はじめまして。Moon Creative Lab Inc.（以下、Moon）でSuupという事業のファウンダー兼代表を務める堀口と申します。まずは自己紹介させていただきます。

慶應義塾大学を卒業後、新卒で三井物産に入社しました。風力発電事業のファイナンス・事業管理や、太陽光発電所の発電効率を可視化するwebサービスの事業開発・マーケティングなどに携わってきました。

2019年9月からMoonに出向しています。シリコンバレーで4か月間、働き方についてリサーチし、昨年2020年2月に「Suup」の事業責任者としてサービスを立ち上げました。

新しいビジネスを作りたくてMoonに応募しましたが、最初は全くアイデアを持ってなくて、「とにかく起業に挑戦したい」という想いだけでしたね。

ちなみに、高校を中退して歌手を目指してたこともあります。もともと「自分のアイデアを形にして新しいものをつくる」ということが好きなんだと思っています。

Suup開発のきっかけとサービス

起業するためのビジネスアイデアを作るにあたって、ルールを決めていたんです。それは、

「自分自身が当事者として感じたことのある課題をアイデアにする」

というものです。その中で出てきたアイデアの1つがSuupだったんです。

以前から、Suupの共同創業者とともに、よく起業のアイデアをブレストしていました。
ある日、都内のとある駅周辺のカフェ集合で！と言って待ち合わせをしていたのですが、周辺のカフェを歩き回っても一つも空席が見つからず、「これ自体が解決すべき課題ではないか？」と考えました。

また、サービスの開発を始める前、シリコンバレーにて4か月間働き方に関するリサーチに従事していたとき、現地のビジネスパーソンの働き方にカルチャーショックを受けました。当時の自分の働き方は、眠くても集中しているふりをしたり、自分の生産性や創造性に意識的ではありませんでした。

一方で、現地のビジネスパーソンは、疲れたら休むし、集中できなかったらカフェでコーヒーを飲みながらリフレッシュして働いたりと、自分が集中して生産性を上げたり創造性を発揮することに意識的でした。

上記に加えて、コロナ禍で日本でもテレワークが普及しつつあることを受け、

『働き方に多様な選択肢を提供することで、世界のワークカルチャーを変革し、すべての人々の働く充実感と、仕事を通じた自己実現を支援する。』

というビジョンのもと、カフェやコワーキングスペース、ホテルなどの場所をテレワークプレイスとして検索・予約できるサービスの開発を開始しました。

コロナ禍以前の東京都心のカフェは、どこも混雑していて、特に電源席を確保することは至難の業でした。従って当初は、”カフェの空席状況がリアルタイムに分かるアプリ”を検討しました。

しかし、サービスの開発を始めようとしていた頃、新型コロナウイルスの感染が拡大し、世の中は一変します。緊急事態宣言下において、街から人々は消え、この先働き方がどうなるのか、在宅勤務は一時的なものなのかどうか、誰にも分からない状況が続きました。

その後、さまざまな企業へのヒアリングや、情報交換のために作ったコミュニティでのリサーチにより、「オフィス通勤が当たり前だったbeforeコロナの世界に、完全に戻るということはない」と結論付けました。結果として、空席情報から、空席”活用”という方向にピボットし、現在のサービスの姿に変わりました。

Suupのこれからと実現したいこと

人びとが仕事に使う時間は人生でも大部分を占めています。そのため、働く時間に幸せや充実感を感じられれば、人生がより豊かで前向きなものになると思っています。

働く幸せを阻害するものは、”やらされ感”や”義務感”だと考えています。従って、働き方に選択肢を提供していくことにより、個々人が自律的に働き方を選び、働く幸せと充実感を得られるように支援していきたいです。

現在は働く場所の提供をしていますが、長期的にはプラットフォーム上での人との出会いや、仕事との出会い、そしてワークスタイルのみならずライフスタイルとの両立を実現できるようなプラットフォームにしていきたいです。

新しく募集するメンバーへの想い

Suupは現在、Moonから支援を受け社内インキュベーション中ですが、事業として別会社化するにあたっては創業メンバーが必要になります。

Suupを一つのベンチャーとして成長させていくにあたり、同じ船に乗って、ビジョンを実現すべく動いてくれる仲間が必要です。

Suupはまだまだ幼いベンチャーです。成長が約束されているわけではなく、世の中に大きなインパクトを与える夢を持ちながら日々サービスの改善に努めています。

これからジョインして頂く方とは、この「不確実性」を楽しみながら、世の中に影響を与える夢を一緒に追いかけられればと考えています。