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【社員インタビュー vol.4】カフェ店長から未経験の営業事務へ。自分を活かせる仕事と、それを認めてくれる環境が好き!

第4回は、気配り上手で社内のあらゆる人をサポートしている中西真美さん。どんなお仕事をしているのでしょうか?

◆社員 中西真美さん/営業事務・27歳(取材時)

奈良県奈良市出身。短大の食物栄養学科を卒業後、パン屋、カフェ勤務を経て『株式会社JITSUGYO』へ入社。コミュニケーション能力や、裏方として発揮されるサポート力の高さが信頼されている。

◆担当ライター 小久保よしの/フリーランス編集者・ライター

埼玉県所沢市出身。移住先を探すため6年かけて全国各地をまわり、2017年に「奈良だ!」と東京から移住。本名である名前の由来は奈良・吉野の地名で、勝手に縁を感じている。

人の前に出て挨拶するのが苦痛だった、カフェ店長時代

小久保:今日はよろしくお願いします。前職は飲食系だったそうですね。

中西:パン屋さんで働いた後、雑貨店やカフェを運営する会社に2年ほど勤めていました。そのうち1年はカフェのホールで働いて、別のカフェへ異動すると同時に店長になって。

小久保:えーっ、1年でですか。

中西:そうなんです。店長見習いとして指導を受けた後、店長としてカフェを回し、会議に参加したり、いくつかの店舗の統括のような感じにもなって(笑)。

小久保:すごいですね。それだけ優秀だから任せようっていう流れになったんじゃないですか。

中西:もう大変でした。店舗でイベントをするときは、裏で準備する作業は好きだったんですけど、私が司会進行をしないといけなくて…自分が前に出て挨拶をするのがものすごい苦痛だったんです。

あと、早朝営業の仕込みのお手伝いをしていたときは、始発電車で出勤すると間に合わないから車を買ったほどでした。楽しかったですけどね。

小久保:そうだったんですか。辞められた一番大きな理由は何ですか。

中西:実はずっとアルバイトだったんです、店長やけど(笑)。最初は社員を目指していたんですけど、社員になるともっと大変そうで、ためらい始めて。結局、2019年7月に退職しました。


奈良が好きだから「奈良で仕事をしたい」

小久保:すぐに次の仕事を探したんですか?

中西:はい。探して、いくつか大阪の企業に面接に行ったんですけど、あんまりやりたい仕事ではなく、何かやっぱり違うなぁと。

私は奈良で育って奈良が好きなので「奈良で仕事をしたい」と思いました。奈良で受けたのは『JITSUGYO』が初めてです。

小久保:奈良のどういうところが好きですか。

中西:奈良で過ごすのが好きです。昨日も一人で奈良市をブラブラして、『さくらバーガー』さんでハンバーガーを買って、佐保川沿いを歩いてレジャーシートを敷いて、いい天気のもとでのんびり過ごすのが何とも最高で(笑)。

小久保:あぁ、分かります。いいですよね。

中西:何でしょうね。のんびり過ごしたいとき、奈良っていいよなぁって思って。

小久保:『JITSUGYO』の求人は何で見つけたんですか。

中西:もともと紙や文房具がすごい好きで「奈良」「文房具」「求人」っていうキーワードで検索してみたんです。こんなキーワードで引っ掛かる職業が奈良にあるのかな? と思っていたら、いくつか出てきて、そのうちの一つが『JITSUGYO』の営業事務でした。

『JITSUGYO』ではオリジナルの一筆箋をつくっているので、それがヒットしたんです。私は書いたりするのが好きやし、ブックにも興味があって。会社のことを調べたら、奈良に根付いた仕事をされているんだなという印象でした。

小久保:それでエントリーしたんですね。

中西:飲食でしか働いたことがなかったので自信はなかったんですけど、前職の経験と、高校時代に野球部のマネジャーをしていたことで「裏方として誰かを支えるほうが自分に向いてるんじゃないかな」と思ってたんです。

店舗とかその場全体を見て「お客様は今これを求めてはるなぁ」「これしたら中の人、楽やろうな」と考えて動くほうが好きやったんで、それだったら営業事務に挑戦してみたいと思い、その年の9月に入社しました。


会社のみんなが優しく、フラットに話してくれる

小久保:仕事は、どういうところから始めたんですか?

中西:事務経験がなく、印刷のことも全然知らず、ゼロからのスタートだったので、最初は1ヶ月ぐらい事務所に併設されている印刷工場に入り、研修という形で印刷の機械などを見せてもらいました。



小久保:おもしろそうですね。

中西:すごくおもしろかったです。仕分けしてお客様のところへ発送する最後の工程まで目にしたことがなかったんですけど、実際に封筒に入れて、封をしてシールを貼って…という作業を手伝わせてもらいました。

『JITSUGYO』は小規模ながらも企画ディレクションからデザイン・印刷、製本、仕分け・発送、その後の広報宣伝活動までしていることが新鮮に感じました。

小久保:違う業界に入ってみて、どうでしたか。

中西:働きやすくなりました。前職はシフト制で休日が決まった曜日ではなかったんですが、今は土日祝日が休みっていう決まりがあるのが、自分にはすごく合っていて。

小久保:メリハリがつきますもんね。何時から何時まで、仕事しているんですか。

中西:8時30分から5時15分が定時のところ、私は8時15分に出勤して、そのときにもよるんですけどちょっと片付けとかして5時半頃に会社を出ることが多いです。

小久保:社風や雰囲気はどう感じていますか?

中西:これまでの職場は女性が多く、店舗だったので、オフィスで働くのは初めてで、働く環境がガラッと変わりました。

最初はそれが不安要素の一つだったんですけど、みんなすごい優しいし、フラットに話してくれる方が多い印象です。下の名前で呼んでもらったり、近い感じで話してくださるので、うれしいなぁと思います。

小久保:じゃあ、上下関係が厳しいとか、特にそういうことはないんですね。

中西:全然! 全然って(笑)、一番下の私が言うのもあれですけど、ないと思います。基本のキも分かってない私にみんなすごい優しくて、何を聞いても馬鹿にせずに優しく教えてくださって。

前にも質問したことだったら、また教えるのを嫌がる人もいると思うんですけど、それもちゃんと教えてくれます。もちろん「次は聞かないようにしよう」とノートにできるだけまとめているんですけどね。



社長が、私が働きやすいよう業務担当を改善してくれた

小久保:先ほど「裏方が向いている」というお話がありましたけど、どういう業務内容なんでしょう。それが自分の資質と合っていると感じていますか。

中西:まだまだ全然なんですけど、営業担当が外出しているときに電話やメールで注文が入ったら、自分ができる範囲で手配を進めておきます。

進められないものだったとしても、直近で作成した版下(印刷工程で製版を行うために仕上げた原稿のこと)を持ってきて「前回はこんなふうにしてました」とちょっとでも情報を用意しておくと、営業担当の人が帰社してからの作業が軽減されるのではないかなと。

営業担当から直接指示があるときもあるんですけど、「こうしておいたら楽かな」「この人が何を望んでいるんだろうな」と自分事のように予想して行動するのは昔からけっこうしていたタイプなのかな、と。中でサポートに徹するのは向いていると思います。

小久保:なるほど。それが自分でも好きなんですよね。

中西:好きです。実は当初、(内勤のほかに)営業担当が取引先へ挨拶に行くのに付いて行ったり、直接やり取りをしたりすることもあり、思っていた仕事内容と違うなと感じて(笑)、それを正直に社長に伝えたんです。

そうしたら、私がしたいことやどういう風にしたらやりやすいか、話を聞いてくださって、外に行ったり自分が率先して仕事を取ってくるとかはできないと相談したら、やりやすいように業務担当を改善してくださって、ありがたかったです。

小久保:そんなことがあったんですね。社長自ら改善してくださるとは。


お客さまと距離を近づけていけたとき、うれしい

小久保:社内の方から「中西さんは社内のつなぎ役」だと聞きました。

中西:自分では未熟だと思っていますけど。営業事務は他部署によく顔を出している存在だとは思います。

小久保:では今は営業事務だけをしている?

中西:営業事務がメインです。ただ、今『JITSUGYO』がアニメーション事業に力を入れていて、私もサポートとして入ることになって自己紹介アニメーションをつくりました。

たまにナレーションをやらせてもらっています。企業や個人が適切な方法で情報を発信できて、ちゃんと届けられるようにしたいですね。

小久保:いいですね。仕事をしていて楽しいのはどういうときですか。

中西:ちっちゃなことですけど、例えば一筆箋の制作注文をいただいた方へお礼や連絡のメールを送るときに、「このデザインのここがきれいで、こんなきれいに仕上がっています」など、ちょっと文章を添えるんです。

それに対してお客様から「『JITSUGYO』に依頼してよかった」っていうようなお返事をいただいて、喜んでくれていると分かったときや、お客様と徐々に距離を近づけていけたとき、うれしいなと感じます。


2020年、全社員の投票でMVP社員賞に選ばれた

小久保:やりがいを感じるのはどんなときですか。

中西:毎年9月、期首発表のときにみんなの投票でMVP社員賞を決めるんです。入社した2019年9月には「こんな制度があるんだ。選ばれた人は信頼が厚い、すごい人なんやなぁ」と思っていました。

小久保:それは全社員で投票するんですか。

中西:はい、全社員。同じ部署の人には投票できないというルールだけがあります。

その一年後、なんと私を選んでいただいたんです…。その頃の私は、営業で仕事を取ってくるわけでもないし、制作部のようにつくるわけでもないし、印刷工場の人のような技術もないし、一番何もしていない人間なんじゃないかと思っていて。

ちょっとブルーになっていたんですけど、選んでもらって、私なりに頑張っていたのをみんなが認めてくれていたのかと思うとうれしくて、やりがいも感じました。



小久保:それはうれしいですね!

中西:その喜びを忘れずに「もっとみんなの役に立てたらいいな」と思いながら、働いています。


(取材後記)

謙虚で控えめに話す中西さんですが、社内での評価は抜群に高く、その信頼に彼女の誠実な仕事ぶりを感じます。自分の良さを生かしていけるポジションと環境を得て、楽しそうに働く姿は輝いていました。

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