電気代やガス代、税金などの請求書や納付書。
多くの方にとって身近な存在ですが、その支払いのためにコンビニへ行ったり、金融機関へ足を運んだりした経験がある方も多いのではないでしょうか。
ビリングシステムのPayBは、そんな日常にある支払いの不便さを解消するためのキャッシュレスサービスです。
しかし、PayB事業部長の神原さんは、PayBの価値は単に請求書をスマートフォンで支払えることだけではないと考えています。 PayB事業部が目指しているのは、お金を「支払う」「受け取る」という行為に付随する、さまざまな制約を取り除くこと。
今回は、PayB事業の現在地と、その先に描いている未来について、神原さんに話を聞きました。
PayBが解決しているのは、「支払い」に伴うさまざまな不便
PayBは、バーコードやQRコードが印刷された請求書や納付書をスマートフォンなどから、いつでもどこでも支払えるキャッシュレスサービスです。電気代やガス代、税金などの支払いにも利用されています。
一見すると、「コンビニや銀行へ行かなくても支払えるサービス」と思われるかもしれません。
しかし、PayBが解決しようとしているのは、移動の手間だけではありません。 コンビニや金融機関へ行くための労力や時間、営業時間を気にしなければならない制約、支払いを忘れてしまうかもしれない心理的なプレッシャー。PayBは、そうした「支払う」という行為に付随する負担を減らし、利用者の支払いをサポートしています。
ケガをしている方や身体に不自由のある方、忙しくて銀行へ立ち寄る余裕のない方などにも、必要なときに簡単に利用していただけるサービスづくりを大切にしています。
キャッシュレス決済が普及した現在でも、お金を請求する側、支払う側、決済処理を行う金融機関側には、まだ多くの制約が残っています。
神原さんは、その一つひとつを事業拡大の可能性と捉えています。制約を取り除くことで、世の中を少しでも便利にしていく。それが、PayB事業を営む面白さでもあります。
PayB営業が向き合うのは、一つのお客様、一つの課題だけではない
PayB事業部の営業は、一般的な法人営業とは少し異なります。
営業が向き合う相手は、大きく3つに分かれます。
・金融機関
銀行や信用金庫など、決済処理を担う金融機関です。
PayBを通じて、これまで銀行の窓口で行われていた納付書の処理を非対面で行う手段を提供し、窓口業務の効率化や口座の利用促進につなげています。
・請求書や納付書を発行する事業者
電力会社、ガス会社、自治体、ECサイトなどを運営する事業会社や、請求書の発行を担う収納代行会社です。
利用者が支払いしやすい環境を提供することで、代金回収の促進を支援しています。
・ペイメントアプリ事業者
ビリングシステムのシステム基盤を活用する、他社の決済アプリ運営会社です。
PayBの仕組みを活用してもらうことで、システム開発や運用にかかる負荷の軽減につなげています。
それぞれ立場も、抱えている課題も異なります。
PayBの強みと面白さは、一つのサービスを通じて、利用者だけでなく、こうした多様なパートナーの異なる課題を解決できることです。
本当の価値が問われるのは、想定外が起きたとき
神原さんに印象に残っている仕事を聞くと、挙がったのは華やかな成功事例ではなく、システムトラブルへの対応でした。
ビリングシステムは、さまざまな企業や金融機関の間に立ち、決済をつなぐシステムを運営しています。そのため、自社のシステムだけでなく、外部で運営されているシステムも含めた複雑な環境のなかでサービスが成り立っています。
トラブルが発生したときには、影響のあるお客様へお詫びするとともに、状況を理解していただくための情報発信が必要です。
どこで、どのようなことが起きているのか。
復旧に向けて何を行っているのか。
いつ頃の復旧を見込んでいるのか。
営業だけで答えを出せるものではありません。全社の各部門が密に情報を連携し、お客様へ正確に状況を伝えながら対応を進めます。
神原さんがとある企業の営業担当を外れる際、過去にご迷惑をおかけしてしまったお客様から、「ビリングシステムの障害発生時の対応は、他社と比較しても丁寧でありがたかった。」という言葉をいただきました。
自分自身の対応への評価というよりも、各部門が協力し、お客様に真摯に向き合った結果として、会社全体を評価していただけたことが印象に残っているといいます。
知識の「点」が「線」になったとき、人は大きく成長する
PayB事業部には、異業種から転職してくるメンバーもいます。
入社直後は、日常的に飛び交う言葉の意味が分からず、「何が分からないのかが分からない」という状態になることも珍しくありません。
社内研修やOJTを通じて理解を深め、徐々にお客様を担当するようになりますが、最初は「お客様から聞かれたことに正しく答える」ことに集中します。理解していることはその場で答え、分からないことは確認してから回答する。この段階では、身につけた知識が「点」として散在しています。
経験を繰り返すなかで知識の点が増え、やがて点と点がつながって「線」になる瞬間が訪れます。 理解が線になった途端、発言に自信と説得力が生まれる。神原さんは、その瞬間を見ることが好きだと話します。
さらに線が増えて「面」になると、お客様の言葉の背景にある課題を捉え、どのような一手が効果的なのかを自ら提案できるようになります。社内の他部門とも、能動的に調整を進められるようになっていきます。
神原さんは、事業の成長とともに部員も成長できることを意識しながら、一人ひとりに必要な「点を増やす機会」と、それが「線になるきっかけ」を考え、メンバーを支援しています。
PayB事業部で活躍する人に共通していること
PayB事業部で活躍している人に共通するのは、決済に関する知識量の多さだけではありません。
神原さんが重視しているのは、次のような姿勢です。
・相手の業務を理解しようとする
・お客様の要望の背景まで考える
・お客様が得たい価値だけでなく、生み出したい価値を考える
・社内外の関係者が動きやすい連携方法を考える
・周囲を巻き込みながら、最後まで取り組む
お客様から寄せられた要望を、そのまま受け取るだけではありません。
なぜ、その要望が必要なのか。お客様は、その先で何を実現したいのか。どのような価値を生みたいのか。 そこまで考えようとする人が、成果を上げ、活躍しています。
また、この姿勢はお客様に対してだけ求められるものではありません。社内のメンバーや他部門と連携するときにも、相手にとって進めやすい方法を考え、より円滑にお客様の課題を解決できる形をつくることが大切です。
まだ世の中には、無くせる不便がたくさんある
キャッシュレス決済が普及した現在でも、「支払う」「受け取る」という行為には、まだ多くの制約が残っています。
PayB事業部では、現在、次のような領域に注力しています。
・ATMなど、新たなチャネルへの機能実装
金融機関の窓口で待つという制約を減らすため、ATMなどの新たなチャネルへの対応を進めています。
・法人向けサービス「PayB for Business」
個人には提供できている利便性が、法人にはまだ十分に行き届いていない状況を受け、法人向けのサービスを展開しています。
・請求のデジタル化を支える「Billing BOX」
請求時に必要となる「紙」という物理的な制約を取り除くための取り組みです。
これらに共通するのは、お金を「支払う」「受け取る」に付随する制約を減らし、両者をより便利で効率的につなぐという考え方です。
完成されたサービスを売るだけではありません。お客様や世の中に残る課題を見つけ、多様な関係者と協力しながら、次の仕組みを形にしていく。
そこに、PayB事業部で働く面白さがあります。
一緒に、次のスタンダードをつくる仲間へ
PayB事業部では、決済業界での経験を必須としていません。
神原さんが求めているのは、未知のテーマにも好奇心を持ち、自ら考え、周囲を巻き込みながら最後まで取り組める人です。
お客様や世の中の課題を深く理解し、社内外の多様な関係者と一緒に、その構想を具体的なサービスや仕組みにしていく。 PayB事業部には、完成された事業を売るのではなく、これからのスタンダードをつくっていく仕事があります。
私たちが目指しているのは、お金を「支払う」と「受け取る」を、もっと便利で効率的につなぐこと。
その次のスタンダードを一緒につくっていける仲間と出会えることを楽しみにしています。