2026年10月中旬、コネクトではストレスチェックを実施しました。
毎年4月と10月に行っているこの取り組みには、社員一人ひとりが自分の心の状態に気づくとともに、会社としても働く環境を見直していきたい、という思いがあります。
今回は、コネクトがより働きやすい環境をつくるためにどんな取り組みをしているのか。そして、秋のストレスチェックの結果から見える現在の職場環境についても、一部ご紹介できればと思います。
自分の変化に気づくために。4月と10月、年2回のストレスチェック
ストレスチェックは、仕事の負担や心身の状態、周囲のサポートなどに関する質問に答え、自分のストレスの状態を知るための検査です。
自分の状態に気づき、対処や職場環境の改善につなげることで、メンタルヘルスの不調を未然に防ぐことを目的としています。
2026年10月現在、常時50人以上の労働者を使用する事業場には、年1回の実施が義務づけられています。しかしコネクトでは、自分の状態を振り返る機会をより多く持てるようにと、4月と10月の年2回実施をしています。制度の説明:厚生労働省
日々の忙しさの中では、自分の疲れや負担の変化を振り返る機会が少なくなることもあります。だからこそ、定期的に立ち止まり、自分の状態に目を向ける機会を持ってほしいと考えています。
なお、個人の結果は本人に通知され、本人の同意なく会社へ提供されるものではありません。本人が自分の状態を知ることと、会社が集団としての傾向を把握して職場環境を見直すことは、分けて扱われます。結果の取り扱い:厚生労働省
自分でも、周囲でも。心の健康を支える「4つのケア」
メンタルヘルスでは、不調を防ぐとともに、変化に早く気づき、必要な支援につなげることが大切です。そのための基本となるのが、「4つのケア」という考え方です。
厚生労働省の指針では、次の4つを継続して進めることが重要とされています。
- セルフケア:自分のストレスや心身の変化に気づき、休息や相談などの対処をすること。
- ラインによるケア:上司や管理者が、日々の関わりを通じて変化に気づき、相談への対応や職場環境の改善を行うこと。
- 事業場内産業保健スタッフ等によるケア:産業医や保健師、衛生管理者などが、専門的な立場から社員や管理者を支えること。
- 事業場外資源によるケア:職場の外にある専門機関や専門家の支援を受けること。
本人が気づきにくい変化に、身近な人が気づくこともあります。職場での対応に、専門家の視点が必要になることもあります。それぞれのケアがつながり、補い合うことで、早めの気づきや対応につなげていく考え方です。
コネクトでは、年2回のストレスチェックを、自分の状態を振り返るセルフケアの機会にしています。
日常のラインケアにも力を入れています。リーダーやプロジェクトマネージャーが勤怠や業務量を確認し、高負荷が続いている場合には、1on1などを通じて本人の状況を確認します。
また、産業医とも連携し、専門的な視点を取り入れながらケアを進めています。自分で気づく機会と、周囲が気づき、支える機会。その両方を、日々の働き方の中につくっていきたいと考えています。
社員の声を持ち寄る、毎月の衛生委員会
働く環境を見直す場の一つが、毎月開催している衛生委員会です。
衛生委員会とは、働く人の健康を守るために、職場の課題や対策について会社側と社員側が話し合う場です。
コネクトでは、産業医、保健師、衛生管理者、各所属の社員が参加しています。季節に応じた健康の話題や、時事的なテーマ、社員から届いた声など、働く環境に関わることを持ち寄ります。
毎回確認しているのが、個人名を伏せた勤怠の状況です。どのチームの稼働が増えているのか、その背景には何があるのかを見ていきます。
エンジニアの仕事では、リリースなどのタイミングで、一時的に稼働が増える場合もあるでしょう。だからこそ、ある月の数字だけで判断せず、その後も負荷が続いていないかを継続して確認することを大切にしています。
職場で気づいた変化や懸念も、話し合うきっかけです。日々の業務管理と、毎月の衛生委員会。それぞれの場で把握したことを、働く環境の見直しにつなげています。
社員の声から、職場が変わる
現代の多くの企業と同じようにコネクトでも、残業を推奨していません。所定の時間内に仕事を終え、自分の時間も大切にしてほしいと考えているからです。
仕事の時間と、暮らしの時間はつながっています。私生活も大切にしながら、気持ちよく働いてほしい。その考えが、業務量を継続して確認する理由の一つです。
また、社員が会社へ声を届ける方法として、匿名でも利用できる相談フォームを設けています。労働環境についての要望から、直接は話しにくい個人的な悩みまで、いつでも投稿できるものです。
自分自身のことはもちろん、周囲の様子で気になることがあった場合にも、本人の気持ちやプライバシーに配慮しながら相談してほしいと伝えています。
このフォームをきっかけに変わったことを、一つあげてみます。
最近では、20代のエンジニアからの相談を発端に、昇降デスクが導入されました。
長時間座って仕事をしていると腰が痛くなることや、運動不足が気になることから、「立って仕事ができるように、昇降デスクを導入できないか」という声が届いたのです。
それを機に話し合い・テストを経て、現在は希望する社員が昇降デスクを導入できる体制になっています。
一つの要望から、働く環境が変わることもある。昇降デスクは、社員の声を会社の改善につなげた一例です。
エンジニアの働く環境を、ストレスチェックの結果から
体制や相談窓口があっても、実際の職場環境はどんな状態だろう?会社を選ぶときには、そんなところも気になりますよね。
今回は2026秋のストレスチェックの結果から、仕事量や対人関係、職場環境、仕事の進め方に関する裁量、上司からのサポートなど、働く環境を知る手がかりになる項目を抜粋してみました。エンジニア部門と全社の結果を、並べてご紹介します。ちなみにコネクトのエンジニア比率は約7-8割となります。
「仕事の負担・職場の状況」は1〜5の5段階で、数値が高いほどストレスや負担が大きいことを示しています。エンジニア部門では、対人関係、コントロール度、上司からのサポート不足がそれぞれ2.4。仕事量は3.0、職場環境は2.9という結果でした。
仕事の負担を考えるときには、量だけでなく、自分で進め方を調整できるか、困ったときに上司を頼れるかといったことも関わってきます。こうした項目を合わせて見ることで、勤怠の数字だけではわからない職場の状況にも目を向けられます。
仕事量と仕事の進め方に関する裁量、職場からの支援をもとに算出される「健康リスク」。こちらは、比較基準の100を目安に、数値が高いほど健康への影響が大きくなる可能性を示す指標です。
結果は、エンジニア部門・全社ともに、3つの指標すべてで100を下回っています。総合健康リスクは、エンジニア部門が81、全社が79です。
産業医によると、企業によっては140以上の数値が出ることもあるそう。コネクトの結果については、他のIT企業と比べても大変良好との評価をいただいています。ストレスチェックを始めて約4年になりますが、これまでも継続して同様の数字となっています。
一方で、全体の結果だけでは、一人ひとりが感じている負担まではわかりません。個人のストレスチェック結果は、コネクトの規定に基づき、産業医・保健師・衛生管理者が取り扱います。それ以外への提供には本人の同意が必要です。
数字を確かめることと、社員の声を聞くこと。その両方を続けながら、日々の働き方を見直していきたいと考えています。
働きやすさは、時代や社員の声とともに変えていく
管理する側から見えていることは、社員が日々感じていることの一部です。
勤怠の数字には表れない困りごともあれば、本人の話を聞いて初めてわかる負担もあります。だからこそ、定期的なチェックや話し合いの場とともに、社員が自分の言葉で声を届けられる方法や環境を整備しておきたいと考えています。
もちろん、コネクトも、すべてが整った会社ではありません。
時代が変わり、仕事の内容や一人ひとりの生活が変われば、会社に求められることが変わります。今ある仕組みが、これからも十分とは限りません。
社員が話しやすい関係をつくり、届いた声を受け止め、必要な改善につなげていく。ストレスチェックも、衛生委員会も、相談フォームも、そのための仕組みです。
4月と10月に自分たちの状態を確かめながら、その間に届く声にも耳を傾ける。コネクトはこれからも、働く人とともに、働きやすい環境をつくり続けていきたいと思います。