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本日は、株式会社ストリーモの取締役COOの橋本さん(※写真右から2番目)にインタビュー。
創業までの経緯から、現在の事業に着手した背景、そして今後のビジョンまで広く深くお聞きしました。「移動の課題」に向き合い、着実に解決を目指すストリーモについて詳しく知りたい方におすすめのコンテンツとなっております。
是非、最後までお楽しみください!
⑴大手総合商社を経て、固定観念を覆す次世代モビリティの開発へ。
⑵「足を拡張する乗り物」として、より個性が溢れた移動体験を。
⑶さらなるユーザビリティの向上を進め、年齢、性別問わず多様な顧客と接点を持ち続ける。
大手総合商社を経て、固定観念を覆す次世代モビリティの開発へ。
本日はよろしくお願いいたします。まず初めに自己紹介をお願いします!
株式会社ストリーモの取締役COOを務めております橋本と申します。本日はよろしくお願いいたします!
現在は、ストリーモを個人向け販売と、事業者様・官公庁様(以下敬称略)向けに展開する事業それぞれの事業開発部門と、ファイナンスを含むバックオフィス全般を担当しています。私はストリーモが創業してから、約半年後に正式に入社をしました。以前は、住友商事という総合商社で12年間勤務しておりました。当時は、主にITやデジタル分野の事業部門で活動し、住友商事のアセットを活用してITやデジタル関連の事業展開を推進していました。加えて、スタートアップに対する投資や事業開発も担当していました。
最初は国内で営業に従事していましたが、その後アメリカに赴き、現地のCVCでの投資業務を担当しました。その後、帰国し改めて事業開発に携わっておりましたが、退職前の4年間は、ITやデジタル分野だけでなく、ハードウェアのスタートアップにも投資を行い、事業開発の支援を行うプログラムを立ち上げて運営していました。
その中で、本田技研工業株式会社(以下ホンダに省略)のスピンオフプログラムであるIGNITIONの担当者と親しくなり、プロジェクトを支援する役割を担うことになりました。その際、出会ったのが株式会社ストリーモの現代表の森です。その後、半年間サポートをさせていただき、主に事業開発や資金調達に携わっておりました。
私自身、大学時代に義肢や義足の研究を行っていたこともあり、以前より人々がより良い生活を送れるような技術の開発に興味を持っていました。そのため、ストリーモや森が持つ技術、可能性に共感し、住友商事を退職した後2022年の4月にジョインしました。
その後、どのような経緯でストリーモを創業したのでしょうか?
ストリーモは、「モビリティで世界を変えたい」という森の思いが起点となり、創業されました。
私自身、森を横で見ていたのですが、「さまざまな経験を通じて、旅や移動体験を楽しむこと」の重要性を常々口にしていました。従来の自動運転技術とは異なり、移動、周囲の風景や人との会話を楽しむことができる新たなモビリティを開発したいという想いは人一倍強かったように感じます。
ストリーモ開発の1番初めのきっかけとなったのが、ホンダ所属時、2017年にリリースされた「倒れないバイクの技術開発」でした。しかし、当時、その開発に関わっていた森は「バイクが倒れないことよりも、小型のモビリティで安定して乗れることの方が重要」だと考えていたそうです。私自身もその考えに共感し入社を決めたのですが、それが切り口となり”倒れないキックボード”、つまり現在のストリーモの開発が始まりました。
この考え方や技術をベースに、ホンダの枠を超えて、スピンオフ企業を立ち上げて社会に貢献したいという思いで創業されたのがストリーモです。移動を楽しむことや多くの人々にとって役立つモビリティを提供し、社会の課題解決に取り組みたいという強い意志が、創業の背景となっています。「足を拡張するための乗り物」として、移動をするのに精一杯な方や遠くに行けない方が移動できるようにし、1人ひとりの生活を豊かにしたいと思い、現在も事業に取り組んでいます。
※下段、右端がCOOの橋本
「足を拡張する乗り物」として、より個性が溢れた移動体験を。
次に、ストリーモで掲げている理念やミッションについてお聞かせできますか?
現時点で、移動の課題はまだまだ山積しています。過疎化や高齢化などの社会的問題から、公共交通機関の赤字、路線バスの廃止、タクシードライバーの減少まで幅広く、かつ、深い課題が多く残っています。加えて、身体的な課題や地理的な課題もあります。身体的な課題としては、膝の痛みや腰の痛みを持っているがために移動が困難な方々がいらっしゃる一方で、地理的な課題では、坂の多い地域での移動が困難なことなどがあります。
上記の課題に加えて、タクシードライバーの不足や公共交通機関の赤字など、移動手段の供給側も大きな課題を抱えています。こうした多種多様な課題に対処するために、私たちの技術力を活かして最適な解決策を提供していきたいと考えています。
そして、我々が目指すのは、自転車など、幅広い年代に利用される安心感のあるモビリティを提供することです。そのためには、安心して乗れる技術力や量産能力が不可欠だと考えています。実際、森は「乗り物を開発することは、人を研究すること」だと常々口にしています。そのため、安心感のある乗り物を提供することが私たちのコアなバリューであり、その実現に向けて今後も取り組んでいきたいと考えています。
次に、事業的なストリーモの強みをお伺いできますか?
既存の自転車やキックボードと比べて、幅広いユーザーに対応できる点が特徴です。
現在、事業者様向けに販売を行っていますが、特にto Cの顧客の年齢層をみると、半数以上が50代~70代になっています。そのため、先ほど述べたような身体的な課題を抱える方々にとって、我々の製品は最適な解決策になりつつあります。
ただ一方で、事業者向けの主要なユーザー層は20代から30代となっています。そのため、我々の提供するストリーモは20代や30代の方々はもちろんのこと、高齢者や女性、自転車すら利用しない方々でも楽しんで乗ることができる。これが大きな強みです。実際、事業者側にも多くのメリットがあります。事業者や自治体が乗り物を導入する際には、安全性が非常に重要視されます。我々の製品は、技術力に長けており、安全性には定評がある上に、アフターサポートも充実しています。加えて、環境への配慮も忘れず、廃棄物を減らすこともできるため、環境志向の企業からも評価していただいております。
プロダクト開発に強みを持っているという事でしたが、今後の展望としてシェアリングサービスへの進出等も考えていらっしゃるのでしょうか?
予約や車両の管理などのシステム開発を進めていきたいと考えています。例えば、シェアリング事業者が参入していない地域や、レンタサイクル店、ホテル、レジャーパーク等でストリーモを介したレンタル事業を行うための基本的な管理ツールを提供する予定です。レンタルシステムについては、現在のアプリで一部実装されており、事業者が独自のビジネスを展開できる仕組みを今後進めていきたいと考えています。
また、他のシェアリング事業者向けに、車両のレベニューシェアやサブスクリプション形式で提供を展開する構想はありますね。先ほどターゲットについて触れましたが、シェアリング事業者からも提携の声を頂くことがあるため、今後は協力関係を築いていき、次世代モビリティの普及に貢献したいと考えています。
次に、ストリーモで働く魅力についてお聞かせできますか?
働き方に関しては、個人が最も効率的に働けるようにしたいと考えています。
個人が最高のパフォーマンスを発揮するための働き方については、業種や職種によって異なるため一概には言えませんが、各ポジションで最適な環境を整えたいと考えています。リモートワークで働くメンバーがいる一方で、基本は出社しつつもフレックスタイム制度を利用して働くメンバーもいます。
事業開発などのポジションでは、リモートワークが適している一方で、現場でのディスカッションが求められる場合は、オフィスでの作業を推奨しています。それでも、リモートワークが可能な部分については、フレキシブルな働き方を実現するよう現在体制を整えています。今後も、各部門、領域のプロフェッショナル人材を増やしていく中で、個人の得意分野を最大限活かすために、最適な環境を整えて、作り上げていきたいと考えています!
さらなるユーザビリティの向上を進め、年齢、性別問わず多様な顧客と接点を持ち続ける。
今後のストリーモの展望を教えていただけますでしょうか?
今後1年半から2年ほどは現在の商品を中心に販売していく予定ですが、ラインナップの追加を検討しています!
昨年末からの量産と共に、プロダクトに関する課題やユーザーの声に基づいた軌道修正も進めていき、商品のブラッシュアップを行いたいと考えています。目先ではセンサー機能の向上に取り組み、近接センサーを搭載して衝突を回避するなど、ユーザビリティを向上させることで幅広い顧客に商品を提供することを目指しています。
次に、ストリーモで働くメンバーの共通点などあればお聞かせできますか?
他のスタートアップと比べて、30代や40代のメンバーが多いです。しかし、若いメンバーもおり、全体的には大企業での経験を持ち、リスク管理に精通しているなど、地に足のついたプロフェッショナルが揃っています!
とは言いつつも雑談が多く、雰囲気はいつも和やかです(笑)。ピリピリした雰囲気よりも、仲良く会話を楽しんでいる印象です。リモートでもコミュニケーションも大切にしており、バーチャルオフィスを活用して雑談やゲームも定期的に行っています。フランスに長期出張中のメンバーも、バーチャルオフィスでコミュニケーションを図ることができ、メンバー同士の交流も活発に行っています。加えて、メンバーの多くはカジュアルな雰囲気で気軽に会話をしていますが、成長意欲も非常に高いです。営業やキャリアの成長に対する熱意が人一倍あり、社会貢献に共感する方も多い印象です!
それでは、改めてストリーモにどのような方に来ていただきたいかお聞かせできますか?
ストリーモでは商品の押し付けではなく、ユーザーの幸福を追求する提案や開発を行いたいと思っています。そのため、顧客視点と成長意欲を持ちつつも、ストリーモのミッションに心の底から共感して下さる方に来ていただきたいです!
ただ、バックグラウンドは特に問いません。実際、ストリーモにはホンダ出身者だけでなく、様々なバックグラウンドを持つメンバーがいます。例えば、サイバーエージェントやAWSでのSE経験をしたソフトウェアエンジニアもいれば、地域おこし協力隊の経験を持つメンバー、ジョンソンエンドジョンソンなど外資系企業出身のメンバーもいます!笑
このような多様なバックグラウンドを持つメンバーが集結しているからこそ、網羅的に全世代に好かれるサービスを提供でき、事業を拡大できているのだと思います。そのため、改めてユーザーインタビューや事業担当者とのやり取りを通じて、ユーザーの課題に寄り添えるような視点を持つメンバーにジョインしてもらいたいです!
皆様からの沢山のご応募をお待ちしております。
本日はありがとうございました!
こちらこそありがとうございました!