プロフィール ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 吉村 信平 (ヨシムラ シンペイ) ー株式会社RATEL 代表取締役 出身:福岡 生まれ年:2000年
スプラトゥーンのコミュニティ大会の運営や競技シーンを経験。高校2年生時に独立系ベンチャーキャピタルFVenturesにインターンとして参画。その後株式会社RATELを創業。高校3年生時にエクイティでの資金調達を実施。現在の累計資金調達額は1.2億円。
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ーとにかくゲームをプレイすることが大好きだった幼少期 幼少期~高校生までは、生まれ育った福岡県で過ごしました。幼稚園の年長くらいのときに、両親がDSライトを買ってくれたんです。当時流行っていたポケモンのダイヤモンド/パールをプレイしはじめて、すっかりゲームにのめり込んでいきました。
小学4年生のとき、”モンスターハンター”に出会いました。衝撃的だったのを今でも覚えています(笑)ずっとポケモンをプレイしていたのですが、ポケモンは平面の2Dに対して、モンスターハンターは三人称視点かつ立体的という点で、ギャップといいますか、技術の進化をすごく感じました。そして、どっぷりはまりまして笑。2000時間以上はプレイしましたね。
小学校高学年になり、周囲の友達とゲームをプレイして遊ぶことがほとんどで、友達の家に集まることが多かったです。ある時、友達のお兄さんがプレイしていたFPSのCall of Dutyに興味を持って、そこからFPSにのめり込んでいきました。YouTubeやTwitchで大会を視聴するようにもなりました。高校生になってやっとFPSがきっかけで自分達が行ってる交流戦とかは”esports”なのではという認識に変わっていきました。esportsには競技シーンがあり、ランクを上げていくこととは異なるということも当時は知らなかったです。
ーオフライン大会に参加したい。その思いで調べ始めたesportsの世界 中学3年生の時、”スプラトゥーン”というゲームが大好きで、チームを組んで大会や交流戦と呼ばれる試合に出ていました。出場するといってもすべてオンラインだったので、ゲーム仲間と「オフラインの大会に参加したい」という話になりました。しかし、オフラインの大会はどれも東京開催ばかり。この頃はまだ福岡にいたので、親ブロックなどもありますし、子供だけでは東京に行けなくて。行けないなら、「自分たちで大会開催しよう」と言う結論にいたったんですよ。いざ調べていくと、会場を借りる費用だけで数十万円単位。充実したインターネット環境も準備するとなると、膨大な費用がかかることがわかりました。当時高校生の自分たちだけでは、とてもじゃないですが出せない金額だったので、東京で開催されているesports大会は、どんな仕組みでお金を集め開催されているのか考えるようになりました。参考として、スポーツの試合はどのようにお金を集めて開いているのだろうかということも調べていて。私は小さい頃からラグビーをしていて、プロの試合を観戦することもありました。確かにその時、ゴールポストなど観客がよく見るであろう場所に、スポンサー企業の看板があったのを思い出したんですよ。これだ!と思い、そこからは、とにかくスポンサーになってくれる人がいないかインターネットで検索し始めました。また、その当時は仮想通貨も流行っていて、ディスコードで草コインが配られていたんですね。だからお金持ちの人に出会えれば、お金を出してもらえるのではないかと。今考えると笑ってしまいますが、当時は真面目に「福岡 お金持ち」「福岡 投資」など手当り次第に思い浮かぶキーワードを入れて検索していました。そして、学生でも投資をしてもらえたという経験者の情報までたどり着き、”F Ventures”の代表の両角さんに連絡をとったことが始まりでした。
ー好きなエンタメに関わりながら、楽しく過ごしていきたい 両角さんにお会いすることができ、自分たちのビジョンを話したところ、「起業」という手段があることを教えていただきました。その後、F Venturesでインターンをすることになりました。このとき、高校2年生の終わりくらいです。周囲は受験勉強真っ最中だったのですが、学校では教わることのできないお金のことや、ビジネスの仕組みなどについて身につく貴重な時間で、学校が終わったら全力でインターンを頑張って「決算書の読み方」「資金調達の仕方」「国内外のスタートアップ企業の分析」など様々な経験をさせていただきました。株主の人たちが集まる会があったのですが、いまやベンチャー起業家で有名な人たちばかりの集まりで・・・。当時印象に残っているのが、地位も名誉もお金も持っているであろう方々が、いろんな悩みを抱えていて、日本の将来についてを議論していたんですよね。一方で、何にも縛られない地元の人たちは、日々ゲームをプレイして楽しんでる人が多かったんです。お金をたくさん稼げるようになるだけでは、幸福度は比例しないのかなと子供ながらに思ったんです。だったら、自分は自分の好きなエンタメ、esportsの領域で楽しくやっていきたいなと、そんな思いを胸に起業しました。TORYUMONと言うスタートアップイベントのピッチバトルに出場し、評価をされたので3社からの出資が決まり本格的に始動することになりました。
ー日本と海外のesportsの違い インターンでは、国内外のesportsについてとにかくリサーチしたんですよ。海外のesportsについて調べていくと、アメリカではすでに習慣というか文化になっているんですよね。そのひとつが、英語で”gaming”という動詞があるのですが、すなわち「ゲームをする」という意なのです。また、当時からクラン(※)の時価総額が日本円にして200億円というのも存在していて。アメリカでは、チームが資金調達する場合にデット・ファイナンスやエクイティ・ファイナンスを活用してるんですよね。今では400億前後のチームも誕生しています。しかも、チームのCFOやコーポレートにはBank of Americaなど有名投資銀行出身の人達が所属しています。まだまだ日本ではesportsのプロチームに投資銀行出身の人がジョインしている事例は聞いたことがありません。その構造的な問題として、日本のesportsはスポンサービジネスになっていて、配信者が優遇されがちです。結果、アスリートに戦勝実績や賞金がつけづらく、ゲームが上手な選手に十分に還元ができていない、かつプロチームのブランド価値が上がりづらくなってしまっていると課題に感じています。
(※)参加するプレイヤーが同じ世界観のゲーム上で集まり、同一の目的に対して作る集団
日本はどうしてもソーシャルゲームが強く、課金すれば誰でも成長できるというゲームの仕組みが楽しまれる傾向にあると思います。今の時代、多くの人はスマホを持っているので、通勤中、休憩時間、スキマ時間があれば、場所は関係なく、スマホで楽しめるソーシャルゲームが身近で遊びやすいというのはあるかもしれません。
ー仕組みを作り、esports市場の負を解消していく 自分がスマホをはじめて触ったのは小学生の時で、今や20歳を超えました。日々、テクノロジーの進化は凄まじく、VR/ARも気づいたときにはブームが迫っていたんですよね。きっと、宇宙へ気軽に行ける道も、すぐそこまで開かれていると思うんです。私は、この世の中で一番のエンタメが”esports”だと思っています。だからこそ、日本ではまだ負が多いesports市場ではありますが、負が解消され最大化されたときに、宇宙一のエンタメと証明できるのではないかと思っています。まさに私たちRATELがかかげているミッションです。日々の大会運営、esportsにおいて日常で使われるプラットフォームの提供こそ、私たちがesports市場に対して、還元できることのひとつだと思っています。また、プロ選手に対しての支援も充実していかないといけないと思っています。大会での賞金額を高く設定することはもちろん、年俸制のあるリーグ設計など・・・考えたらきりがないですが、とにかく”仕組みを作る”ということです。小さい力で大きな影響力を与えなければならず、プレイヤーに還元できる仕組みを私たちが作っていきたいと思ってます。
ーesportsを一緒に盛り上げていきませんか 構想を実現していくに当たり、技術を持ったエンジニア、デザイナーが必要となっています。プラットフォームリリース後の安定運用や、バグへの対処などが想定されます。また、UXの磨き上げもしていかなければなりません。まずは、興味を持っていただけたら、カジュアル面談という形でお話させていただきたいと思います。そこで、お互いが思うesportsやゲームについてぜひ語り合いましょう。そして、サッカー、野球、バスケ、Netflix、Spotify、YouTubeを超えて、esportsが日常に溢れる世界をこの手で一緒に作り出していきましょう。今がエンタメの産業革命の時です。
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