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URBANHACKSの開発現場とは?アプリ開発で各メンバーが感じた「スピード感」と「開発のしやすさ」

こんにちは、東急株式会社「URBAN HACKS」採用担当です。

URBAN HACKSは、交通事業を軸に不動産や商業施設開発、ホテル、レジャー等多彩な事業を展開している東急株式会社が、街づくりにおけるDXを目的に、2021年7月より生まれた新組織です。現在、新たなイノベーションを生み出すべく、積極採用を進めています。

今回のインタビューは、2022年7月に新規リリースした東急ホテルズのアプリ開発チームの皆さんです。どうしてURBAN HACKSにジョインしたの?働く魅力とは?アプリの開発エピソードとともにお話を伺いました。

「東急だからできる開発」に惹かれてジョインしたメンバー

―まずは、皆さんのキャリアと東急にジョインした理由を教えてください。

北浦:私はこれまでZOZOや小学館のグループ会社に勤め、いずれもWebサービスの開発・運営に携わってきました。領域は新規事業の立ち上げからサービスの改善、営業活動に到るまで幅広いです。

東急への参画を決めたのは、東急沿線に住んでいることがきっかけでした。自分自身の生活にも直結するサービスをデジタルの力でより便利にしたいと思い、2022年4月に入社しました。

星川:私は以前、ソニーネットワークコミュニケーションズ(ソネット)でバックエンドやフロントエンドを手掛けていました。そのほかClassiやクックパッドでiOSエンジニアを務めた経験もあります。

東急に入社したのは、不動産――特にマンションが好きだったからです。エンジニアとして物理的な街づくりに関われるような企業は、東急以外にほとんどありません。URBAN HACKSのことを知り、チャンスだと感じました。

またベンチャー企業は一般的に内製開発を行いますが、大企業は外注が基本です。作って放置されるだけのアプリが多い中、東急が自分たちでサービスを改善しようとしている動きに興味が湧き、2021年10月にジョインしました。

森山:私は新卒でヤフーに入社し、UI/UXデザイナーを務めていました。その後ZOZOテクノロジーズやベンチャー企業を経て、2022年1月に東急にジョインしています。

私がこれまでのキャリアで感じていた課題は、大企業だと一つのデザインを作るために多くのステークホルダーの承認が必要で、デザイナーとして自由な制作ができなかったことです。一方でベンチャー企業の場合は、自由がある代わりにリーチできるユーザーが少ないデメリットがありました。

その点、東急はリーチできるユーザー数が多く、URBAN HACKSでなら自由な動きもできそうだと感じたのが入社理由です。

👆左からPdM北浦・デザイナー森山・エンジニア星川 (@オンライン)

7月にオープンした東急ホテルの「スマートキー」をアプリでリリース

―今回7月にリリースされた東急ホテルズのアプリについて、誰に、どんな価値を届けるサービスなのかを教えてください。

北浦:現在のアプリの主な機能は、同じく7月に開業したばかりの「THE HOTEL HIGASHIYAMA by Kyoto Tokyu Hotel(京都東急ホテル東山)」の部屋の解錠です。いわゆるスマートキー機能ですね。宿泊した方々がデジタルを通して、便利でスマートな体験ができるアプリとして開発しました。

今はまだ最小限の機能しかありませんが、今後はチェックイン・チェックアウト機能をはじめ、東急ホテルを利用する方全てに提供できるようなサービスの実装を考えています。

―アプリはどのようなスケジュール感で開発されたのでしょうか?

星川:2021年10月頃にホテルの開業の話を聞き、この動きに連動したURBAN HACKSの開発プロジェクトを立ち上げるため、内部で議論をスタートしました。11月頃には東急ホテルズの担当者とも連携し、「7月のオープンに合わせて、スマートキー機能を搭載したアプリをリリースする」という大目標が決定した形です。

進め方としてアジャイルでの開発となるため、インセプションデッキを作成し、概要や背景、スケジュールの整理や、トレードオフスライダーの設定などを行いました。

ここから技術選定なども含む内部調整を行い、1月頃からFlutterを用いたアプリの実装がスタートしています。Flutterを使うのは初めての経験だったため、開発手法や挙動などについて調査を重ね、プロトタイピングも行いながらの開発でした。

デザインや機能が固まったのが、2~3月頃です。4月にPdMとして北浦さんが入社したので細かな仕様を詰めてもらい、7月のリリースに至っています。

―どのような開発体制でしたか?

星川:アプリエンジニアは私を含む2名、バックエンドエンジニアが2名、デザイナーが森山さん1名、PdMが北浦さんを含む2名、アカウントマネージャーが2名、QAが1名の総勢10名体制です。

👆オフィスのWeWork 渋谷スクランブルスクエアの風景

職種の垣根を超えたスピーディなアジャイル開発を推進

―どのような開発プロセスだったのか、印象に残っているエピソードはありますか?

北浦:開発はアジャイルで行われました。メンバー全員がプロダクトを良くしていくために考え、職種の垣根を超えて連携していたのが印象に残っています。

森山:例えば特定の機能や画面を作ることになったとき、デザイン案をチームに共有すると、みんながユーザー目線でフィードバックをくれるんですよ。誰も「デザインは自分にはわからない」とは言いません。

北浦:アジャイルのメリットはほかにもあります。通常、デザインが全て出来上がってからエンジニアに相談をすると、「このデザインでは実装が難しい」という状況が頻繁に起こり、手戻りが発生します。しかしアジャイルは企画段階から一緒にデザインの方向性を決めていくため、最初から実現可能なデザインを完成させられます。手戻りが少なく、スピード感がありました。

―エンジニア視点では、デザイナーやPdMと連携した開発についてどう感じましたか?

星川:すごくやりやすかったです。「いきなりデザイナーから完成デザインを提示されて、蓋を開けたら実装が非常に大変だった」という状態は、本当によくあるんですよ。まだラフな状態でデザインを共有してもらい、実装のしやすさやユーザー視点を踏まえた意見を気軽に言い合えるのはうれしいです。

北浦:星川さんもいろいろと情報共有をしてくれますよね。URBAN HACKSのSlackには各メンバーが独り言のように進捗を報告する「分報チャンネル」があり、私は星川さんの投稿内容をこっそり参考にしていました。開発の進捗にある程度目を通していると、エンジニアにとって大変な部分がどこなのか、どれぐらい素早く作業してくれているのかがわかったりして。リモートで作業をする中でも、共感を持ちながら開発を進められました。

👆通信環境や動作状況をチェックするため、実際に3人で東山のホテルまで赴きました。

数々の苦労を乗り越え、多くのユーザーに価値を届ける

―逆に、リリースまでに苦労したことやその中でやりがいに感じたことはありますか?

星川:苦労はたくさんありました(笑)。中でも、やはりFlutterに初めて挑戦したのが大変でしたね。チュートリアル程度なら触ったことがありましたが、最初は本当にどんな風に動くかすら全くわからない状態から始めました。そのため、開発から最初の2ヶ月ほどは全く作業スピードが出なくて。1つの画面を作るのに、1ヶ月近くかかっていました。

ただ、しばらくすると慣れてきて、かなりスピードアップを図れるようになったタイミングがあったのを覚えています。1ヶ月かかると見込んでいた部分を、わずか1週間で実装し終えたケースもありました。入り口こそ苦労をしましたが、Flutterを導入したのは正解でした。

特に大きなメリットだったのは、やはりiOSとAndroid、両方のプラットフォームで開発できる点です。通常アプリ開発にはiOSとAndroidそれぞれのエンジニアが必要で、同じプロダクトを作っていてもチームが2つに分かれてしまうことがよくあります。一方Flutterなら1つのソースコードで2つのOSに対応できるので、1つのチームで開発を進められるんです。

―スマートキー開発の観点で大変だったことはありますか?

星川:スマートキー開発を担当したのは別のメンバーでしたが、かなり大変そうでした。仕組み自体がかなり難しいんです。

北浦:「鍵を開ける」というのは、どちらかといえばハードウェア寄りのものづくりです。動作確認をするにしても通信環境さえあれば良いというものではなく、実際にホテルの現場にまで赴き、綿密な確認をする必要があります。私たち3名も東山のホテルへ赴いて、通信環境や動作状況をしっかりチェックしました。大変でしたが、やりがいのある部分でしたね。

星川:現地に行って初めてわかる要素も多く、急遽改修を加えた部分もありました。例えば場所によって電波が入りづらかった場合、従来のアプリの起動方法では鍵が使えないケースがあるとわかって。仮に電波が弱い状態でも鍵がオフラインで使えるような改修を、突貫で実施しました。リリースぎりぎりのタイミングでしたが、しっかり改善できて良かったです。

―デザイナー視点ではいかがでしょうか?

森山:アプリのカラー設計やデザインシステムをゼロから作るのは大変でした。特に東急ホテルズはすでに企業のブランドが確立されており、ステークホルダーも多い事業です。その中で全く新しいアプリをどうデザインしていくのか、擦り合わせの難しさがありましたね。

ただ、やはりすでに一定以上のユーザーが存在し、サービスとして成り立っている事業のデザインを新たに作れるのは、URBAN HACKSならではのやりがいです。

北浦:すでにブランドが確立されているからこそ、リリース直後からお客様がアプリをダウンロードしてくれているわけですしね。自分でも実際に使うし、すでに使ってくださるお客様がいる。これは普通に新規アプリを作っただけでは実現できないことなので、素直にすごいと思います。

星川:プロダクトを自分ごととして捉えやすいですよね。私も個人的に東急ホテルに泊まりますが、実際にアプリを使っていると「もっとこういうふうに改善したい」「こんな機能がほしい」とユーザー目線で感じることばかりです。


皆さん、ありがとうございました。

URBAN HACKSではプロダクトマネージャー/エンジニア/デザイナー等のプロダクト開発メンバーを絶賛採用中ですので、少しでもご興味をお持ちいただけた方はぜひカジュアルに応募して頂けたら幸いです!

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