こんにちは!株式会社マプリィの採用担当です。
本日は、代表の山口さんにインタビューをしてまいりました。
・創業の背景
・マプリィのミッションと現在地
・今後の展望
についてお話しして参りますので、「一次産業や環境といったテーマに興味のある方」や「社会貢献性の高い事業に挑戦したい方」はぜひ最後までご覧ください。
創業の原点
ーマプリィ創業の背景を教えてください。
もともと20代の頃は、IT系の会社でお金まわりや経営数字を扱う仕事(CFO)をしていました。その後、30歳でゼロから農業法人を立ち上げ、その後マプリィを設立しています。
一貫して考えてきたのは、農業・林業、土木建設やインフラ設備の管理など、現場で体を動かして支えている産業を、技術でラクにしたいということです。現場には、いまだに人手に頼っている作業が多く残っています。そこで私たちは、
1つ目は、現場の状態をデータとして正しく把握すること
2つ目は、そのデータをもとに作業を自動化して、負担を減らすこと
この2つを軸にサービスをつくっています。
背景にあるのは、世界的な危機への危機感です。異常気象や気候変動はもちろん、一度悪い方向に進むと元に戻りにくい変化が起きています。もう一つ大きいのが、生物の種類や数が減っていく「生物多様性の崩れ」です。
これらはつながっていて、特に農業や林業のような一次産業は影響を直接受けます。そして一次産業が揺らぐと、原材料を使う製造業など、二次産業にも影響が広がります。だからこそ、この流れを少しでも良い方向に変えたい。これが、マプリィを立ち上げた原点です。
ー具体的には、どのようなサービスを提供しているのでしょうか?
自然や生態系は、私たちの暮らしや産業に色々な価値を提供しています。例えば、農作物・木材・水のように「使うと価値が分かりやすいもの」もあります。
一方で、価値はあるのに分かりにくいものも多いです。例えば、空気や水をきれいにする働き、災害リスクを減らす働き、気温上昇をゆるやかにする働きなどです。最近はCO2の吸収量など一部が「カーボンクレジット」としてお金に換わり始めていますが、それ以外にも重要な価値はたくさんあります。
マプリィが取り組んでいるのは、こうした「分かりにくい価値」を、現場のデータから計測し、評価し、誰でも理解できる形に見える化することです。
もちろん、一次産業・二次産業にとって「作業がラクになる」「収益が上がる」といった分かりやすい成果は大事です。
ただ、同じように現場データを取るなら、その裏にある環境面の価値も一緒に見えるようにしたい。そう考えて、計測機器やドローン、アプリなどを含めて、必要な道具を一つずつ開発しています。
ーそもそも産業の可視化に取り組もうと思った背景を教えてください。
私自身、「分からない状態」がすごく苦手なんです。数字を見て全体を把握するのが好きで、だからこそCFOの仕事もしていました。
でも、農業や林業、インフラの現場では、「何が正解か分からないこと」が多すぎる。分からないと余裕がなくなります。余裕がなくなると、どうしても目先の利益や目の前の作業だけを優先せざるを得なくなります。そこに、ずっと引っかかりがありました。
生物多様性の問題も同じです。状況はこの100年で明らかに悪くなっています。ただ、余裕がないと人はそこまで目が向かない。
だからこそ、多くの人にとって「自分の問題」として捉えられる形にする必要があります。現実として、人が一番「自分の問題」として捉えやすいのはお金です。だから、環境の話も経済と結びつけて考える必要があると思っています。
災害や感染症も、生態系の変化と無関係ではありません。
薬だって多くは生き物由来です。そう考えると、このまま放置するリスクは大きすぎる。
企業も自治体も、そして個人も、ちゃんと理解して判断できる状態にする必要がある。
そのために、分からないものをデータで見える形にする。
今やっていることは、その延長線上にあります。
ーマプリィのミッションと現在地について教えてください。
正直、ミッションを100としたら、まだ1にも届いていません。
林業でも農業でも土木でも、現場の産業は、もう部分的な改善では限界で、一度一から作り直す必要があると考えています。
農業は特にそうで、たとえばハウス栽培にロボットを入れて大規模化している事例もありますが、そのためには、ロボットを導入するだけでなく、ハウスそのものや業務フローを一から設計し直す必要があるんですよね。
林業でも同じで、事務所から現場に行って、作業して、戻ってくる、そういう一連の流れ全部を含めて、見直したいと思っています。
それに加えて、車両もやるつもりです。ドローンや作業機械を作っているので、それらを一体的に使える車両まで含めて設計したいと考えています。
一方で、作業の再設計だけでなく、材料の開発も進めていきたいと考えています。農業や林業、水産業もそうですが、まだ活かしきれていない資源が沢山あります。
木材一つ取っても、使われずに捨てられている部分があるし、組み合わせや加工次第で、もっと価値を出せる余地がある。そうした材料の開発を通じて、事業体や地域の収益性を高めていくことも必要だと思っています。
また、一次産業は、地域と自治体が密接に関わる分野です。だからこそ、現場だけでなく、自治体の業務も含めて負担が大きい。そこも含めて、「産業としてどう成り立たせるか」を考え、進めていく。今は、まさにその途中段階です。
ー3年、5年、10年後の展望を教えてください。
まず3年以内は、今つくっているプロダクトを、「使われる状態」にすることが一番ですね。計測機器だけでなく、作業を担う機械やロボットも含めて、林業向け・農業向け・インフラ管理向けに、サービスとして提供できる形にしていきたいと考えています。もちろん、単なる自動化ではなく、ある程度は自律的に動くことが前提です。
5年後、10年後になると、作業の自動化をさらに進めながら、素材開発を本格化させていくフェーズだと思っています。
農作物や木材そのものだけでなく、これまで使われていなかった資源や、加工次第で価値を高められるものを活かし、産業としての収益構造を広げていきたいですね。
あとは、やはり車両の開発です。ドローンや作業機械と一体で使える電動車両については、すでに動き始めているので、いち早くサービスとして提供できる状態まで持っていきたいと考えています。
ー今後入社してくる方に一番大切にしてほしい姿勢を教えてください。
入社して最初の半年くらいは、先輩と一緒に動きながら、プロダクトに触ってもらいます。ただ、そのあとは基本的に、一人ひとりが何かしらのプロダクトを担当していただく予定です。
連携はもちろん大事ですが、前提としては「1人1プロダクト」。だからこそ、ものづくりが好きで、新しいことにも抵抗なくチャレンジできる方に来てほしいですね。
やってみたいこと、挑戦してみたいことがあれば、遠慮なく声を上げてほしいです。
必要なものや環境については、こちらで用意します。
また、「これをやってみたい」と手を挙げて、結果的にうまくいかなかった、というのは全く問題ありません。やらないより、やってみる方がいい。そのスタンスを大切にしてほしいと思っています。
ー最後に候補者の方にメッセージをお願いいたします。
正直、職種はあまり気にしていません。一次産業や環境、自然と経済の関係性に興味がある方であれば、それで十分だと思っています。
たとえば、金融や経済の分野で仕事をしてきた方でも、「自然資本」といったテーマに関心があるのであれば、きっと活かせる視点がある。もちろん、それ以外の職種の方でも、新しいものをつくって社会に貢献したいという思いがある方であれば、歓迎です。
今の自分のスキルやキャリアが、どう活きるのか分からなくても大丈夫です。必ずどこかで繋がる部分はあると思っています。
少しでも興味を持っていただけたら、まずは気軽に話を聞きに来ていただけたら嬉しいですね。
ー山口さん、ありがとうございました!