昨日、サービスを大幅にリニューアルした。
ブランド名を変えた。「不動産AI」から「宅建コーチ」へ。
機能を追加しただけではない。ターゲットを絞り込み、プロダクトの構造を根本から作り直した。
この記事では、何をどう変えたか、そしてなぜそう決断したかを、設計の裏側まで含めて話したい。
何が変わったか:一覧で見る
まず変化の全体像を示す。
なぜ絞り込んだのか:「広さ」の罠
以前の不動産AIは、業務ツールと宅建対策の両方を提供する「不動産プロのためのAIツールボックス」というコンセプトで動いていた。84種のツール、5つのセンター——数の多さを価値として訴求していた。
しかし運営を続けるなかで、ある違和感に気づいていた。
「幅広く届けようとするほど、誰にも深く刺さらない」という感覚だ。
業務ツールを使いたいプロと、試験合格を目指す独学者は、求めているものが根本的に異なる。同じ画面に並べることで、どちらにとっても「自分のためのサービスではない」という印象を与えていた可能性がある。
数字が示したのも同じことだった。ユーザーの行動ログを見ると、宅建試験対策機能の利用率が圧倒的に高かった。「本当に必要とされているのはどこか」という問いへの答えは、データの中にあった。
「宅建コーチ」というコンセプトの意味
新しいブランド名に「コーチ」という言葉を選んだのは、プロダクトの役割を明確にしたかったからだ。
コーチは答えを教えるのではなく、「今日、何をすべきか」を一緒に決める存在だ。
宅建の独学者が最もつらいのは、「勉強量が足りない」ことよりも、「何から手をつけていいかわからない」ことだと、多くのフィードバックから学んだ。参考書を開く前に迷い、どの問題を解くべきか迷い、その「迷い時間」が積み重なって挫折につながる。
宅建コーチは、この問題に正面から向き合う設計にした。ホームを開けば、今日やるべき問題がすでに並んでいる。考える前に、解き始められる。
4つの失敗パターンから逆算した設計
サービスを再設計するにあたって、「なぜ宅建に落ちるのか」を徹底的に分析した。落ちる人の失敗パターンは、大きく4つに集約された。
これは「機能を作って、使い方を説明する」のとは逆の設計プロセスだ。ユーザーの失敗から機能を逆算する——プロダクトの各機能は、この4つの失敗を解消するために存在している。
新しい学習フロー:4ステップで合格まで伴走する
プロダクトの構造を「ツール一覧」から「学習の流れ」に変えた。ユーザーがサービスを使う順番に沿って、4つのステップが自然につながる設計だ。
この4ステップは、ループする。模試で弱点が見つかれば、ホームがそれを反映し、次の練習・復習の優先度が変わる。使えば使うほど、自分専用のコーチになっていく設計だ。
6,450問と8視点解説:中身の刷新
コンセプトの転換に合わせて、コンテンツも大幅に刷新した。
- 問題数:本試験問題に予想問題を加えて6,450問体制に。1988年(昭和63年)から2025年(令和7年)まで37年分の本試験データに対応
- 解説の深さ:1問の解説に8つの視点を導入——「解答の根拠 / 深掘り分析 / 背景知識 / 覚え方 / 試験テクニック / 実務での扱い / よくある間違い / 総合解説」。正誤だけでなく「なぜそうなるか」まで腹落ちさせる
- 暗記カード:「もう一度・難しい・良い・完璧」の4段階評価で、忘れかけたものだけを優先的に出題する間隔反復学習
- 穴埋めチェック:条文の数字や用語を空欄形式で確認。「何日以内」「何メートル」といった本番で落としやすい細部を徹底強化
「コーチ」は、迷う時間を奪わない
今回のリニューアルで最も大切にしたことがある。
それは、「やる気があるのに前に進めない」状態を作らない、ということだ。
宅建の合格率は毎年15〜17%前後で推移している。落ちる人の多くは、勉強量が足りなかったのではなく、勉強の方向性を間違えていた、あるいは途中で止まってしまったケースだ。
宅建コーチは、ユーザーが「今日どこから始めればいいか」を考えなくて済む仕組みを作ることに、設計の大半のエネルギーを使った。
机に向かう前に迷う時間をゼロにすること。それが、合格率を上げる最短経路だと信じている。
サービスを絞るほど、届く人が増える
「不動産AI」という名前は、広くて強そうだった。でも「宅建コーチ」のほうが、届けたい人に届く名前だと思った。
「今日から宅建の勉強を始めよう」と思った人が検索したとき、「独学で宅建に合格した人と同じ方法で勉強したい」と思った人がサービスを探したとき——宅建コーチという名前は、その人に向けて正直に語りかけられる。
サービスを絞り込むほど、届く人が増える——これは逆説に聞こえるが、今回のリニューアルを通じてその手応えを感じている。
リニューアルしたばかりの宅建コーチを、ぜひ試してほしい。宅建の勉強を始めようとしているあなた、あるいはそういう人を知っているあなたへ。
▶ 宅建コーチ(旧・不動産AI):宅建独学サポート → https://www.takkenai.jp
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