高梨 晃輝
KOUKI TAKANASI
エリアマネージャー
1998年千葉県出身。東京美容専門学校卒業後、新卒アシスタントとしてAshanti【アシャンティ】に入社。入社半年でスタイリストデビューを果たし、その翌年には店長へ就任。さらに卒業から3年後には、複数店舗を統括するエリアマネージャーへ抜擢されました。現在は、メンズパーマを得意とするスタイリストとして第一線で活躍しながら、上野店・松戸店・北千住店・水戸店(2店舗)に加え、名古屋エリア2店舗のマネジメントも担うエリアマネージャーとして、現場と組織の両面を支えています。
阿津澤 恵太
KEITA ATSUZAWA
松戸店 店長
1998年新潟県出身。新潟理容美容専門学校卒業後、新卒で千葉県柏市を拠点とする美容室に入社。入社4年目にスタイリストデビューを果たし、約6年間にわたり技術と経験を培いました。さらなる成長を目指して2024年6月にAshanti【アシャンティ】へ入社し、翌2025年2月にはamie松戸店の店長へ就任。現在は、縮毛矯正・髪質改善を得意とするスタイリストとして第一線で活躍しながら、店舗運営やスタッフ育成も担う店長として、現場と組織の両面を支えています。
この夏のリーダーズミーティングで、店販売上部門のアワードを受賞した松戸店。
グループ全体では第3位という結果でしたが、直営・FC店舗の中では実質トップの成果を収めました。
さらに、この夏に実施した社内イベントのキラテラキャンペーンでは、松戸店スタイリストの旭さんがコースアップ83件という圧倒的な実績を記録し、第1位を獲得。
注目すべきは、こうした成果が一度きりではなく、毎月コンスタントに積み重ねられていることです。
なぜ松戸店は成果を出し続けられるのか。
今回は、松戸店を管轄するエリアマネージャーの高梨さんと、店舗を率いる店長の阿津澤さんにインタビュー。
成果を生み出すマネジメント、スタッフが力を発揮できる環境づくり、そしてこれから目指す店舗・エリアの未来について伺いました。
左:エリアマネージャーの高梨さん 右:松戸店店長の阿津澤さんのお二人にインタビューを行いました
01|「売ってください」だけでは成果は出ない。高梨マネージャーが大切にする再現性
川上: まずは、今回の店販アワード受賞、おめでとうございます!
松戸店は一度だけ大きな成果を出したというより、毎月コンスタントに結果を残しているところが素晴らしいと感じています。
そこで気になるのが、高梨さんのマネジメントです。成果を出し続けるために、普段から意識していることはありますか?
高梨: 一番重きを置いているのは、「再現性の高さ」 です。
マネジメントをするうえでは、さまざまなトライアンドエラーを繰り返します。その中で、スタッフに伝えたことや、実践してほしいことが、どれだけ実際の行動につながるかを大切にしています。
松戸店には毎月約1,000人のお客様にご来店いただいています。そのお客様一人ひとりに対して、どれだけ継続的に提案できるか。そして、そのために僕がスタッフへどう伝え、スタッフがお客様へどう伝えるか。そこを一番意識しています。
川上: なるほど。特定のスタッフの能力に頼るのではなく、誰もが実践できる仕組みをつくるということですね。
ただ、松戸店には年齢もキャリアも、働く目的もさまざまなスタッフがいると思います。
美容師一本で収入を伸ばしたい方もいれば、子育てやダブルワークと両立しながら働く方もいる。そうした違いがある中で、全員が実践できる仕組みをつくるために、気をつけていることはありますか?
高梨: 業務委託サロンは、スタッフによって働く目的が違うことが大きな特徴だと思っています。
収入を伸ばしたい方もいれば、限られた時間の中で働きたい方もいる。ただ、働き方は違っても、共通しているのは「お客様に幸せを感じてもらいたい」ということだと思うんです。
僕は、店販もそのための手段だと考えています。
美容商材も進化していますし、ホームケアによって、お客様の髪の状態や満足度をより長く維持できるようになっています。
だからこそ、単に「商品を売ってください」と伝えるのではなく、商品を提案することでお客様にどんな価値を提供できるのかを伝えるようにしています。
川上: お客様にとっての価値を起点にするんですね。
一方で、スタッフ自身にとってのメリットを伝えることも大切だと思います。そこについてはいかがですか?
高梨: もちろん、スタッフ自身にとってのメリットも大切です。
店販の成果は報酬にもつながります。翌月の報酬日に、自分の頑張りが目に見える形で返ってくることは、スタッフにとっても分かりやすいメリットだと思います。
そして、お客様にとっても、自分の髪のことを考えて提案してもらえる機会が増える。
提案する時間や会話が増えることはありますが、それもお客様の満足につながるのであれば、単なる負担ではなく価値のある時間になります。
お客様にとってのメリット、スタッフ自身のメリット、店舗としてのメリット。この三つをきちんと伝えることが重要だと思っています。
川上: 目先の売上だけではなく、取り組む意味まで伝えることで、行動につながるんですね。
「売ってください」ではなく、「なぜ提案するのか」「誰にどんな価値があるのか」を伝える。これが松戸店の再現性を支える土台になっていると感じます。
左から2番目がエリアマネージャーの高梨さん。夏のリーダーズミーティングで受賞した際の一枚です
02|スタッフを第一に考える。阿津澤店長が実践する、行動しやすい環境づくり
川上: 続いて、店舗を率いる阿津澤さんにもお話を伺いたいと思います。
松戸店にはさまざまなスタッフが在籍していますが、店長としてリーダーシップを発揮するうえで、大切にしていることはありますか?
阿津澤: 僕が一番大切にしているのは、まずスタッフのことを考えることです。
毎月約1,000人のお客様に来ていただけるのも、スタッフの皆さんが働いてくださっているからこそだと思っています。
だからこそ、スタッフがどうしたら働きやすくなるのか、どうしたら行動しやすくなるのかを考えるようにしています。
川上: スタッフが働いてくれるからこそ、お客様にサービスを提供できる。その考え方が出発点なんですね。
具体的には、どのような取り組みをされているのでしょうか?
阿津澤: 例えば、店販であれば、どうしたらスタッフが商品を提案しやすくなるかを考えています。
僕自身、もともと店販を販売するのが得意なタイプではなかったんです。
だからこそ、自分だったら何があればやりやすいのか、自分だったらどういう環境なら提案しやすいのか、ということを考えています。
スタッフから「商品案内のPOPがあった方がいい」という意見が出れば、まずは作ってみて、実際に使ってもらう。
ほかにも、セット面やフロント周りなど、目に見える環境の整備も行っています。
川上: ご自身が苦手だった経験も、スタッフの働きやすさにつながっているんですね。
得意な人のやり方を全員に求めるのではなく、苦手な人でも取り組みやすいように環境を整える。まさに、仕組みで行動を後押しする考え方だと思います。
阿津澤: そうですね。スタッフによって得意・不得意は違いますし、感じる課題も違うと思います。
だからこそ、皆さんの意見を聞きながら、実際に使いやすい方法を考えていきたいと思っています。
川上: スタッフに頑張ってもらうだけではなく、スタッフが頑張りやすい環境をつくる。
高梨さんがマネジメントの視点から再現性を高め、阿津澤さんが現場の視点から環境を整える。この二つがうまくかみ合っていることも、松戸店の強さなのかもしれませんね。
自身のこれまでの歩みや、未来への展望について熱く語っていただきました
03|キラテラキャンペーンで83件のコースアップ。圧倒的な個人実績を生み出したチームの力
川上: 松戸店の成果でもう一つ注目したいのが、キラテラキャンペーンです。
スタイリストの旭さんが、コースアップ83件という圧倒的な実績で第1位を獲得しました。
今回のキャンペーンは高梨さん自身も推進メンバの一人で、ご自身が発信した施策で、担当エリアの松戸店からトップの実績が生まれた。これは非常に素晴らしい結果だと思います。
旭さん個人の努力はもちろんですが、マネジメントや店舗づくりの面で、成果につながったと感じる取り組みはありますか?
高梨: まずは、キャンペーン開始前に講習を実施し、商品知識を身につける機会をつくったことです。
そして、スタッフが提案しやすい店舗環境を整えること。阿津澤店長を中心に、キラテラを使うレパートリーを増やしてくれたことも大きかったと思います。
また、キャンペーン期間中は、上位のスタッフが何件の実績を出しているのかなど、現状を適宜共有していました。
今、自分たちがどの位置にいるのかを把握することで、目標に向けた行動につながったと思います。
川上: 知識を身につける機会、提案しやすい環境、そして進捗の共有。行動するための土台が整えられていたんですね。
高梨: そうですね。あとは、僕自身がキャンペーンを発信した立場でもあるので、松戸店でどうにか1位を取りたいという思いもありました。
自分自身もお客様に提案する姿勢を見せること。そして、旭さんだけでなく、店長や松戸店のスタッフ全員が、提案することを当たり前にしていたことが大きかったと思います。
川上: 今のお話で印象的だったのが、「当たり前をアップデートする」という考え方です。
会社として新しい施策を打ち出しても、現場の行動が変わらなければ成果にはつながりません。
新しい知識を得て、提案の選択肢を増やし、お客様への提案を日常の当たり前にしていく。その変化が、今回の結果につながったのだと思います。
では、阿津澤さんは店長として、どのような取り組みをされましたか?
阿津澤: 僕自身、会社が企画してくれる講習などには基本的に参加するようにしています。
ただ、松戸店には、時間の関係などで講習に参加したくても参加できないスタッフもいます。
そこで、自分が講習に参加して知識を身につけ、それをスタッフの皆さんに共有する役割を担うようにしています。
商品知識は、専門的な内容になると分かりづらいこともあると思います。
だからこそ、学んだことをそのまま伝えるのではなく、自分なりに分かりやすい言葉に噛み砕いて、現場で活用できるように共有することを意識しています。
川上: 自分が学んで終わりではなく、学ぶ機会が限られているスタッフにも知識を届ける。
高梨さんが仕組みや進捗の面から後押しし、阿津澤さんが現場で知識を共有する。そして、旭さんが圧倒的な成果を出す。
それぞれの役割が重なったからこそ、個人の実績が店舗全体の成果としても意味を持つのだと感じます。
高梨: 一人のスタッフが成果を出すことも大切ですが、その取り組みを店舗全体に広げていくことが、今後にもつながると思います。
川上: まさに、個人の成功をチームの財産に変えるということですね。
冷静な分析と客観的な視点から、ご自身について語っていただきました
04|松戸店の強さは、数字だけではない。多様な個性が成果につながる組織へ
川上: 今回のお話を伺っていると、高梨さんと阿津澤さんの連携が非常にうまく機能していると感じます。
高梨さんが再現性のある仕組みを考え、阿津澤さんがスタッフの目線に立って環境を整える。
業務委託サロンには、働く目的も価値観も異なるスタッフが集まっています。全員が同じやり方をすることだけが、良い組織の形ではないと思います。
その中で、松戸店が一つの目標に向かって取り組めている理由は、どこにあると感じますか?
高梨: やはり、それぞれの働く目的を理解したうえで、共通する部分を大切にしていることだと思います。
働き方や収入に対する考え方は違っても、お客様に喜んでいただきたいという思いは共通しています。
そこを軸にしながら、一人ひとりが実践できる方法を考えることが大切だと思います。
阿津澤: 僕も、スタッフそれぞれが働きやすいと感じられることが大切だと思っています。
同じ目標に向かうとしても、得意なことや取り組みやすい方法は違います。
だからこそ、皆さんの意見を聞きながら、チームとして取り組める環境をつくっていきたいです。
川上: 全員を同じにするのではなく、違いを尊重しながら同じ方向を向ける組織をつくる。
松戸店の成果は、単に店販が強いということだけではなく、多様なスタッフの力を引き出し、それをチームの成果につなげているところに本質があるのかもしれませんね。
スタッフ満足度・顧客満足度ともに高い評価を得ている松戸店の店内
05|これから目指す未来。北関東エリアの成長と「ここで働けて良かった」と思える店舗づくり
川上: 最後に、今後の展望についても聞かせてください。
高梨さんは現在、千葉・東京・茨城・東海を中心としたエリアを担当されています。今後、どのようなエリアをつくっていきたいと考えていますか?
高梨: まずは、北関東エリアでAshantiの認知度を高め、店舗数を増やしていきたいと考えています。
ただ、店舗を増やすだけでは、拡大したときに組織の基盤が崩れてしまう可能性もあります。
だからこそ、松戸店をはじめとする既存店舗の質やサービスレベル、スタッフの満足度を、まずは高めていきたいです。
そのうえで、「Ashantiで働きたい」と思ってくれる美容師さんを一人でも多く増やし、エリアとしての存在感を確立していきたいと思っています。
川上: 拡大することだけを目標にするのではなく、拡大しても揺るがない基盤をつくる。その考え方が、今の松戸店の取り組みにもつながっているんですね。
では、阿津澤さんはいかがでしょうか。松戸店を今後どのような店舗にしていきたいですか?
阿津澤: 僕が目指しているのは、スタッフみんなが「ここで働けて良かった」と心から思える環境をつくることです。
今回の店販アワードやキラテラキャンペーンで成果が出せたのも、スタッフ一人ひとりが同じ方向を向いて取り組んでくれた結果だと思っています。
これからも、何か一つの目標に向かって、全員でチームとして高め合える店舗にしていきたいです。
僕自身、店長としてまだまだ足りない部分も多いので、高梨さんをはじめ、周りの方の力も借りながら、スタッフがより働きやすく、お客様に選ばれ続けるお店をつくっていきたいと思っています。
川上: お二人のお話から、店舗の成長とスタッフの幸せが、しっかりとつながっていることを感じました。
スタッフが働きやすい環境をつくり、一人ひとりが力を発揮する。その結果としてお客様の満足度が高まり、店舗の成果につながっていく。
今回の受賞は、これまでの取り組みが実を結んだ証であると同時に、これからの可能性を広げるスタートでもあると思います。
本日はありがとうございました!
「絆」ともいえる強い信頼関係が松戸店の大きな強みであることを、言葉だけでなく、お二人のやり取りや姿勢からも実感しました
編集後記|成果をつくるのは人。成果を続ける組織をつくるのは、仕組みとリーダーシップ。
今回のインタビューを通じて見えてきたのは、松戸店の成果が決して偶然ではないということ。
高梨さんが大切にする「再現性の高いマネジメント」。阿津澤さんが実践する「スタッフを第一に考えた環境づくり」。そして、学びを共有し、一人ひとりの行動をチーム全体へと広げていく姿勢。
その一つひとつが積み重なり、店販アワード受賞やキラテラキャンペーンでの83件という成果につながっています。
個人の頑張りに依存するのではなく、誰もが力を発揮できる仕組みをつくる。スタッフに行動を求めるだけではなく、行動しやすい環境を整える。そして、個人の成功をチームの財産に変えていく。
松戸店の強さは、成果を出すことだけではなく、成果が生まれる土台をつくり続けていることにあります。
これからも松戸店が、スタッフ一人ひとりの個性を強みに変えながら成長し、その成功を北関東エリア、そしてAshanti全体へと広げていくことを期待しています。