受け継いだものを、次の100年へ。
家具を毎日見ています。
24年間、ほぼ毎日です。
それでも、
「すごいな。」
と思う瞬間がたくさんあります。
それは、100年以上前につくられた家具を手入れする時です。
構造。
細かな細工。
美しい意匠。
遊び心のあるデザイン。
ゆらゆらと揺れるガラス。
ダイヤガラス。
時間を重ねた無垢材。
昔の職人さんたちは、今のような電動工具もありません。
大量生産の機械もありません。
それでも、
木の性質を見極め、
木を組み、
美しい家具をつくっていました。
私は無垢材が好きです。
時間が経つほど味が出る。
傷さえも美しくなる。
ゆらゆらガラスも、ダイヤガラスも、今ではなかなか見ることができません。
作ろうとしても、同じ空気感にはならない。
引き出しの引手。
慳貪(けんどん)のつまみ。
小さな部品一つひとつにも、
「使う人を楽しませたい。」
そんな昔の職人さんたちの遊び心を感じます。
だから私は、修理するときも新品のようにはしません。
その家具が歩んできた時間を残したい。
でも、これから先も100年使っていただけるように直したい。
それが、そうすけの修理です。
古家具は、古い家具ではありません。
昔の職人さんたちから、
「この家具を、これからも大切に使ってくれよ。」
そんな想いを託された、手紙のような存在だと思っています。
だから私たちは、その想いも一緒に、次の世代へ手渡したい。
そう思いながら、今日も一つひとつの家具と向き合っています。