皆さんこんにちは!株式会社大阪機器工作所の広報担当の青木です!
今回のインタビュー記事は、前回に続く「大阪機器の挑戦」について。
前回のインタビュー記事では、動画・アニメーション制作についてご紹介しましたが、今回のテーマは「ロゴ」についてです。
長年、由来が曖昧なまま使い続けてきたロゴを、あらためてゼロから作り直す——その制作過程で見えてきたのは、会社の歴史への気づきと、これからの大阪機器の「在りたい姿」でした。
今回も、制作過程の裏話やロゴ制作のリアルについて、菅俣社長にお聞きしました。
「これは何だろう?」——ずっと不思議だったロゴの存在
青木:本日はよろしくお願いします!まずはロゴ制作を始めることになった経緯を教えてください。
菅俣社長:もともと会社には昔のロゴがあり、封筒などにも印字されているので、気づいてはいました。
でも正直、「なんでこれがついてるんやろ?」って思ってもいました。封筒には使われているのに、全部の媒体についているわけでもない。由来もよくわからない、ふわっとした存在だったんです。
青木:愛着というよりは、「違和感」があったんですね。
菅俣社長:そうなんです。
それに、我が社の名刺や書類は「Bosch社」のフォーマットで統一するというルールがあったんです。だからこそ新しいロゴを作るというアイデアすら思いついていませんでした。
時代の変化の中で、独自の名刺に変える代理店が増えてきて、自社でも取り扱う製品が増えたこともあり、自分たち独自の象徴があってもいいのでは?と考えるようになったんです。
青木:昔はそんな制限もあったんですね。実際にロゴ制作に踏み切った直接のきっかけは何だったんですか?
菅俣社長:会社紹介につながるアニメーション動画を作っていた時、担当の方から「最後にロゴを入れたいんですが、ありますか?」と聞かれたんです。
そこで初めて、「ちゃんと向き合わないといけないな」と感じました。アニメーション制作の機会があったから、ロゴについて本気で考えるきっかけができたんですよね。
膨大なヒアリングの末に知った、創業の話
青木:ロゴ制作の中で、ヒアリングがとても大変だったと聞きました。どんなことを聞かれたんですか?
菅俣社長:もう20〜30項目はあるんじゃないかというくらいたくさん聞かれました。過去のことから現在、さらには将来のことまで。最初は「なんでこんなこと聞かれるんやろ」って思ってたんですよ。
青木:たとえばどんな質問が印象に残っていますか?
菅俣社長:「なぜこの会社を作られましたか?」という質問ですね。私自身、創業の理由までは知らなかったので、当時の状況を知る人に直接聞きに行ったんです。すると、「前の会社が賃金を上げてくれなかったから」という答えが返ってきて。なんとなくもっとドラマチックな話を期待していたので、ちょっと「え、そうなの?」ってなりました。
青木:それは確かに正直な独立の理由ですね。社名の由来も聞かれたんじゃないですか?
菅俣社長:社名の由来も意外なものでした。創業当時はまだ本社が決まっておらず、別の会社さんに間借りさせてもらっていた時期があったようで。その会社の名前が「機器工作所」だったんです。
青木:つまり、当時大変お世話になった会社から、名前をいただいたことで「大阪機器工作所」になったと。素敵なエピソードじゃないですか!
菅俣社長:そうなんですけど、聞いた時は正直「え、それだけ?」ってちょっと思ってしまって(笑)。もっと綺麗な話があるかと思っていたので。
でも改めて考えると、お世話になった人への敬意が込められた名前なんですよね。それを知れたので、本当に聞いておいてよかったです。
「OKK」から「機器」へ——デザインに込めたこだわり
青木:デザインはどんな方向で考えていったんですか?
菅俣社長:最初は「OKK(大阪機器工作所の略称)」をロゴに入れようとしていました。ただ実際にデザインに落とし込もうとすると、意外とバランスが悪くて苦戦したんです。
青木:どんなところが難しかったんですか?
菅俣社長:OKKをロゴデザインのもとにしたいけれど、「丸い記号」を入れたくなかったんです。結果的にデザイナーさんをかなり困らせてしまいました。
青木:では最終的にはどんな形になったのでしょうか?
菅俣社長:デザイナーさんは、「機器」という言葉をアルファベット表記にしたロゴを提案してくれたんです。見た瞬間、「これだな」と思いました。私たちは社内外から「機器屋さん」って呼ばれることが多く、その響きが自分たちには一番馴染み深かったんですよね。
デザイナーさんとの対話を通して初めて、「大阪」よりも「機器」の方が私たちの顔だと実感しました。
青木:「機器」をデザインに落とし込んだ形はどんなものなのでしょうか?
菅俣社長:三角形をベースにした形です。これは現場の社員からアイデアが出たんですが、うちで使う工具の「六角レンチ」が六角形なので、その六角形を三角形を組み合わせて表現しよう、と。
青木:六角形に意味があるんですね。
菅俣社長:そうなんです。最初にそのデザイン案を見た時、正直「なんやこれ」って思ったんです。でも説明を聞いてみたら、「ああ、そういう意味なのか」と納得しました。
デザインってすごいですね。
私の中で、会社のイメージとして「バラバラな個性を持つ人たちが、一つの方向へ向かっていく方が強い」という組織観があったのですが、それも反映してもらえていたんです。
結果的にバラバラの三角形が集まって六角形を作っている、というデザインは私たちの「在り方」も表現したものになりました。
元気が伝わるロゴは色の組み合わせも大切
青木:色のこだわりも教えてください。
菅俣社長:私たちが扱っている製品は「Bosch社」や「クノールブレムゼ社」など、ブルーを基調としたものが多いため、ロゴのベースカラーはブルーにしようと思っていました。
ただ、ブルーにもいろんな種類があり、その色選びにも悩みました。
青木:どんなブルーを求めていたんですか?
菅俣社長:明るくて、パッと目を引くようなブルーです。実は、ブルーと赤の組み合わせが候補に上がったことがあって、「あ、意外と合う」と気づきました。色だけで元気さが伝わるのがいいなと思いました。
青木:ロゴで「元気」を伝えたいという気持ちがあるんですね。
菅俣社長:そうなんです。最近、元気がない人って多いじゃないですか。だからせめてロゴを見た時に「楽しい」「元気」って感じてもらえたらいいなと思っています。
ロゴは「今」の印——新しい挑戦とともに
青木:ロゴ制作を通じて、ロゴへの見方が変わりましたか?
菅俣社長:180度変わりました。ヒアリング中に、担当の方が他社のロゴの意味や制作の過程を教えてくれたことがきっかけで、他社のロゴを意識して見るようになったんです。
「大企業でもロゴを変えることって結構あるのか」と感じました。会社が向かっていく方向性は時代を経て変化するし、それに応じてロゴが変わるのは必然なんだと学びました。
青木:ロゴは「今」を表すものだということですね。
菅俣社長:時代が変わっていくのに変わらないのはおかしい、という感覚が自分の中でちゃんとできてきました。うちの業態もどんどん変わっているのに、ロゴだけが変わらないままだったら、それは廃業していくのと同じかもしれません。
青木:新しいロゴができる今のタイミングは、大阪機器にとってもぴったりな時期な気がしますね。
菅俣社長:そうなんです。実は今、本社の隣の土地に新しい建物を建てる計画が進んでいて、そこに、新しいロゴを入れた看板を設置しようと計画しています。
青木:このロゴを見た人に、どんなことを届けたいですか?
菅俣社長:「楽しそうな会社だな」って思ってもらえたら嬉しいです。そしてロゴを体現できるような会社でいたいと思っています。
新しいことにチャレンジしないと終わっていくだけですから。ロゴができることで、社員も「自分たちはどういうことをやっている会社なのか」を改めて考えてくれたらと思っています。日々の仕事に追われていると、何のために働いているのか、見えにくくなることもあるじゃないですか。そんな時にロゴを見て、「自分たちはこういう思いでやっているんだ」と立ち返れるものになってほしいですね。
青木:ロゴの最終的な完成も楽しみです!
ロゴ制作は、これから最終調整の段階に入ります。
このインタビューでお聞きしたロゴ制作のプロセスは、大阪機器という会社をあらためて掘り起こす旅になっていました。
知らなかった創業の経緯や「機器工作所」という名前に込められた先人への敬意、現場から生まれた六角レンチのアイデアなど、すべてがヒアリングを通じて初めて言葉になりました。
「できあがったロゴは、社員たちが立ち返れる道しるべになってほしい」と語る社長。
新しいロゴが、これから大阪機器の象徴としてどう育っていくのか楽しみですね!