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【22卒】美大で陶芸を学んだわたしが株式会社ラ・カーサの家づくりを選んだ理由

はじめまして。2022年度新卒採用で株式会社ラ・カーサの事業推進部配属となりました、西脇未菜です。

今回は美術大学で陶芸を学んだわたしが、一見畑違いの注文住宅の会社である弊社に入社することを決意するまでのストーリーをまとめてみました。

ちょっぴりたどたどしい新米社員ですが、ぜひ最後までお付き合いください。

大学4年間、そして大学院での2年間
わたしは愛知県立芸術大学 美術学部 デザイン・工芸科 陶磁専攻で陶芸を学んでいました。

学部卒業制作では自分で調合した釉薬を使ったインスタレーションを行ってみたり、アーティストとして活動していました。

わたしが作った美しいものと「一緒に暮らしたい」。

『暮らし』のことを意識するようになったのは大学院に入ってからです。

それまでも課題の中で生活用品を作ることはありましたが、どちらかというと技術習得を目的とした課題でした。
卒業制作で生み出した美しいアートをプロダクトとして生活に参加させたい、寄り添って暮らしたいと考えたのがわたしが『暮らす』ことに対して本格的に目を向けたはじめの一歩でした。
卒業制作で使った亜鉛華釉薬を食器にしてみたり、花器や、照明を制作してみたり。いろいろなことを試してみましたが、なんだか物足りない気がしていました。

もともとどこかに就職して会社規模の仕事をしてみたいという思いがあったこともあり、大学院1年生の終わり頃から就職活動を始めました。

陶磁器制作の知識や技法を生かしたメーカーに就職するというのもひとつでしたが、わたしにはもう少し広い視野で物事を捉え、追求したいという思いがありました。
大学で黙々と物を作っている中でひたすらに楽しかったのが、形の美しさや使い心地の良さの根底にある
「いまこの時代を、どんな人がどんなふうに暮らしているんだろう?」
「どんな物を作れば、誰の暮らしを彩れて、どんな日々を送れるようになるんだろう?」
そんな思いを馳せている時間だったからです。


天気がいいから洗濯機を回そうだとか、気分が良いから大好きなホットケーキを焼こうだとか。
おしゃべりしたいあの子と、ちょっとだけ贅沢なケーキを食べにいく段取りをしようとか。
確かに営まれている静かで平凡な毎日のことを、今よりも少しだけ丁寧に、時間をかけて、ちゃんと慈しむことの価値を蔑ろにしたくなかったのです。


『暮らす』こと、まるごと全部、考えたい。

そんな時に出会ったのが株式会社ラ・カーサのインターンシップでした。


ペアになった子の生活のことを聞き取って理想の家を想像してみたり。
実際の施工事例をもとにチームで家の提案をしてみたり。



物凄く、わくわくしました。

「家にいるより外に出かけているのが好き!家は最低限でいい」と言う子に対して考えたシンプルな部屋のプレゼンに対して、ラ・カーサの代表が
「そもそも家に帰るという概念自体、なくしてみてもいいのかもね」なんてさらりと言うのです。
注文住宅会社の代表がです。
家という器よりも暮らし方や生き方に目を向けているからこそ出てくる発想です。

チームで家づくりを検討した際も「ワインセラーが欲しい」というお客様に対して言われた通りのワインセラーを提供するのではなく、実際にどんな飲み方をするのか、だとしたらどこにどんな形でワインを置くことが理想なのか考えてみてね、と助言されました。


よくよく資料を掘り下げてみるとお客様の生活スタイルに必要なのは立派なワインセラーではなく、仕事からの帰宅後や休日、カジュアルに奥様の手料理と共に楽しめる“場”でした。
よってワインセラーの代わりにバーカウンターのように使える広々としたキッチンを提案。数本のストックワインはインテリアとして楽しめるように収納する提案にしてみました。


そうしてできあがっていく家のイメージをプレゼンの資料にするために、縮尺計算をしてくれた子、費用計算をしてくれた子、フロア構造の提案をしてくれた子、いろんな役割を分け合いました。
わたしは建築の知識に関しては著しく乏しかったので、どんな人が住まうのか、何が心地良い生き方なのかを精一杯考えました。

はじめて考えた誰かの住まい。
不慣れで煩雑なものだったけれど、今でも愛着を持って覚えています。
あの時のチームのみんなが揃わなければ、生まれなかった提案です。



その後就活をしていく中で、美しい家をたくさん建てられる会社や、高い技術力でお客様の要望に着実に応えていく会社など、いろいろな会社に出会いました。

けれどわたしがいちばんに考えていたかったのは、綺麗な人間の入れ物ではなく、日々の暮らしの中で静かに動いている感情や身体のことでした。
それが住まうということ、暮らすということ、生きるということなのだと確信していました。



仲間となら、もっとたくさんの人に出会って、人生を考えていける。

こうしてわたしは今、この会社で様々な人々の生き方と向き合っています。

これは応募段階では特に気に留めていなかった項目なのですが、弊社は東海エリアの素材や人材の魅力を活かした事業を展開しています。
わたしはもともと岐阜の出身なのですが、仕事を重ねていく度、今までなぜか全く目に入っていなかった自分の故郷である小さな田舎の美しさや、これから生きていく場所の魅力とも、日々新たに出会っています。


美大で静かにせっせと、一人きりで物を作っていました。
この手で物を作り出した経験は、これから出会っていくたくさんの場所や人々がもつ美しさや楽しさ、貴重さに気が付ける価値観を与えてくれました。

これからは次のステップとして、たくさんの仲間たちと出会い、人生を作り、考えていける日々に心踊る毎日です。

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