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求められるコミュニケーション能力とは?

就職で求められる要素のひとつとして「コミュニケーション能力」という言葉をよく聞くと思いますが、いったいどんな能力なんでしょうか。考えていきたいと思います。

就職におけるコミュニケーション能力の重要度

経団連の公表する「新卒採用に関するアンケート調査」によると、選考時に重視する要素で常に上位に位置していたのがコミュニケーション能力だそうです。新卒を対象にしているため専門知識や経験が重要視されていないという条件があるかもしれませんが、性質的な部分で重視されている要素であるというのは間違い無いでしょう。

そもそもコミュニケーション能力ってなに?

そもそも、コミュニケーション能力って実際なんなのか、明確に理解している人は少ないと思います。どんな能力があればコミュニケーション能力が高いと言えるのか? 思考してみたいと思います。

医学的な見地から逆算してみる

まずは、コミュニケーションに障害があるとされる診断基準をDSM-5から見てみましょう。
※DSM-5は精神疾患などの世界的な診断基準です。

  • 敬語や丁寧語などを使い分けて挨拶したり、情報を共有するといったことができない
  • まわりの状況や相手に合わせてコミュニケーションを変えることができない
  • 会話で相づちを打つ、誤解されたときに言い換えるなど、会話や話術のルールに従うことができない
  • 明確に示されていないことや、あいまいであったりする言葉の意味を理解することができない

コミュニケーション能力は、これらの項目で判断されているとわかります。

面接時の状況に置き換えて考えてみる

前項の診断基準を面接時のどの場面に関係しているかを考えてみます。

「敬語や丁寧語などを使い分けて挨拶したり〜」
入室や着席、挨拶などのビジネスマナーや、面接時の話し方(敬語・丁寧語)、自分の経歴や考えの説明が要領よくできているか、面接でよく見られている部分でもあります。

「まわりの状況や相手に合わせて〜」
TPOに合わせた発言や格好をしているか、などの空気を読む能力でしょう。

「会話で相づちを打つ、誤解されたときに〜」
相づちを打つだけでなく、嫌味にならないように話を訂正したり、相手の話をさえぎらないなどの会話作法の良し悪しに当てはまると思われます。

「明確に示されていないことや〜」
質問に対して明確な答えを返答しているか、質問と関係ないことを話していないか、などなど。話題を正確に理解しているか、意思疎通が取れるかどうか。面接でも重視される部分ですね。

コミュニケーション能力の正体とは?

面接時の状況に当てはめたことで、コミュニケーション能力の全体像が見えてきたと思います。ここで各要素を端的にまとめて、もう一度おさらいしてみましょう。

  • 礼儀正しいか
  • 空気が読めるか
  • 会話上手か
  • 理解力があるか

コミュニケーション能力は、会話以外の項目で75%を占められていた!

コミュニケーション能力などという名称ですが、実際には会話以外の要素も判断基準になっていたことがわかったと思います。ボディランゲージや、目は口ほどにものをいう、などなど、会話以外のコミュニケーション手段もたしかに数多く存在していますし、当然の結果なのかもしれませんね。

しかし、礼儀正しく、空気が読め、会話上手で理解力がある・・・なんて言葉を並べてみると、理想の結婚相手の条件みたいにも聞こえますね! こんな人であれば、誰からも好かれることは間違いないでしょう。新しい職場でも人気者になれると思います。

コミュニケーション能力の正体とは、人に好かれる能力だった!

という事でいかがでしょうか?

人見知りでも問題ない?

コミュニケーション能力の条件には、誰とでも臆せずに話せるとか、場を盛り上げることができるなどの条件は入っていませんでした。よって、知らない人と話す機会がたくさんある仕事(販売業、接客業や営業など)以外であれば、ぜんぜん問題ないと思います。

礼儀正しく、誠実な対応を心がけていれば間違いなく評価されると思いますよ!

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