5月27日に開催した「CVC BASECAMP KICKOFFイベント 『CVC VS 2026』」。
JAPAN CVC BASECAMPの正式オープン(6/1)に先駆けて、 数百のCVC・VC・スタートアップが集まりました。
多くの方にご参加いただき、会場の熱量から関心の高さが感じられるイベントとなりました!
東京駅直結のTOFROM YAESU TOWERで行ったこのイベントを、振り返ってみます。
なぜ「VS」だったのか
今回のテーマを「CVC VS」にしたのには、理由があります。
CVCがVCと向き合う。 CVCがスタートアップと向き合う。 CVCが国や社会と向き合う。
それぞれの「VS」を通じて、オープンイノベーションの現在地と、その先にあるものを問い直す——そういう試みでした。
言葉にすると単純に聞こえますが、実はこれまでのイベントでほとんど実施されてこなかった取り組みです。
CVC同士が集まる場はあっても、VCやスタートアップ、行政、メディアと「正面から」議論する場は、意外なほど少なかった。
それっておかしいよな、というのが出発点でした。
CVCが本当に機能するためには、エコシステム全体との接続が必要なはずで。
だったら、全員を同じステージに引っ張り上げてしまおうと。
キーノート全記録—5つの「VS」で問い直したこと
キーノートは「CVC VS 〇〇」というセッションが5本続きました。
CVC VS 国では、今枝宗一郎 内閣府副大臣(スタートアップ推進議員連盟事務局長)をお迎えし、国のスタートアップ5カ年計画とCVCの関係について議論しました。
BASECAMPをその実行インフラとして位置づけていただく対話が実現し、政策の話がここまでリアルな文脈で語られるのは珍しい時間でした。
CVC VS VCは、ある意味このイベントで一番やりたかったセッションかもしれません。DG Daiwa Ventures・Spiral Capital・みずほFG・三菱UFJキャピタルの各氏が登壇し、共同投資や情報共有、スタートアップ支援の仕組みをどう一緒につくるかを話しました。
CVC業界とVC業界って、近そうで実はほとんど交わってこなかった。 長らく「近いようで遠かった」その距離を、ステージの上でお互い正直に語れたのがよかったと思います。
CVC VS エコシステムには、日本ベンチャーキャピタル協会・Headline Asia・Tokyo Women in VC、そして東京建物が登壇。 多様性という意味でも、過去のイベントでは実現しなかった座組でした。
エコシステムの多様なプレーヤーが一堂に会し、オープンイノベーションの課題と未来を語りました。
CVC VS メディアでは、東洋経済新報社とFIRST CVCによる新たな取り組みを発表。 新規事業家・守屋実氏、JVCA最高顧問・仮屋薗聡一氏を交え、「すごいCVCとは何か」という問いを深掘りしました。
これが思いのほか会場の温度を上げた。 みんな、この問いに飢えていたんだなと感じました。
CVC VS SUでは、Terra Motors / Terra Drone 創業者の徳重徹氏が登壇。 連続起業家の視点から、大企業との連携で産業をつくることの可能性と難しさを語っていただきました。
華やかな成功談ではなく、泥臭い話が多くて、それがよかった。
「出会い」の先へ——大交流会で起きていたこと
16時を過ぎ、キーノートが終わると、ホールがそのまま交流会会場に変わりました。
今回はじめてCATALYSTマッチングをリアルイベントに組み込みました。
CATALYSTは、企業の課題や関心領域を起点に、最適なパートナー候補との出会いをAIで設計するワークフローです。
参加者が事前にプロフィールや関心領域を登録しておくことで、「今日この会場の中で、あなたが話すべき相手はこの人です」という情報が交流会の前にすでに届いている状態になります。
やってみて思ったのは、交流会の「密度」が全然違うということです。
なんとなく名刺を配り歩く必要がない。 目的を持って人を探せる。
「誰に会うべきか」が可視化されている状態で始まる交流会は、これまでとは明らかに温度感が違いました。
気づけばあちこちで、深い話をしている人たちがいた。
41Fで何が始まっていたか
同じ時間、41FのJAPAN CVC BASECAMPではBASECAMPツアーが行われていました。
正直、ここは自分たちが一番緊張していた場所かもしれません。 6月1日のオープン前、まだほぼ完成形を誰にも見せていなかったから。
東京駅直結・地上41階に整備されたこのスペースは、 CVC・スタートアップ・VCが日常的に集い、議論し、 事業連携を動かしていくための拠点です。
当日ツアーに参加した方々からは、 「こんな場所が必要だと思っていた」「すぐにでも使いたい」 という声が多く上がっていました。
嬉しかったし、同時にここからが本番だという気持ちになりました。
ハードとしての場と、ソフトとしてのコミュニティ設計。 両方が揃って初めて、出会いは事業に変わっていきます。
この日が「はじまり」である理由
「CVC VS 2026」は、単なる周年イベントでも、記念式典でもありません。
CVC・VC・スタートアップ・国・メディア——それぞれが対等に議論できる場をつくり、その出会いに再現性を持たせる仕組みを走らせる。
その宣言として、この一日を位置づけています。
イベントが終わってしばらく経った今も、あの日の会場の空気はどこかで続いているような感覚があります。
セッションで話されたことが交流会で具体的な話になり、BASECAMPで動き始める。そのサイクルを仕組みとして回し続けることが、自分たちのやるべきことだと思っています。
BASECAMPは6月1日に正式オープンしました。 「CVC VS 2026」は、その最初の一歩でした。
ここから始まる共創の数と質を、一つひとつ積み上げていきます。
FIRST CVC株式会社では一緒に働く仲間を募集しています。