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株式会社ぴんぴんきらりは、「高齢者にずっと元気で輝いて欲しい!」という想いの元、アクティブシニアと子育て世帯をマッチングし、家事や育児などのご家庭をサポートする「きらりライフサポート」というサービスを展開しています。
今回は、鎌倉での専属ベビーシッターの経験から「核家族の孤立や子育ての負担を解決したい」という思いを持って入社を決めた池部将史(いけべまさし)さんをご紹介します。
目次
経歴
SNSの出会いがきっかけでいざ、鎌倉へ!
キャリアSNSで想いを綴ったDMを送り、ぴんぴんきらりにジョイン
常に本気で業務改善!スタートアップで働く楽しさ
記事を読む方に向けてメッセージ
経歴
2011年4月〜 株式会社カヤ工業
2016年4月〜 三共商事株式会社
2019年6月〜 株式会社ウィルフォワード
2023年6月〜 株式会社ぴんぴんきらり
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こんにちは、池部将史です。社内でのあだ名は「べーやん」です。出身は九州の大分県。大分の高校を卒業して、すぐに福岡北九州市で仕事を始めました。
余裕のある家庭ではなかったので、家族に少しでも早く余裕のある暮らしをしてほしいと思い、高校卒業後、進学の道を選ばず、卒業した先輩からの推薦で建設業界でキャリアをスタートしました。当時はマンションや団地の防水工事を行うベテランの職人さん達を束ねる現場管理を任されていました。
5年ほど経って仕事に慣れてきた頃、コンフォートゾーンに入ってしまったので、今の環境を飛び出して、もっと自分の得意なことを活かして成長したいという思いで、北九州市にある機械系の専門商社に転職。人と話すのが好きで得意だったので、コミュニケーション能力を活かした営業の仕事に就きました。
商社では3年ほど働きましたが、工場などにひたすら物を売るという型が決まっており、様々なメーカーさんの製品を取り扱えるという点ではとても知識が増えて良い経験になりましたが、仕事として日々の変化を感じなくなってきたのと、キャリアのステップアップが見えなくなってきて、次のキャリアを考えるようになりました。
SNSの出会いがきっかけでいざ、鎌倉へ!
当時、Twitter(現:X)で鎌倉のベンチャー企業の代表とつながり、渋谷のイベントにスタッフとして参加する機会を頂きました。そこには、これまで関わったことのない仕事をする人や、色々な世界があることを知って「自分の気持ちが向くままに進んでみたい」と考えるようになりました。
そして、Xで出会った代表から「鎌倉の一軒家のオフィスで部屋が空いてるから、そこに住んでいいから鎌倉にくる?」と好意で言っていただきました。
ただ、正直なところ少し考えました。というのも、私は長男で家族の反対もありましたし、収入面も決まっていません。ですが、九州から飛び出して広く世界をみてみたいという気持ちがあり、鎌倉にいくことを決意しました。それから、仕事や転職ではなく、オフィスでの雑務をお手伝いしながら鎌倉での間借り生活がスタートしました。
最初の3ヶ月間は、何もしていないからお金は貰えないという思いがあって、貯金を切り崩しながら鎌倉の方と交流したりイベントのお手伝いをしたりと視野を広げていました。
そんな矢先にコロナ禍が訪れました。代表の家庭では保育園の休園により子育てが危機的状況になりました。子供たちと遊んだりしている中で、私に子供に好かれる才能があることが発覚し、2歳と4歳の子どもたちのシッターを頼まれ、私は“専属ベビーシッター”にジョブチェンジ。裏山での昆虫探しや公園での鬼ごっこ、食事の補助から寝かしつけまで、朝から晩まで子どもたちと地域に寄り添う生活は、建設や商社時代とは全く異なる世界でした。
専属ベビーシッターとして過ごす中で、共働き家庭の苦労、また、核家族の孤立や子育ての負担が限界を超えている現実を痛感しました。
・核家族で頼れる親族が近くにいない
・子どもの居場所がない
・共働きの両親の忙しさやキャパシティが限界を超える
上記のように、家庭と地域をつなぎ「社会で共育てする仕組み」がなければ家庭は持たないと、強烈な危機感を覚えました。
そこで私は、鎌倉の起業家支援拠点「HATSU鎌倉」の運営を手伝いながら、子育て家庭の課題を解決する事業を模索、事業計画を立てたり、補助金や資金調達の方法なども調べました。会社経営に関わる本を読んだり、YouTubeで動画を見漁っていたとき、「PIVOT」で代表の喜多尾のピッチ動画を見て「自分がやりたいことに近いサービスをしている!」と共感を覚えました。
キャリアSNSで想いを綴ったDMを送り、ぴんぴんきらりにジョイン
ゼロイチで自分で事業を形にするハードルの高さを感じていたときに、YOUTRUSTで代表の喜多尾の投稿を見つけ、鎌倉での経験を含めて自分の想いを綴ったDMを送信しました。まさか、返事が来るとは思っていなかったのですが、返事がきたので驚きました。
その後、五反田のオフィスでお会いする約束をして、代表の喜多尾と取締役の工藤とマネージャーの蛭川と4人でランチをしました。
その際、すでに自分がやりたいと思っていたことを推進しているスタートアップに入り、自分の目で社会課題を見て体験するのは良い機会になるのではないかと考え、「ぴんぴんきらり」へのジョインを決めました。
入社後、最初に任されたのは初回訪問の同行です。初回訪問の同行とは、きらりさん(ワーカーさん)がご利用者さんのお家に初めて訪問する際に同行して、ご利用者さんのお困りごとをヒアリングして依頼の内容を調整する仕事です。
これまで、鎌倉で10家庭ほど家庭の姿を見てきましたが、仕事を通して、毎日いろんなご家庭に伺うことで、ご家庭の大変さは百人百様だと、改めて課題感への理解が深まりました。
初めての同行で「家族のようなサポート」を目の当たりに
印象に残っているのは初めて同行したご家庭です。
ご利用者さんのお家に向かう途中で、きらりさんが「私にできるかしら…」とすごく不安そうにしており、私自身も「大丈夫かな?何ヶ月もサポートできるのかな?」と緊張していました。
ところが、実際にご家庭に伺うと、きらりライフサポートの「第2のお母さん」というコンセプトが見事に伝わっているのを感じました。きらりさんの寄り添う姿勢は、まるでおばあちゃんが孫を訪ねてきたような温かい雰囲気を作り出しており、さっきまで緊張していたきらりさんも、楽しそうにお子さんと関わってくれていてホッとしました。単なる家事代行ではなく、「家族のような関係で寄り添ってサポートする」そんな場面をはじめて目の当たりにし、深い感動を覚えました。
感慨深いことに、そのご家庭とは2年経った今も関係が続いています。あれほど不安を感じていたきらりさんが、今もいきいきと活躍してくれている。そんなご縁をつなげられたことが、とても嬉しいです。
ご利用者さんときらりさんのやり取りに、泣きそうになるほど感動することも
「ぴんぴんきらり」のサポートは、物理的なサポートを超え、心の支えになっているなと感じます。
通院疲れしていたとあるご利用者さんは、帰宅すると家が片付き、料理が用意されていることに加え、きらりさんから「今日も大変だったね」と声をかけられたことで、元気を取り戻したと話してくれました。
特に心に残っているのは、こちらも私が同行をしたご家庭で、お料理の仕事をしたことがないきらりさんが、味に不安を抱きながらお料理のサポートに入られた時のことです。
きらサポではご利用者さんときらりさんと運営のLINEグループをお作りして、LINEでやり取りをしてもらっているのですが、ある日、お子さんが「みよこママ(仮名)、美味しかったよ〜!また作ってね!」って動画を送ってくれていたんです。その動画を見て、「お料理を作ったきらりさん、嬉しいだろうな〜。」と自分が料理を作ったわけじゃないのに、感動しちゃいました。そういうやり取りが多くて、見かけるたびに嬉しく思います。
また、産前産後のママへのサポートも印象的です。
心身ともに負担が大きい産前産後という時期、平均年齢66歳の子育て経験豊富なきらりさんたちが、「少しでもママたちの力になりたい」という気持ちで寄り添ってくれます。
産前からサポートをスタートして、ご出産後に「赤ちゃんが無事生まれました!」とお写真を送ってくださるご利用者さんも多く、本当の家族のような、他のサービスにない世界観を創れているなと感じます。
自分が想像する以上にきらりさんが家族の一員になるんです。中には、旦那さんが出張のため、出産の付き添いをされていたきらりさんもいらっしゃいます。
家族のような関係をつくる秘訣は?
呼び方を工夫していることは大きいと思います。
きらりさんのことはあだ名やママ付け、また、ご利用者さんのことも下のお名前にさん付けをして、硬い言葉やビジネス用語を使わず、親しみを込めて温かみのある言葉遣いをするようにスタッフ一同が心がけています。
元々は、子育て世帯の課題感を解決したくて入社しましたが、シニアの方がいきいきと活躍する姿にも勇気をいただきますし、ご利用者さんにも喜んでもらえて、両者が喜んでいる姿を見れるのはやり甲斐を感じます。
「よいきらりさんを紹介してもらったおかげで助かってます!ありがとうございます!」とお礼を言っていただけたり、「子どもが嫌いな食べ物を食べられるようになりました!」と、感謝の言葉を耳にすると、きっかけをつくっただけでも、お繋ぎできてよかったなと心が温まります。
常に本気で業務改善!スタートアップで働く楽しさ
現在の役割を教えてください
今は初回訪問の同行だけではなく、オンボーディングチームに所属し、ご利用者さんのご希望を元にきらりさんのお探し、マッチングから数ヶ月安定するまで、双方のフォローをする課のリーダーをしています。
最初はいちプレイヤーとして業務に向き合っていましたが、リーダーとしてマネジメントをするようになってからマインドも大きく変わりました。
チームメンバー1人1人にも向き合い、今ある当たり前を疑ってオペレーションフローの業務改善もするようになり、入社当初より視野が広くなり、視座も上がったなと感じます。
前職との違いはありますか?
スピード感には驚きましたね。
自分が提案したアイデアが「とりあえずやってみよう。駄目だったら戻したら良い。」とすぐに採用されることもありました。
1ヶ月どころか、1週間2週間で大きくフローも変わりますし、常に業務改善が行われている。そのような経験は過去の職場で味わったことがなく、自分が裁量を持って仕事ができること、業務の枠をはみ出して色々なチャレンジができるのも、スタートアップで働く楽しさだと感じています。
ぴんぴんきらりの良さは?
代表のえりさんも、マネージャーも、社員も業務委託のメンバーも、それぞれの役割で仕事をしていて、平等でフラットです。まさに、バリューに掲げている「愛とリスペクト」ですね。
メンバーみんな和やかな雰囲気ではあるのですが、事業内容は平均年齢66歳のシニア方の就業支援という難易度が高く、人と人の間に入るのも大変な仕事だと感じます。ただ、難しい分野で資金調達をしながら、スタートアップの成長角度で伸ばしていこうとメンバー全員が本気で取り組んでいます。
日頃からチームでKPI達成や数字を必死で追いかけていますし、全社定例では残キャッシュも発表されて、ヒリヒリする時もあります。ちなみに毎月、会社で月頭飲み会があるのですが、KPIの達成具合で、飲み会の豪華さが変わるというユニークなシステムもあるんです(笑)
皆でKPIを達成できた、できなかったという悲しみや喜びを共有して、未達成の時は次はこうしようと前向きに話し合っています。
社会意義と経済成長の両立に妥協してない分、大変なことも多いのですが、その分、人間として成長できる会社です。
記事を読む方に向けてメッセージ
ぴんぴんきらりに興味を持っている方の中には、スタートアップに興味がある!自分で事業をすることに興味がある!という人もいるのではないでしょうか。
起業したいとけど迷っている人がいらっしゃれば、スタートアップに足を踏み入れて、リアルな事業の進み方や資金調達の仕方など、自分の肌で感じてみてはどうでしょうか。
たった1通のDMだけどその選択はあなたにとって大きな一歩になるかもしれません。