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【エンジニア対談】技術者として何がやりたいのか、どうしたいのか。個の意思を最大限に尊重するエンジニアチーム。

「ITのチカラで、子どもの未来を明るく」というミッションを掲げ、セキュリティアプリやSNS相談プラットフォーム、SNS学校連絡システムを提供するエースチャイルド株式会社。代表を含めメンバーの半数近くがエンジニアという、ものづくりマインドあふれる組織です。

今回はエンジニアリングマネージャーとテックリードの2人にマイクを向け、それぞれの立場からエースチャイルドの働く環境、エンジニアにとっての魅力、組織風土などについて語っていただきました。

【Profile】
藤田敬太(画像右) エンジニアリングマネージャー
大学卒業後、大手SIerにてキャリアをスタート。主に受託案件の上流工程を中心に手掛ける。もっと開発現場でプログラムを書きたいとの思いから退職。2015年1月1日、前職の先輩であった西谷が立ち上げたエースチャイルドにジョイン。創業メンバーとして事業やプロダクトの成長を支えてきた。2023年1月より現職。

鍵山琢実(画像左) テックリード
大学卒業後、インターネット広告代理店に就職。未経験ながらプログラマーとしての第一歩を踏み出す。主に社内システムの開発に従事するも、会社の方向性と個人の価値観の相違から転職を決意。2022年よりエースチャイルドにジョイン。現在、テックリードとしてチーム全体の技術力底上げや課題改善に注力している。

ビジョンに惹かれる、人に惹かれる

ーまずはお二人のこれまでのキャリアについて教えていただけますか?

藤田:大学は文系でしたがエンジニアを目指していて、新卒で金融系グループの大手SIerに就職しました。実は代表の西谷とはその会社での先輩後輩の関係です。入社以来5年間、要件定義やコンサルといった上流工程に携わっていましたが、私自身はもっと手を動かしたかった。もともと起業にも興味があり、受託より自分で企画したサービスを、という思いもありました。そこで転職を考えるようになったんです。

鍵山:僕も文系で、プログラミングといっても齧る程度であくまで趣味の世界でした。当然、就活も文系職種で進めていたんですが、内定前の最終面接で「鍵山さんにはプログラマーをやってもらおうと思っている」と言われまして。ネット系広告代理店でキャリアをスタートさせました。さまざまな社内システムを開発しながら10年ほど経験を積んだのですが、コロナ禍でどうしても会社の方向性が変わる部分があり、自分の価値観と合わなくなってしまったんですね。

藤田:私の場合、見切り発車で会社を辞めてしまい、次の仕事は見つかっていませんでしたが、ちょうど知り合いがベンチャー企業を立ち上げたところで、システム責任者としてやってみないか、と誘われていたんです。そして同時期に、私より先に辞めていた西谷さんが起業したという噂を耳にしました。

ーエースチャイルドともう一社の選択で迷いは?

藤田:エースチャイルドは創業したばかりで西谷と先任のエンジニアの2人体制。一方もう片方のベンチャーはエンジニア不在という状態。どちらにしてもまだまだ人がいないわけです。大企業からスタートアップにいきなりチャレンジするわけですから判断基準もなく迷いました。ただ西谷のことは良く知っていたし、非常に優秀なエンジニアとして尊敬もしていた。そこで西谷さんに賭けることにしたんです。

鍵山:僕は転職サイトに登録して、そのうちの何社かと話しながら選考に進んだのが6社。最終的に4社の中からエースチャイルドを選びました。決め手はビジョンへの共感でしたね。ちょうど中学生と小学生の娘がいまして、子どもの未来のためになる仕事をいちばんやりたいと思えるのは今だろう、と。あと他の会社以上にエンジニアとしての自分を必要としてくれていると感じたことも大きかったですね。

ービジョンへの共感で入社を決める方、多いんじゃないですか?

藤田:そうですね、私はまだ子どもはいないのですが、いずれは鍵山さんのように自分ごととして共感を深める時が来ると思います。ただ、私の場合はいちばんの入社理由はそこではなくて。やはり西谷という人に惹かれたんですね。もちろん創業当初からビジョンは掲げていたんですが、スタートアップは一寸先が闇といいますか。セキュリティアプリの『Filii(フィリー)』が上手く軌道に乗るかどうかも未知数でしたからね。ただ、西谷ならきっとやり遂げるだろうと信じていました。

自主性、主体性、自立性

ー現在のお仕事について教えていただけますか?

藤田:ずっと開発現場の最前線でプログラミングをバリバリやっていたのですが、最近エンジニアも増えてきて全体を俯瞰できる役割が必要だよね、という話になりました。そこで創業からいて全てのプロダクトに関わってきた私がエンジニアリングマネージャーというポジションに就くことに。主な仕事は管理業務ですね。ビジネスサイドの要望に応えるための進捗管理や成果物のレビューだったり。

ーエンジニアにとって働きやすい環境づくりもそうですよね

藤田:いかに生産性を向上させるか、というのは一つの大きなテーマですね。会議体の見直しや議題の優先度確認、あるいは粒度を大きくとらえて個々のキャリアプラン面談などにも着手しようと考えているところです。フルリモートで働きやすい企業文化を創るためには何が必要か常に考えて、制度や取り組みに反映させていこうと。

鍵山:僕はテックリードなのでエンジニアチーム全体の技術力の底上げをはじめ、技術的負債や課題を見つけては改善していくのがミッションです。面白いのはまだまだ整っていない所が多いので、そこを自分で作っていけるところ。これは僕だけでなくエンジニア全員に共通するモチベーションだと思います。単純に技術が古くなっているのをアップデートしたり、より効率のよいモダンな技術に変えたり。プロダクトもサービスも組織もまだまだ変える余地があるので、やるべきことがたくさんあって楽しいです。

ー逆にきちっと決まっていないと動けない人には向いてない?

鍵山:もちろん多様性を尊重する会社なので向いていないとは言えません。ただしエースチャイルドという環境をフルに楽しめるのは未整備な領域を自分で整えていくことにやりがいを見いだせる人だと思います。僕もそうでした。選考のとき、他の会社では最初はエンジニアでスタートしてゆくゆくはマネージャーに、というキャリアビジョンの提示をするんですが、エースチャイルドはそれがなかったんですよね。

ーと、いいますと?

鍵山:型にはめられていないといいますか。どういうふうにやっていきたいですかね、みたいな感じで。いまのところ技術的な部分がいちばんハマるからそこをお願いしますが、組織が成長したらそれにあわせて変わっていけるといいですよね、というやりとりができたんです。それは僕にとって非常に良かった。

藤田:まだそれほど人数が多くないのでキャリアを固定化するポジションを用意していないんです。その人の適性や何をしたいかで決めていく。ウチにいま足りないのはここで、あなたが目指しているのはここなので、落とし所としてこのミッションはどうですか?といった話し合いで決めていく。それが可能なフェーズですからね。新しく入社する方からも積極的に意思や意見を聞いて尊重したいと思っています。

鍵山:自主性というか、主体性というか、自分からこういうことをやりたいと言える人には最高の環境ですよね。やりたい、といったことは実現されていく会社ですから。逆に自主性がないともったいないぐらい。

藤田:ある意味、言ったもん勝ちの風土です。そもそも西谷がいつも「言い続けていたら実現する」という話をするんですが、確かにそれを実践している西谷が言うから説得力あるんですよね。そこには私も大いに共感していますし。

社員みんなでつくるオープンな企業文化

ー他に働く環境としての特徴、魅力に感じるところは?

鍵山:2つほどあります。1つ目は僕の会社選びの前提条件でもあるのですが、高圧的な人がいないこと。エンジニアって正しいことを率直に伝えることが大事という価値観の人が多いんですね。僕もその通りだと思うんですが、とはいえ伝える相手も人間で感情というものがあります。そこにもきちんと配慮した伝え方ができること。気づかいながらきちんと伝えられる人と働きたいんです。そこがエースチャイルドはすごくしっかりしています。

藤田:確かにそうですね。

鍵山:あと1つ、周りと協調しつつ成果を出していればかなり自由に働けるということ。たとえば子どもの送り迎えで夕方1~2時間仕事を抜けたり、日中に宿題を見るとか。自分の裁量で自由に動けるんです。エンジニアとして、というより普通に社会人として働きやすい環境ですね。特に子どもを持つ親として、また趣味がある人なんかにもいいんじゃないかな。個人的に魅力に感じています。

藤田:当社は本当に個々の働き方を尊重していますね。もう自由にやってください、その代わり成果をあげてくださいね、というスタンスです。お迎えの時間?どうぞどうぞって(笑)。もともとコロナとか関係なく創業時からフルリモート。企業文化としてやることきちんとやっているなら自宅でもどこでもいい、と。おかげで今は、北は北海道室蘭、南は福岡まで社員がいます。当然ですが彼らは一度も東京の本社に出社したことはありません。

ー筋金入りのリモート文化ですね!

藤田:リモートでどうやったら働きやすくなるのか、全社で考えて制度に落とし込むスピードは相当早いですね。毎週全社員が参加する集中検討会という会議があるんですが、フリーディスカッションを全員でやっています。社長含めて全社員で一緒に考え、意見を出し合って制度やルールを定義していくオープンな文化ですね。みんなで変えていける。

鍵山:そういう部分でも自主性というか、意見を自分から発信できる人にとっては面白い会社でしょうね。こないだもリモートHQというサービスがはじまりましたね。

藤田:フルリモートを補助する制度として導入しました。ディスプレイやデスク、ワークチェア、キーボードといったオフィス機器を月々サブスクみたいな感じで会社経費で利用できるんです。入社した人はそこで自分が欲しい機材で自分好みの開発環境をつくれる。エンジニアにとっては結構ありがたい制度ですね。これも最初は西谷の発案で、そこからサービス選定や意思決定を全社員で行ないました。

鍵山:これだけの裁量がある以上は当たり前かもしれませんが、大人度は高めの組織ですね。この規模のスタートアップとしては落ち着いて、やるべきことをきちんとやっている。よくありがちなイケイケな雰囲気は一切ないのも特徴のひとつかと。

技術力を磨き企業価値を上げる

ーこの先、どんなことに力を注いでいきたいですか?

鍵山:個人としてはやはりエースチャイルドの技術力を底上げしたいということです。そのために自分が持っている知識や経験を惜しみなく周囲のエンジニアに伝えたい。そして最終的に自分が伝えた事柄やサポートによって他のメンバーがスキルアップし、転職成功していく…いや、転職はできればしないでほしいんですけど(笑)それぐらい市場価値のあるエンジニアに育てたいんですよね。

ーエンジニアの人材輩出企業ですね

鍵山:もちろん残ってもらいたいです(笑)。自分の持っているものを全て出して組織全体の技術力が上がれば、新しく力のある人も入ってくるでしょうし、ここにいれば成長できると思ってくれれば定着にもつながるはず。つまり、エンジニアがスキルアップできる環境づくり。そのためにも僕自身も勉強してアップデートし続けなければと思っています。

藤田:私はエンジニアリングマネージャーという役職に就いてから考え方が広がりました。エースチャイルドにはいろんなライフステージ、いろんなバックボーン、いろんなタイプの方が集まってきています。多様性重視の組織づくりが進んでいる中、どんな方がジョインされたとしても必ず生産性高く成果をあげられる強いエンジニアチームを作りたい。個性的な一人ひとりにとって働きやすく、なおかつ成果を出し続ける組織を。

ー具体的にはどのような取り組みを?

藤田:まだそこは抽象度の高いビジョンで止まっていて、何をやるか、どうやるかはまさに模索中です。仕組みだけでは足りなくて、ソフトとハードを総合的に試す必要があると思います。でもこういうことって、ちょっと前までは考えもしなかったんですよね。ひたすらコードを書き続けていたので。立場が人を作るというのはこういうことか、と実感しています。

ー役職がひとつついただけで景色が変わると

藤田:やりはじめたばかりなんですけど、マネージャーの目線でチームの生産性を上げていくというのは結構面白いなと。プレイヤーとはまた違った楽しさがあることに気づけました。こういう視点を主軸に、さまざまな施策に取り組んでいこうと思います。

鍵山:僕はもうひとつ、別の観点でやりたいことがあります。やっぱり開発していてつらいと感じるとその瞬間にモチベーションが落ちて、生産性も下がり、離職につながると思うんです。なので開発の上での辛さを解消して、快適な環境をつくっていきたいなと。いま少しずつ取り組みはじめたところです。そして最終的にはエースチャイルドは技術力ある会社だね、と思われるようにしていきたい。

藤田:それがビジョンの達成にもつながりますしね。

ー最後に、どんな人と一緒に働きたいですか

鍵山:ひとつは相手を尊重できる優れた人格の持ち主。もうひとつはきちんと成果にこだわれる人です。こういう技術を使いたい、という職人気質は否定しないけど、いま仕事で成果を出すために何が必要かを考えて提案できる人、そして周囲を巻き込める人がいいですね。

藤田:鍵山さんと似ていますが、やはりコミュニケーションがしっかりと取れる人ですね。投げた球をきちんと返してくれる人がいいと思います。そしてこだわりのバランスも大事。技術者としての自負は大切ですが、会社として何が求められているかを理解することも重要です。もちろん最初からそういった感覚を身につけている必要はないのですが、それを身につけようと考え、努力できる人と一緒に働きたいです。

ーおふたりともありがとうございました!

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