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<vol.3>川村専務に聞いてみた!

今回より川村専務取締役に話を聞いてみたいと思います。

___というわけで川村専務取、よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

___まずは入社された経緯について教えてください。

新卒として卒業後から約10年、ホテル業界で働いていました。

横浜市のレストランで働いていたときに前代表の平野勇作氏から豚肉の販売部門を立ち上げたばかりで、今後の規模拡大のためにスタッフを募集しているとお声をかけていただき、現在の商品販売部門から私のキャリアはスタートしました。

___入社後と現在の業務について伺ってもよろしいですか?

販売部門(当時は精肉部)で7年半。カットや調理などもそのときに身につけました。休日などそのときの経験が今も活きていますよ。

その後は会社全体をみるようになり肥育管理部長、取締役・常務取締役を経て専務取締役として現在に至ります。

今は経営業務、なかでも販売価格交渉が大きなウェイトを占めていますね。毎年のことではありますが、交渉の結果如何で1年間の価格帯の基礎が決定してしまうので意見調整の為の交渉の仕方については頭から離れることはありませんね。コロナ禍で更に適正価格確保の動きは加速していくと思われます。

___振り返ってみて大変だったことはありますか?

やはり平野社長と行った組織改革ですかね。

誰しも今までのやり方や慣習を大きく変えるとなると抵抗感がありますよね。ただ、当時の我々としては畜産業の人手不足や従業員の高齢化などを見据えていました。

それこそ『豚が出産前になったら付きっきりで世話するのが普通』みたいな世界でしたからね。設備も今とは比べ物にならない状況だったのでそうならざるを得なかったのかもしれませんが。

___今とは違うことが多かったんですね。

昔は「日本の企業=勤勉」みたいなイメージの時代でしたしね。

ただ、IT化の波が来ていた時でもあり、昔ながらの働き方はこの先通用しないのではとよく考えていました。

私は2006年からヒラノにいますが、農業や畜産の現場でも変化は目まぐるしいですね。

___今後の展望なども聞かせてもらえますか?。

7~8年をかけた規模拡大計画がありますので、その実現と新設屠畜場の経営に参画して自農場と屠畜場で小売りの新たな販売流通経路を作り出すことが当面の目標です。

あとは自農場の豚肉を代表するような新しい超絶美味しい加工品をつくりだしたいですね!

___超絶美味しい(笑)

そうです!こだわりは強い方なので。

私が担当してから豚肉の品質・肉質についてクレームをもらったことはありません。

ですので尚更、味には妥協しない商品をつくりだしたいです。

___川村専務にとっての仕事とは?

今年のコロナでしたり、天災のような不測の事態というものがいつ発生するかはわかりません。しかし、どういった事態に陥っても対応できるようなリスク管理と関係各社との関係構築が必要です。

常々考えているのはヒラノだけが得をするような関係を構築しないことです。農業や畜産業では飼料業者や薬品業者、配送業者や屠畜業者、販売店や地域との連携が不可欠です。

コロナによって海外からの豚肉の仕入れが滞り、豚肉枝肉価格が上昇し続ければヒラノは儲かるかもしれませんが流通業者や販売店は閉業の危機に陥ってしまいます。一時は爆発的に利益を生むかもしれませんが、そのせいで来年・再来年、業界全体が危機に陥るかもしれません。

私はそれを良しとは思いません。海外産の豚肉に負けるつもりはありませんが、バランスを取りつつも食肉業界を盛り上げていくことが私の仕事ですかね。


<続く>

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