【社員インタビュー】「安定」の金融機関から、生成AIの最前線へ。バックオフィスの自動化の先に見つけた“人間にしかできない仕事”の価値。
プロフィール:船戸 花音(ふなと かのん)
群馬県出身。高崎経済大学 地域政策学部卒業。新卒で金融機関に入社し、3年間で事務、融資、渉外(外回り)を一通り経験。資産形成や多重債務セミナーの講師としても実績を残す。その後、株式会社CATENASへ転職。現在は、大学生が集まるコミュニティスペース「GITY」を拠点に、バックオフィス業務全般(総務・人事労務・経理)の自動化・仕組み化を推進。大手企業向けの生成AI研修講師や広報SNS発信などもマルチに手がける。
── 船戸さんは新卒で金融機関に入社し、3年間キャリアを積まれたそうですね。そもそも、ご自身の「人生の目標」や「キャリア」について深く考えるようになったきっかけは何だったのでしょうか。
実は、私の根底には小中学生の頃に抱いた「どうしたら人は幸せになれるんだろう、なぜ生きるんだろう」という深い問いがありました。苦い学校経験や身近な人の死に直面したことで、幼いながらに「人間の存在意義」や「自分の価値」についてずっと模索していたんです。一時は看護師を目指したほどでした。
大学に入ると一転して、毎日予定を詰め込んで全力で遊ぶ、いわゆる“キラキラ大学生”生活を送っていました。大好きな仲間に囲まれて本当に楽しかった。でも、ふと旅行から帰ってきたときや酔いが冷めた瞬間、急に強い虚しさに襲われることがあったんです。「自分は一体、何を目標に生きているんだろう」って。
「全力で遊ぶ日々の裏にあった強い虚しさ。大学3年、私の世界をガラリと変える転機が訪れた」
本当の転機は大学3年の時、起業したゼミの先輩との出会いでした。それをきっかけに徹底的な自己分析や、東京の企業へのOBOG訪問、インターンに挑戦し始めたんです。そこで熱意ある学生たちと出会い、自分の奥底にあった「生きる目標や幸せ」を泥臭く深掘りする経験をしました。
さらにお金の勉強やNISAを始めたことで「知らないだけで損をする現実」も知り、「自分の人生やお金のことは、もっと早くから考えるべきだった。自分を高めることを、大真面目に考えていいんだ」と、世界がガラリと変わるような衝撃を受けました。「身の回りのお金はもちろん、人生について正しく理解し、それを周りの人にも伝えられるようになりたい」と考え、新卒で金融機関を選びました。
── 金融機関での3年間は、船戸さんにとってどのような経験になりましたか?
最初は事務や融資を担当し、表からは見えないけれどなくてはならない仕事をしている人たちの存在を知りました。その後、急に外回り(渉外)を任されるようになり、急に大企業の新入社員の皆さんにけて資産形成セミナーを実施したり、学校や様々な職場で多重債務セミナーなどの講師も務めました。
周囲はすごく良い人ばかりで、そのまま働き続ける道もありました。
営業で、学校や企業、市役所などを回り、多くの方の人生の節目(出産、進学、結婚、就職、退職、相続)に伴走してきました。その中で「人の幸せは、心のあり方や環境から作られるんだ」という思いが確信に変わっていったんです。 もっと人の心や環境づくりに深く関わりたいと考え、休日に先輩や学生たちとキャリア相談や自己分析をしていた時間をきっかけに、人生の方向性を大きく転換してCATENASへ転職しました。
「『安定』を辞めるのは惜しかった。でも、かつての自分が救われたように、私も若者の心や居場所に向き合いたかった」
大学時代に先輩に出会って自分の心と向き合い、人生が楽しくなったように、私ももっと学生たちのキャリアや心に関わりたい。人のメンタルや子どもの環境、居場所についてもっと学びたい、という想いが抑えきれなくなっていきました。
── そこから、どのようにしてCATENASと出会ったのでしょうか。
環境を変えたいなと悩んでいたとき、大学時代のインターン先の社員さんに相談したのがきっかけです。その方がたまたまGITYでCATENASの代表(神保さん)と繋がっていて、神保さんが「大学生と話せて、転職したい若い子いないかな〜」と話していたそうなんです。
そこから紹介してもらい、面接やSPIなどは一切なく、そのまま一緒に働くことになりました。
いわゆる「安定」と言われる金融機関を辞めることに不安がなかったわけではありませんが、正直よく分からないながらも、「おもしろそう!若者が集まっている環境で挑戦してみたい」という気持ちの方が大きく、思い切って舵を切りました。
── 現在は、CATENASでどのような業務を担当されていますか?
GITYに集まる大学生たちと生成AIを学び合いながら、バックオフィス業務全般(経理・労務・総務)を担当しています。
請求書発行や給与計算、不動産契約や福利厚生の登録など、社長業以外の会社運営に必要な全業務ですね(笑)。
さらには広報のSNS発信や、大手企業向けの生成AI基礎研修の講師も、GITYの大学生たちと共に企画・実施しています。
「システム開発で稼ぎ、地域の居場所に投資する。『意味』を求める私にとって、最高のビジネスモデル」
CATENASに入って一番心底楽しいと感じているのは、「生成AIがこれだけ進化する時代において、人間がすべきこと、求められていることは何だろう?」という問いを、毎日リアルに深掘りできる環境があることです。
実は、CATENASは駄菓子屋やこども食堂などの地域事業が表に見えやすいですが、実際の売上の大部分はシステム開発などが支えています。裏にはものすごく優秀なエンジニアの先輩たちがいて、1人の仕事を生成AIを使って5人分にして成果を出してしまうような人たちばかりなんです。
でも、そんなITの最前線にいて、これまで地位や名誉も得てきた彼らが、ふとした時に「畑で土をいじりたいな」「人の温かみを感じたい」と言っているのを聞いたとき、ものすごい衝撃を受けました。
「どれだけテクノロジーが進化しても、人間が最後に行き着くのは『感情』や『思い出』、『心』なんだ」
だからこそCATENASは、ローカルゼブラ企業としてシステム開発などでしっかり稼ぎつつ、そこで上げた利益を、地域貢献や教育といった「人の基盤を作る、本当に大事な領域の事業」に投資してチャレンジしている。
私はものすごく仕事に『意味』を求めるタイプなので、ただ数字を追うだけの環境には馴染めないし、かといって身銭を切り続けることもできない。こうやって営利も非営利も両立するところが、最高に面白いと感じています。
── CATENASに転職したことで、船戸さんご自身にはどのような変化がありましたか?
「『一人で耐える根性論』からの脱却。技術を味方にすることで、心に圧倒的なゆとりが生まれた」
これまでは、どこかで「どんな業務でも自分がもっと無理をして頑張らなければ」と思い込んでいました。
しかし、社内のエンジニアの先輩たちから
「仕事を大変だと思っていいんだよ、チームなんだからもっと頼っていいんだよ」
「せっかくテック系の会社なんだから、技術を味方にして業務をラクにしよう」
と言ってもらえたとき、心が本当に軽くなりました。
実際に先輩と一緒に業務改善に踏み切った結果、これまで膨大な時間がかかっていた振込作業を3分の1の時間にまで短縮できたんです。
ただ泥臭く根性で耐えるのではなく、システムに任せられる部分はスマートに自動化していく。仕事の進め方を効率的に変えられたり、自分の弱いところから逃げずに業務に向き合うことで自分の精神も成長したなと感じます。
技術の力で自分のリソースが浮いたおかげで、私が心からやりたかった「学生たちとの深い対話」や「社員メンバーの相談に乗ること」に、しっかりと時間を使えるようになりました。
業務の効率化は、ただ楽をするためではなく、「人間にしかできない温かみのある仕事」に全力投球するために必要なことだったんだと、今強く実感しています。
── 最後に、これからの目標と、この記事を読んでいる仲間へのメッセージをお願いします。
「不必要なプライドを手放し、チームを信頼する。生み出した時間で『人にしかできない価値』を最大化する」
今後の目標は、先輩エンジニアの知恵を借りながら、バックオフィス業務を徹底的に自動化・仕組み化することです。
誰が担当してもスムーズに回る仕組みを創り上げ、自分が本当にコミットすべき仕事に使える時間を最大化します。
そして、何でも自分で抱え込んでしまうプライドを手放し、チームを信頼して周りを頼りながら、学生のキャリア支援やメンバーのメンタルケア、みんなの居場所づくりといった「心と感情が通う領域」にこれまで以上に深く貢献していきたいです。
どれだけテクノロジーが進化しても、人間が最後に行き着くのは「感情・思い出・心」だなと思っています。
だからこそ、稼ぐべきところで稼ぎ、地域貢献や教育という「人の基盤を作る事業」に投資するCATENASのビジネスモデルに、私は心底おもしろさを感じています。
この時代に、人間としての本質に本気で向き合える仲間と一緒に働けるのを楽しみにしています!