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株式会社ぴんぴんきらりは、「高齢者にずっと元気で輝いて欲しい!」という想いの元、アクティブシニアと子育て世帯をマッチングし、家事や育児などのご家庭をサポートする「きらりライフサポート」というサービスを展開しています。
今回は、文系からのエンジニア就職、エンジニアからライター、そしてぴんぴんきらりへ転職後、CSからPdMへとキャリアチェンジした、ユニークな経歴を持つ蛭川祐子さんをご紹介します。
目次
経歴
エンジニアやライターを経てスタートアップへ!祐子さんのユニークなキャリア
フリーランスへの転職とスタートアップへの誘い
言葉の温度から事業に深く共感!ぴんぴんきらりで見つけた最高の自分
学び好きを活かしてマルチに貢献
大きなキャリアチェンジ!プロダクトマネージャーへの挑戦
仕事も遊びも120%!ぴんぴんきらりのVALUEを体現
病気や特性と上手く付き合える環境に感謝
魅力的な仲間と自分らしく働けるのがぴんぴんきらりの魅力
最後に記事を読む方に向けてメッセージをお願いします!
経歴
2010年4月〜 日本コントロールシステム株式会社(エンジニア)
2014年3月〜 在職中にライターとのダブルワーク開始
2015年3月~ フリーランス(ライター)
2019年10月〜 株式会社ぴんぴんきらり(CS→PdM)
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2019年10月よりぴんぴんきらりに入社した蛭川祐子です。大学は、同志社女子大学の学芸学部で、音楽学科音楽文化専攻のコンピュータ音楽コースを専攻していました。
私は、小さい頃からピアノをやっていて、音楽が身近な生活だったのですが、中学で自分の「あがり症」に気づきました。コンクールで賞をいただいたり、ピアニストの夢もありましたが、人前で演奏することをどうしても楽しいとは感じられなくなり、プロになるのは難しいなと感じたため、大学ではコンピュータで音楽を作るコースに入学。
卒業後は「パソコンを使ったものづくり」という共通点から、音楽方面ではなくシステムエンジニアになりました。
エンジニアやライターを経てスタートアップへ!祐子さんのユニークなキャリア
新卒で日本コントロールシステム株式会社に入社して、高速道路のサービスエリアの渋滞情報や天気のパネルシステムを作っていました。バリバリの文系だったので、エンジニアになれるか不安もあったのですが、大学在学中に初級システムアドミニストレータの資格を取り、自信をつけてからエンジニアの世界に飛び込みました。
最初は、自分の書いたコードで実際にプログラムが動く感覚がとても楽しかったです。ですが、3〜4年目あたりから、新しい技術にワクワクする同僚と比べて、勉強会やガジェット、技術自体に興味を持てていないと感じるようになりました。大きな違和感があったわけではなく、少しずつ違和感を覚え始めていたように思います。
私自身、仕事は「受けたストレスとお金の交換」だと思っていたんです。例えば、医者やパイロットは業務中に背負う責任がとりわけ重いから高給というように。エンジニアの仕事は、生活のためのライスワークだと割り切っていたものの、1日の時間の多くを費やす仕事に興味が持てない状態を長く続けていて良いのかどうかは、考えるようになっていましたね。
その後、技術職以外への転職を視野に、1度自分が転職市場でどれくらい通用するものなのか試してみたいと思い、不動産会社の営業事務の面接を受けました。そこで無事内定をいただけたので、ちょうどそのタイミングで実施された社内の評価面談で、社長・副社長に転職活動に本腰を入れようと思っていることを率直にお話したんです。副社長とは、普段からクラシック音楽の話で盛り上がるほど仲良くしていただいていたこともあり、親身に話を聞いてくださって、「それなら社内で事務職に異動してみないか」とご提案いただきました。
事務職でしたが半分は社内システムの保守運用を行う社内エンジニアのようなポジションでもあり、それまでの経験も活かせたので大変ありがたかったです。
ただ、事務職に異動してからも、そもそも週に5日も同じ時間に同じ場所に行くという働き方自体に疑問を感じるようになり、もう少し自分の生活ペースに合った仕事ができないかなと模索は続けていました。
フリーランスへの転職とスタートアップへの誘い
社内で事務職に異動になった直後に、クラウドソーシング(企業や個人がインターネットを介して業務の委託・請負ができるサービス)の「クラウドワークス」を知りました。副業自体はOKな会社だったので、在職中から、そこで見つけたライティングの仕事をしてみることにしたんです。
小さい頃から小説や詩を書くのが好きで、国語も得意でした。クライアントから文章のクオリティの高さを褒められ、どんどんライターの仕事が増えて、自分で価格交渉することで単価も上がり、「仕事なのに楽しいな」と感じるようになりました。とはいえまだライター1本で食べていけるほどの自信はなかったので、1年間どっちもやってみることにしました。平日昼間は社内エンジニア、夜と土日祝はライティング。文字通り寝る間も惜しんで、今のところ人生で1番働いた1年間でした(笑)
その後、ライターだけでもやっていける自信がついたため、会社を辞めて個人事業主になりました。収入は会社員時代に比べると下がりましたが、同時期に結婚で生活に余裕ができたのも大きかったです。
ダブルワークの1年を含めて実質5年、ライターを続けていたんですが、自由な生活に楽しさを感じる反面、30代に差し掛かって平和すぎる感覚に飽きも感じ始めていました。私は当時から子どもを持つ予定はなかったこともあり、こんなことを言うのは大変おこがましいのですが、「人生でほしいものは全部手に入れてしまった」と幸せの天井に頭がついている気がしたんです。
そんなタイミングで、友人であり、ぴんぴんきらり社員の加藤から「一緒に仕事をしない?」と誘われ、人生の大きな転機を迎えることになります。
言葉の温度から事業に深く共感!ぴんぴんきらりで見つけた最高の自分
ぴんぴんきらりは、当時社員が加藤と代表の喜多尾だけの小さな会社でした。でも、入社前にサービスを知ろうとHPを見たときに受けた衝撃や感動は、今でも胸に残っています。
「きらりライフサポート(当時は東京かあさん)」は、シニアの方が個人家庭で家事や育児をサポートするサービスですが、当時から「シニアの就労・生きがい支援をする」というコンセプトが明確に感じられました。
そしてなにより、シニアの方への優しさをHPの言葉の端々に感じたんです。例えば、サービス利用料金を「お母さんへの仕送り」という言葉で表現していたのが印象的でした。
そういうひとつひとつの言葉のセンスや売り出し方を見て、一気に「この仕事をやりたい!」という気持ちになったんです。代表の喜多尾も同世代でエネルギッシュな人でしたし、誘ってくれた友人を助けたい気持ちもあり、すぐに業務委託で働き始め、1ヶ月後には社員になりました。
ちなみに、「友人と働くことに不安はなかった?」とよく聞かれるのですが、私の中では「大好きな友だちに毎日会えるなんてすごくない?」ってワクワクの方が強かったです。加藤とは今でも一緒に働いています!
学び好きを活かしてマルチに貢献
当初は社員が2人だけだったので、ワーカーさんの登録面談、ご利用者さんのお問い合わせ対応、マッチング、初回訪問の同行、利用規約更新、就業規則の作成まで、なんでもやりました。基本的にCS(カスタマーサクセス)業務がメインでしたが、ときにはテレビ取材の対応をすることも。
社員が少し増えてからは、会社初の試みとして在宅ワーカーの方にマッチング業務をお手伝いいただくことになり、そのマッチングチームの採用から業務マニュアルの整備、レクチャー、マネジメントまで通して担当しました。自分の手でゼロからチームを作り上げていくのはとてもやりがいがあり、会社の業績も上がって楽しかったですね。その後は、マッチングチームだけでなくCS全体を統括するリーダーにもなりました。
採用やマネジメントをはじめ、ぴんぴんきらりに入ってからの業務はこれまでの人生でほとんどやったことがないことばかり(笑)でも、採用検定を受けてみたり、組織の心理的安全性について勉強してみたり、スタートアップの「(必要に迫られて)とりあえず何でもやる!」というカオスな環境は、新しいことを学ぶのが好きな私にぴったりでした。
大きなキャリアチェンジ!プロダクトマネージャーへの挑戦
CSリーダーの仕事は、メンバーにも恵まれ大変充実したものだったのですが、人前でのリアルタイムコミュニケーションが苦手なことを改めて感じ始めてから、そんな自分がCSリーダーでいることに少しずつ違和感を覚えるようになりました。
中学生の頃、ピアノをしていてあがり症だったことにも通じるのですが、ご利用者さんやワーカーのきらりさんとの一期一会のコミュニケーションの中で、一度発した言葉は戻せない、取り返しがつかないことに対する緊張や負担の大きさを感じていたんです。
CSは周りから向いていると言ってもらえますし、自分でも腹を括れば上手くやることはできるのですが、心からは前のめりになれない...。
そんなとき、代表の喜多尾からプロダクトマネージャーへのキャリアチェンジを提案されました。そこで半年間の養成プログラムも受けさせていただき、2025年1月からCSリーダーと兼任でプロダクトマネージャーとしてのキャリアをスタートさせました。
プロダクトマネージャーは、プロダクトの価値を最大化する仕事。CS、開発、マーケティングの全体を見て各部署のコミュニケーションを円滑にし、改善を進める役割です。はじめての経験ですが、業務を進めるうえで、エンジニア経験やライターの言語化力が活きて、過去のスキルが全部今に繋がっていることを感じられました。
元々特に「将来どうなりたい」というキャリア志向がなく、自分のそのときの苦痛を取り除いたり、目の前にあったことをがむしゃらにやってきました。その結果、それらすべてが無駄になることなく、自分史上最高の自分になれている...行き当たりばったりが「行き当たりばっちり」になったなぁと、自分でもびっくりしています(笑)
仕事も遊びも120%!ぴんぴんきらりのVALUEを体現
(パン作りをした時の写真。右は社員の加藤)
ぴんぴんきらりには「仁智勇楽」という4つのVALUEがあり、中でも私が大切にしているのは「仁」の愛とリスペクトを持って相手に接すること、「楽」の120%夢中になり、仕事もプライベートもまるごと楽しむことです。
特に、仕事を人生とブレンドしながら120%夢中で生きていくライフスタイルは、入社後に目覚めた部分ですね。
昔は「仕事=ストレスとお金の交換」で、オンオフは完全に分けていましたが、ぴんぴんきらりで働く中で「仕事が生きがい」という言葉が初めて腹落ちしたんです。
今は、仕事が生活の一部で、食事をする・お風呂に入る・ドラマを観る...といった日常を構成する項目のひとつに仕事があり、どれがオンオフという感覚はありません。シャワーを浴びながら仕事のことを考えるときもありますし、テレビを見ていてこれはうちのサービスにも生かせそうだなとか。同僚の家でパン作りを習ったり、会社のメンバーとボードゲームをしに箱根まで行ったり、デザフェスというイベントに一緒に出展したり。
仕事で出会った仲間が、人生をとても豊かにしてくれているのは、仕事もプライベートも120%夢中になるワークライフブレンドというVALUEそのものだなと感じています。
病気や特性と上手く付き合える環境に感謝
私、実は朝がとっても弱いんです。その背景のひとつに、2017年に診断されたバセドウ病があります。バセドウ病は甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまう自己免疫疾患で、動悸や手の震え、多汗や身体のだるさなど症状が多岐にわたるのですが、私の場合は自分の脈がうるさすぎて夜眠れなくなり、元々の夜型に拍車がかかってしまいました。
加えて、これは最近分かったことなのですが、ASD(自閉スペクトラム症)の特性があるかもしれないと診断されました。ASDは「ぐるぐる思考」がひとつの特徴で、脳疲労が起こりやすいため寝ても疲れが取り切れず、朝スッキリ目覚めることのできない方が多いそうです。
朝起きるのがどうしても辛いことを代表の喜多尾や役員の工藤に相談したところ、労働時間の規定から外れる代わりに、時間に対してではなく成果に対してコミットする管理監督者という働き方を提案してもらいました。それだけ成果に対する責任も大きくなりますが、管理監督者になってからは、自分の生活リズムに合った働き方ができているので、仕事へのモチベーションを高く保ちやすく助かっています。
魅力的な仲間と自分らしく働けるのがぴんぴんきらりの魅力
(合宿で高尾山に登山。頂上での記念写真。)
私が、ぴんぴんきらりの魅力の一つだと感じているのは、仲間との一体感です。ライター時代は1人で働けることが気楽で気に入っていましたが、ぴんぴんきらりで初めて仲間とミッションを追いかける楽しさに目覚めました。
学生時代、音楽に打ち込んでいて、部活やサークルなどのTHE・青春のようなものを経験してこなかった私にとって、スタートアップの高い熱量の中で尊敬できる仲間と目標に向かって走っていく日々は、第二の青春。
みんな様々な背景を持ってぴんぴんきらりに参加してくれていますが、共通しているのは心からプロダクトに共感していること。私自身も、「きらりライフサポート」を心底良いサービスだと思っているので、同じようにこのサービスを良いと感じて集まってくれたメンバーのことは無条件で「めっちゃセンスいいね!」と思っています(笑)
そんな尊敬できるメンバーに囲まれているからこそ、日々の業務でもたくさんの刺激をもらえますし、困っていれば全力で助けたいと思えます。
VALUEの「仁」愛とリスペクトは、ワーカーのきらりさんやご利用者さんにはもちろん、一緒に働く仲間にこそ常に温度感高く持ち続けていたいですね。
最後に記事を読む方に向けてメッセージをお願いします!
一緒にサービスを磨き込んでいく仲間は、私の誇りです。
まだまだ小さなスタートアップなので、演劇に例えるなら、舞台装置も役者も足りない、台本もない中で最高のパフォーマンスを出していく感覚というか、業務の対応幅の広さや、求められるスピード感など、一人ひとりにかかる負担が大きい部分もあると思います。でも、必要なことをその都度学び、使えるものは何でも使って前に進み続けること、そんなカオスを生き抜くサバイバル能力が身に付くところが、スタートアップで仕事をする最大の魅力だと感じています。
大変なことほど仲間と一緒に乗り越えたときの喜びも大きいですし、「大変だーっ!」と騒ぎながらどんな困難も笑い飛ばしてくれる仲間がいるから、課題に挑戦することを楽しめます。
ミッションに共感する仲間と共に走り、新しい景色に出会う喜びを体感したい方は、過去のキャリアや経験は気にせず、飛び込んで来てくれると嬉しいです!