株式会社ESP 代表取締役 高原です。
最近「SDGs」というワードを目にする機会が多くなりました。
これは「Sustainable Development Goals」の略で、地球レベルで「持続可能」な世界を目指す目標です。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html
マクロすぎて意識高い系の話に見えますが、そもそも「持続可能」とは「何かをし続けられる」ということで、私たちのミクロの日常でも当てはまります。
■それは本当に続けられるか?
何事も一定期間やり続けないと、成果が出るレベルになりません。
種まきしても育成しなければ収穫に至らず、結局食べれないです。
食べられない場合、それまでの労力・コストは「投資」でなく、単なる「損失」になります。
私は新しいことをやる時は、「それは本当に続けられるか?」を考えます。
やったはいいが続かず、三日坊主になる話はたくさんあります。
現に私もダイエットがなかなか持続しません笑
つまり、ヒトの意思はアテにならない。
ならば、意思に依存せず持続できる方法を考えることが現実的です。
■モチベーションは移ろいやすい
モチベーションはパフォーマンスに大きく影響します。
モチベーションが高い時はどんどん進み、成果も上がる。
しかし、飽きたりトラブルでモチベーションが下がり、成果も引きずられて下がるなら、持続上問題があります。
個人の趣味であれば良いのですが、色々な人を巻き込む仕事であれば損失が大きいです。
なので、仕事の場合はモチベーションが低くても成果が下がらない仕組みを考える必要があります。
■無駄を極限まで削ぎ落しシンプルに
一見素晴らしいアイデアに見えても、複雑で管理が大変なことがあります。
例えば年間1万円迄使ってOKという制度を作るとしたら、
実績を記録するプロセスが必要ですし、
上限を超えたら却下するプロセスも必要です。
またそれ用のシステムを作っても、その運用や仕様変更が難しい場合があります。
特にシステムを作る場合は個人のスキルに依存することが多く、
システムを作った人でないと仕様変更できないといったことは往々にあります。
単純なコスト効果だけでなく、運用やシステム仕様変更の持続性も含めて判断する。
もしくは別の手段で目的を実現できないか、再考する。
これらトータルで考えます。
複雑を排除し極限までシンプルにすることは鉄則だと思います。
日本の法律でこの視点が欠落していて、法改正後の運用にとても困った経験もあります・・・
■やはりマニュアル化
結局システム化してもヒトが関わるので、ヒトの部分の持続性が必要です。
そのためには、ベタですがマニュアル化が有効です。
目的はモチベーションが下がってもパフォーマンスが下がらないようにすること。
そのために、マニュアルを淡々とこなせば良い状態にする。
マニュアルは誰でもできるレベルまで平易に落とし込むことが望ましいです。
もちろん、やることをシンプルにした上で。
これをしておくと要員ローテーションも容易になります。
改めて、当社を100年後も持続させるため、競争力だけでなく持続可能性も重視して事業を推進します。
参考になると幸いです。