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こんにちは!株式会社ウェルネスの採用担当です。
本日は、パーソナルドクターの佐藤さんにインタビューをしてまいりました。
・パーソナルドクターの仕事内容
・パーソナルドクターとして働くやりがい
・プロダクトの可能性
についてお話しして参りますので、「予防医療に興味のある方」や「新しいドクターの働き方について知りたい方」はぜひ最後までご覧ください。
ーウェルネスに参画するまでのご経歴を教えてください。
ウェルネスに参画する前は脳外科医をしていて、手術や、カテーテルというデバイスを血管内に挿入する治療を中心に専門性の高い仕事をしていました。
割合として比較的大きな病気の一つに、脳卒中があります。いわゆる脳梗塞によって脳の血管が詰まり、急に片側の手足が動かなくなったり、意識が低下したりした患者さんが運ばれてくるのですが、一定時間内に血管の詰まりを取り除けば麻痺が戻る可能性があるため、カテーテルを用いて緊急治療を行っていました。このように、人生の終盤で大きな出来事が起きた患者さんに対して駆けつけて治療することが主な仕事でしたね。
この経験を通じて、土壇場で何かをするというよりも予防医療に関わりたいという思いが強くなりました。脳外科は専門性が高い一方で、恩恵を受ける人は限られているという点もあり、もっと広く多くの人に価値を提供できる分野にも興味を持つようになりました。そのような経緯で、現在は内科の非常勤外来をしながら、ウェルネスで働いています。
ーウェルネスを知ったきっかけは何ですか?
YouTubeで知りました。代表の中田をYouTubeでたまたま見つけて、ウェルネスに問い合わせたのがきっかけです。
もともと予防医療はキャリアを考える上で重要な要素の一つでしたが、予防医療の領域だけを探していたわけではありません。留学などの選択肢もあった中で、ウェルネスには自分が興味を持つことがいろいろありそうだと感じ、入社を決意しました。
ーパーソナルドクターと一般的なドクターの違いを教えてください。
一般的なドクターのイメージは、気になる症状や体調に問題があるときに相談するプロフェッショナルだと思います。症状がある時や、病気の診断基準に基づいた明確な課題を解決するために相談することが一般的です。
一方で、ウェルネスのパーソナルドクターは、自覚症状がない段階でも自分の体の現在の状況や将来のリスク、疾患のリスクを評価する立場です。また、それらのリスクを下げるために何をすべきかを個別に考え、その人の生活に合わせて具体的な助言を行うのが特徴だと思いますね。
ーパーソナルドクターの仕事内容を教えてください。
予防には一次予防、二次予防、三次予防があります。一次予防は、日々の生活習慣に気をつけて病気になるリスクを下げること。二次予防は、早期発見や早期治療を行うこと。三次予防は、再発を防ぐことです。
パーソナルドクターの仕事の中でも一次予防に関しては、例えば、中性脂肪が高い方の場合、2、3年といった長期のお付き合いの中で、薬を使わず生活習慣の改善を指導し、正常値まで下げることができたという事例があります。
普通の外来診察では、生活指導に限界があり、患者が実際に指導を守るかどうかや、継続的なフォローアップが難しいことが多いです。しかし、パーソナルドクターは継続的に患者と関わり、行動変容をサポートすることで、薬に頼らず健康を維持する手助けができるんです。これはパーソナルドクターならではの役割だと思いますね。
ー具体的には、どのようにサポートしているのですか?
例えば、肥満傾向の方に対しては、まず食事内容を詳しくヒアリングして、飲み会の後に締めを食べることが多い場合、「締めをやめることから始めましょう」と提案したり、家にエアロバイクがあるけれど使っていないという人には、「歩くと体重が重くて膝を痛める可能性があるので、バイクを漕ぎましょう」と提案をする、というように、ヒアリングを通じて個々に合ったアドバイスをしていますね。
また、何をいつやったかを報告してもらったり、体重も2週間に1回など定期的にチェックすることによって生活の習慣の改善を目指します。
ーパーソナルドクターとして大切にしていることを教えてください。
「現状を把握してもらうこと」は大切にしています。行動変容は予防医療の基本なので、どんなリスクがあり、なぜそれを変える必要があるのか、どういう病気のリスクにつながるのかをしっかりと伝えるようにしています。
通常の外来診療では、治療が必要な異常値に達しない限り、正常範囲内でも悪化している部分は見過ごされがちです。データをきちんと開示して丁寧に伝える点は、パーソナルドクターの仕事の特徴だと思いますね。
ーパーソナルドクターとして働く中でやりがいに感じる瞬間はありますか?
医学的な観点から言うと、自分との出会いによってお客様の将来の疾患リスクを下げることができる可能性が高いと感じています。「本来起きるはずだった疾患を防ぐ」という効果は、受けている方も与えている方も実感しづらいかもしれませんが、これは予防医療の本質です。病気にならないように導いてあげることは、医学・健康のプロフェッショナルとしてとてもに価値のある役割の一つだと思っていて、そこにやりがいを感じますね。
もちろん、目の前で苦しんでいる人を助けることも大きな価値がありますが、今、健康に人生を謳歌している人たちが将来のリスクを減らすだけでなく、パフォーマンスを向上させたり、不安を取り除いたりすることをサポートできるのも価値のあることだと考えています。
ーサービスの可能性について、どのように考えていますか?
ウェルネスでは、企業向けの健康管理アプリも提供しているのですが、今後は、そのアプリ自体の価値を高めたいと考えています。
というのも、現在、ある程度の健康データが蓄積されており、今後さらにユーザーが増えるにつれ、「蓄積されたデータ×予防医療」の文脈で新しい施策ができるようになる可能性を秘めていると思っていて。
健康診断を受けた企業の従業員がパーソナルドクターのメインサービスを利用しなくても、そのデータを解釈し生活に活かす余地はまだ多くあります。適切なサポートやサジェストを提供し、その質を向上させることで、より良い顧客体験と健康改善が提供できたら良いですね。