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Oishii Farmが大型シリーズAラウンドで約55億円を資金調達。NYで、世界最大のいちごの植物工場の建設と完全持続可能型農業を目指した“Farm of the Future”の開発をスタート。

⽶国を拠点として活動するOishii Farm(本社:Kearny, New Jersey, United States、CEO:古賀大貴)は、2019年から2020年にかけ、スパークスを運営者とする未来創⽣2号ファンド(トヨタ⾃動⾞及び三井住友銀⾏出資)から⽇本円にして総額約55億円のシリーズAの調達を実施しました。
既存投資家としてはSony Innovation Fund、PKSHA、⽶Social Starts、個⼈投資家の川⽥尚吾⽒や福武英明⽒をはじめとした日米のエンジェル投資家が含まれます。2021年4月末を目処に総額65億円の調達を完了予定です。今回の調達資金で、世界最大のいちごの植物工場の建設を完了すると同時に、世界進出を進め、また自動化とCO2排出ゼロを目指した次世代工場”Farm of the Future”の開発へ取り組みます。

Oishii Farmについて
Oishii Farmは日本人CEOが経営するニューヨーク発の植物工場スタートアップです。これまで戦略上の理由でステルスモードで研究開発を進めておりましたが、量産化技術が確立した今回のタイミングで資金調達を行い、ここから世界中に最高品質の果実・野菜を届ける準備が整いました。
日本の伝統技術である施設園芸を活かした植物工場で、世界中の人々に日本品質の農作物を届けると同時に、日本発の技術で新たな世界産業を創出する事に挑戦する会社です。

Oishii Farm 代表 古賀大貴
1986年東京生まれ。
少年時代を欧米で過ごし、2009年に慶應義塾大学を卒業。
コンサルティングファームを経て、UCバークレーでMBAを取得。在学中に「Oishii Farm」を設立し、日本人として初めて同大学最大のアクセラレーターであるLAUNCHで優勝。
2017年から米ニューヨーク近郊に植物工場を構え、日本品種の高級いちごを展開する。

日本の農業技術を活かし、世界で初めて植物工場で高級いちごの安定量産化に成功

Oishii Farmの現在の主力作物はいちごです。
これまでレタス以外の受粉が必要な作物は植物工場での栽培が難しいとされてきましたが、日本の農業技術をベースに開発された独自の栽培方法と受粉技術によって、世界で初めて高品質いちごの安定量産化に成功しました。高品質な果実の栽培は、本来日本のお家芸です。Oishii Farmは植物工場という「箱」に日本の農業・工業技術の全てを詰め込み、世界に挑みます。
自社開発した世界最先端の自動気象管理システム(気温・湿度・二酸化炭素・風・日長・光の波長・培地・灌水等の完全制御)により、通常の農業試験場における数百年分の実験を一年で実験することが可能となり、圧倒的なスピードで研究開発を継続中です。今回の調達により、ここに工業化・自動化の技術を融合することで自動化を促進すると同時に、エコ化を実現し、NY以外の都市・国へも順次展開予定です。

マンハッタン中のミシュランレストランから注文が殺到するいちご「Omakase Berry」

圧倒的な強みはその“味”。日本のいちごを品種にあった最適な環境で栽培することで、世界最高品質のいちごを通年で栽培しています。
収穫したいちごの中でも最高品質のものを詰め合わせた「Omakase Berry」はマンハッタン中のミシュランレストランから注文が殺到しました。現在は収量が限られているため主にD2C販売を行っておりますが、今後の増産分に関してはマンハッタン中の高級スーパーへ順次展開予定です。

植物工場でパラダイムシフトを起こす、農業版Tesla

農業業界は、今重大な局面を迎えています。世界の人口は増えていく一方で自然災害(台風・山火事・干ばつ等)により農業用地は年々減少。このままいくと10-20年後には生の野菜やフルーツが高級食材になり、手に入りにくい果実が増えてきます。

私たちの子供の世代がいまと変わらず、新鮮で美味しい野菜やフルーツを食べるにはとてつもなく大きなパラダイムシフトを起こさなければなりません。
Teslaが時代に合った新たな車で自動車業界に革命を起こしたように、Oishii Farmは植物工場で危機に瀕していく農業業界にパラダイムシフトをもたらしたいと考えています。

今後農業に必要な資源や安定した気候が続かない時代がきても、植物工場は少ない土地と資源で外部の環境に全く左右されることなく、通年で栽培ができます。そのうえ水も循環利用でき、農薬もゼロ。一つの箱に全ての技術が集約されているため、世界中どこでも通年で栽培が可能なのです。

現在、世界最大のいちごの植物工場をNY近郊に建設中

技術の量産化、再現性担保のフェーズはもう完了しました。ここからは出来るだけ多くの世界中の人々に我々の作るいちごを食べてもらうフェーズへと移行します。まずはNYに世界最大のいちごの植物工場を建設し、今後はスーパーを通して一般の消費者にも届きやすい状態を作っていきたいと考えております。今後は世界中から人材採用を強化し、NY以外の都市や、世界中の主要都市へと展開予定ですので、一緒にこの壮大な挑戦にチャレンジしたい方がいれば、ぜひご連絡ください。

◼︎ 各投資家からのコメント
阿部修平氏(スパークス・グループ株式会社 代表取締役社長)
Oishii Farmは、日本が誇る最高峰の農作物を、植物工場によって世界中に展開出来る可能性を秘めたスタートアップです。ものづくりに強みを持つ日本の製造業は、これまで自動車やエレクトロニクス分野を中心に世界各地でブランドを確立し、現在に至っております。我々はOishii Farmが気候をはじめとした海外での農作物育成の困難を解決し、味と品質と育成において「農業と言えば日本」という新たな世界産業の柱を確立する未来に期待しております。

川田尚吾氏(DeNA共同創業者・個人投資家)
農業分野における持続可能性の追求という、21世紀の人類の生活にとって大きな影響を与える分野において、Oishii Farmは革新的な答えを生み出そうとしています。チャレンジングな課題の解決のために様々なバックグラウンドの若い才能が世界中から集まり、日夜励む姿にいつも強い感銘を受けます。次の時代の扉が彼らによって開かれることを期待しています。

広報に関するお問い合わせ:contact@oishii.com
採用に関するお問い合わせ:career.jp@oishii.com

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