅広く担っています。
機能としては一通り揃っていますが、AIが台頭するなかで、前提そのものが大きく変わりつつある。それが私たちの現在地です。
事業会社の情報システム部門は、「守る仕事」だと思っていた
ーー小倉さんは、入社の前と後で、不動産会社のシステム職への印象は変わりましたか?
小倉:入社前は「すでにあるシステムを安定して守る仕事」だろうと思っていました。実際は、想像していたよりずっと「つくる」側の比重が大きい部署です。
新営業支援システムへの移行、それに伴うデータの再整備、架電基盤の切り替え。どれも会社の売上の入口そのものをつくり替える仕事で、設計から本番リリースまで自分たちの手で回しています。
もうひとつ変わったのは、自分の役割のイメージです。入社前は「コードを書く人」を思い描いていましたが、実際に求められたのは、現場の困りごとを課題として定義し、どう解くかを組み立てる仕事でした。手を動かすエンジニアというより、全体を設計するディレクターに近い立ち位置です。
今後は、こうした改善の経験を土台に、情報セキュリティやITインフラの整備など、担当領域を超えた仕事にも挑戦していきたいと考えています。
ーー前職では、どのような課題を感じていたのでしょうか?
小倉:住宅機器メーカーで、社内イントラサイトの保守運用を担当していました。システムの仕様には詳しくなっていく一方で、その先にいる営業がどのように使い、どんな成果につながっているのかまでは見えない環境でした。
依頼された修正には対応できても、それが本当に現場の課題を解決するのか、そもそも直すべき場所はそこなのかを、自分では判断できませんでした。
システムを直すことはできる。でも、事業を良くするところまでは踏み込めない。その距離にもどかしさを感じていました。
ーー平野さんは、金融・コンサルというキャリアから事業会社の情報システム部門へ。意外な選択にも見えます。
平野:コンサルティングファームでは、与えられたテーマに提案はできても、「本当に向き合うべき課題は何か」を探求するには、どうしてもアプローチの範囲に制約がありました。
事業会社であれば、現場の声や数字を自分で集め、どの課題を優先し、どう解決するかまで考えられます。提案して終わるのではなく、実行と結果まで責任を持てることに魅力を感じました。
今回は管理職として、課題を解くだけでなく、組織として何に取り組むかを決められる。そこも大きな理由でした。
ーーなるほど。お二人とも、外から関わるのではなく、事業の内側で解きたかったということですね。
現場を知るから、本当に使いやすいものがつくれる
ーー小倉さんは、どのような視点で改善を進めているのでしょうか?
小倉:営業支援システムや架電基盤の運用・改善を担当しています。
大切にしているのは、依頼された内容だけを見るのではなく、実際に使う営業がどこで困っているのかまで理解することです。
話を聞き、使っている様子を見ると、機能を追加するよりも、データや運用を見直した方が使いやすくなることもあります。現場に入り込み、本当に必要な改善を考えられることが、内製で取り組む面白さだと感じています。
ーーそこまで踏み込むには、現場の解像度が要りますね。
小倉:ほぼ毎日、営業部門の方と会話しています。チャットで受けて終わりにせず、現場の席に足を運ぶ。文章の依頼だと「エラーが出る」で終わってしまうところが、隣で画面を見せてもらうと、操作の順番やその人なりの回避策まで見えてきます。
逆にこちらから調査をお願いするときも、見てほしい画面と項目、正常なときと異常なときの違いまでを図付きでまとめて渡すようにしました。それ以来、営業の方から「実はこんな挙動もあった」という情報が自然に上がってくるようになりました。
平野:以前は部門間で接点が限られていた部分もありましたが、小倉が入ってから変わりました。どんなにAIが使えるようになっても、人と人とが関わるところだけは必要です。そこからしか、より良いものは生まれないと信じています。
こうした連携の姿勢や取組は、営業部門との間だけでなく、セキュリティやインフラ、法務など社内の関係各部門との間でも加速させていきたいと考えています。
内製だから、速く、無駄なく改善できる
ーーそもそも、なぜ外注ではなく内製を進めているのでしょうか?
平野:内製の強みは、必要な改善にすぐ着手できることです。外注の場合は、要望を整理し、見積もりや発注、仕様のすり合わせを経て、ようやく開発が始まります。小さな改善でも、時間と費用がかかってしまいます。
内製であれば、現場から相談を受けた段階で一緒に課題を整理し、開発するのか、設定や運用の変更で解決するのかを判断できます。必要なものにはすぐ動き、つくらなくてよいものにはコストをかけない。
さらに、対応した知見が社内に残るため、次の課題にもより速く対応できるようになります。スピードとコストの両方を改善できることが、内製化の大きな狙いです。
また、情報セキュリティ対策、社内ネットワークやサーバーなどのITインフラの運用、サイバー攻撃への防御体制の強化、そして各種関連法制度対応等、事業を支える基盤機能に自らより幅広く深く関わっていくことが可能です。
小倉:実際、不具合が起きたときも、その場ですぐに状況を確認できます。外部への問い合わせや説明を挟まず、現場と直接話しながら動けるので、解決までのスピードは大きく変わりました。
ーー解決した経験が、その後の改善にもつながっていくのでしょうか。
小倉:そうですね。対応した内容は必ず資料に残すので、過去の事例が次の課題を解くための手札になっていきます。
たとえば、架電システムに録音データを残せるようになると、次は文字起こしや検索に活用できないかと考えられる。さらに、成果を出している営業の案内方法を、新しく入ったメンバーが参考にできる仕組みにもつなげられます。
以前は、目の前の課題を「解決した」こと自体に面白さを感じていました。今は、ひとつの改善が次の改善の入口になり、より大きな課題に向き合えるようになることが面白い。書けるコードが増えるというより、扱える課題の大きさが変わっていく実感があります。
AI活用で、判断と実行に時間を集中させる
ーーAIの活用も進んでいると伺いました。
小倉:個人の工夫にとどめず、会社全体でAI活用を進めていることが特徴です。毎週定期的にAI活用方法や事例を共有する社内会議が開かれています。社内アンケートでも、回答者の大半が業務でAIを活用し、業務改善を実感しており、引き続き見直し/改善を進めています。
私自身も、メール作成や資料の整理、スケジュール抽出に生成AIを取り入れ、AI活用前と比べて8割近い時間を短縮しました。空いた時間は、現場との対話や設計を考えることに充てています。
ーー開発のプロセス自体も、変わってきているのでしょうか?
平野:現在、要件定義から設計、製造、テスト、リリースまでの工程を、AIによってどこまで変えられるか検証しています。現時点で、工数を50%以上削減できる見込みです。また、対応フローを継続的に見直すことで、今後さらなる工数削減も可能だと想定しています。
この取り組みは、事業部門から依頼されたものではなく、情報システム部門が起点となって始まりました。担当メンバー自身が進め方を考えており、私から細かな方法は指定していません。
ーー効率化そのものが目的ではないのでしょうか?
平野:はい。調査や確認にかかる時間を減らし、人が判断と実行に集中できる状態をつくることが目的です。
私たちが掲げているのは「待たずして知る」。必要な情報をAIが能動的に届け、より速く、より良い意思決定を支援する状態を目指しています。
ただし、AI活用はあくまで手段のひとつです。情報セキュリティやITガバナンス、各種法令対応といった土台があってこそ、安心して新しい技術を取り入れられると考えています。
いまだから、仕組みをつくる側に回れる
ーーいま、ボルテックスの情報システム部門で働く面白さは、どこにあるでしょうか?
平野:組織がひとつになった直後で、AIが開発の前提を書き換えつつあり、事業の成長に合わせて新しい課題も生まれ続けています。
営業支援システムや架電基盤も、完成したものを守る段階ではなく、いままさにつくり替えている最中です。それだけでなく、情報セキュリティ体制の強化やITインフラの見直し、ITガバナンスの整備、法令対応の仕組み化など、事業の土台となる領域にも同時に取り組んでいます。AIを活用した開発の効率化や、新しい方法での品質確保、人材育成の仕組みづくりにも、これから取り組んでいきます。
決められた仕組みの中で働くのではなく、これからの開発体制や仕事の進め方そのものをつくれる。そこが、いまこの仕事に取り組む面白さだと思います。
周囲を巻き込み、課題を解ける人と働きたい

ーー最後に、候補者の方にメッセージをお願いします。
平野:技術力はもちろんですが、それ以上に、他部署とすり合わせながら物事を前に進められる方に応募いただきたいです。私たちの部署は、営業支援システムや架電基盤といったシステム開発だけでなく、情報セキュリティ、ITインフラ、ITガバナンス、各種法令対応など幅広い業務に携わることができます。
期待しているのは、単に手を動かすことではなく、事業側と技術側の橋渡し役になっていただくこと。標準化やAI活用を進めながら、次の世代を育てるメンター的な役割も担ってほしいと考えています。
小倉:自発的に動けること、そして溜め込まずに共有できること。自分だけで情報を抱えるのではなく、資料化して共有し、チームとして働ける方。新しい技術を拒まず、一緒に進んでいける方と働けたら嬉しいです。
ーー平野さん、小倉さん、ありがとうございました!