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おうちハック開発ストーリー

‟おうち時間をハックする”をコンセプトに、お客様の好みに合う体験キットをサプライズでお届けするおうち体験サービス「おうちハック!」。2021年3月16日(火)にサービスリリースしてから1週間でLINE登録者数1,000人を超えるなど、カップルから親子まで幅広い顧客層に人気を集め始めています。

実はこの「おうちハック!」は、開発からリリースまで4カ月という短い開発期間で生まれました。その背景には、コロナ禍の奮闘や開発担当者のアイデアが詰まっています。今回はおうちハックの‟開発秘話”を担当者にインタビューしながら紐解きます。

webサイト:https://ouchihack.com/


「おうちハック!」開発担当者

【西尾 尚浩】

京都大学 経済学部経済経営学科 卒業。2014年に出身企業である某日用品メーカーに入社後、東京・福岡の2拠点で営業業務に従事。自身の販売店担当と社内のエリア戦略プロジェクトリーダーを担当。2020年1月に新設された新規事業開発の部署に部長スタッフとして赴任後、2020年9月に株式会社休日ハックに副社長として参画。

コロナ禍で外しづらいというお客様の声を‟おうちで体験”で解決する

ーまずはじめに「おうちハック!」のサービス内容について教えてください。

【西尾】

‟おうち時間をハックする”をコンセプトに、お客様の好みに合う体験キットをサプライズでお届けするおうち体験サービスです。性格診断やお客様のご要望を元に、100種類を超える体験キットの中からおうちハックがキットを選定し自宅へお届けします。しかもその内容は当日届いてからのお楽しみで、お届け3日前にはキットの“ヒント”をLINEでお知らせします。申し込みから体験し終えるまで‟ワクワクとドキドキ”の時間を楽しんでもらえる、そんなサービスです。


ーこのサービスを思い付かれたきっかけは何だったのでしょうか。

【西尾】

私たちは昨年10月に休日おまかせサービス「休日ハック!」をリリースしました。これはおうちハックの外出版で、お客様の休日内容のプランニングから体験コンテンツの代理予約まで行うサービスです。リリースから好調に駆け出していたのですが、11月にコロナ第3波、年明けには緊急事態宣言が出たことにより9割のお客様が「外出しづらい」という理由で休日ハックを利用しなくなりました。お客様に外出を強要するわけにもいかないですし、だったら別の方法で“ドキドキとワクワクをお届けしたい”と考え、少し前から構想段階にあった「おうちハック!」のリリースに向けて本格的に準備を始めました。

ーなるほど、‟外がダメならおうちで”という発想の転換ですね。

【西尾】

まさにそうです。あと、休日ハックは東京エリア限定で実施していたため、多くのお客様から「他県へもサービスを拡大してほしい」というご要望をたくさん頂いていました。おうちハックなら郵送で全国どこでも届けられるので、「もうこれしかない!」と思いましたね。それに外出がままならない医療従事者の方々にも気兼ねなく使っていただけるんじゃないかとも思いました。そこから気持ちを切り替え、猛ダッシュで開発をスタートしました。

ーどれくらいの期間で開発されたのですか。

【西尾】

提携などの開発着手からリリースまで4カ月です。構想段階で友人と家族にはテストマーケティングを行っていたこともあり、世の中にどんな体験キットがあるのかリサーチは既に行っていました。しかし、実際に提携先になっていただける企業様との商談やシステム開発に着手したのは11月の中旬から。企業様からは「新しいサービスですね」といいお声をたくさんいただき、一日でも早くリリースできるようにと益々やる気になったことを覚えています。


ー提携先企業様からも期待値が高かったのですね。

【西尾】

有難いことにそうでしたね。しかも、休日ハックのLINE登録をして頂いているお客様に実証実験として「おうちハックモニター募集」を行ったところ、30名枠に対して900名を超えるご応募がありました。その中には医療従事者の方からだったり、コロナ禍で親子喧嘩をしたから絆を取り戻したいといった方がいらっしゃって、おうちハックの可能性を感じました。しかし同時に、このサービスは休日ハックのサービスのように五感で体験できるわけではないので、特別感の演出に課題を感じていました。

特別感を高めるために“お客様と一緒にサービスを作り上げる”

ー特別感の演出ですか。その課題解決のため何をされましたか。

【西尾】

キットのクオリティと一連のサービスの流れにこだわらなければならないと思いました。それで、おうちハックは‟お客様と一緒に作り上げるサービスにしよう”と考え、「おうちハッカー」というキットレビュー部隊を立ち上げることにしたのです。

ーおうちハッカーは具体的にどんなことをするのでしょうか?

【西尾】

おうちハックモニター募集でリリース前に体験してくださった方々に「おうちハッカー」になってもらい、提供前のキットをレビューしてもらいます。キットの善し悪しから改善点まで細かくチェックしてもらい、そのレビューを反映してはじめてお客様へ届けるキットリストに載ることができるようにしました。おうちハッカーがキットクオリティ担保の役割になってくれています。

また、おうちハッカーとの会話の中からヒントを見出し、特別感を上げるため「キットの選定理由」も毎回同封することにしました。実際に私たちもお客様のことを考えて選定しているので、それを素直にお伝えすることが一番いいと思ったんです。

ー自分だけのために選ばれたキットと思うと嬉しいですね。

【西尾】

はい、まさにそれが狙いです。一人でも多くの人のマンネリ化したおうち時間を充実させたいと思ってます。


全ての体験キットはおうちハッカーの審査に通ったものを起用している (写真)キャンドルづくりキット

ー素敵ですね。最後に、今後の展開はどうお考えですか。

【西尾】

まずはおうちハックを一人でも多くの人に知ってもらい、日本全国の方々に使っていただきたいです。同時にキットの数を増やしながら、おうちハックオリジナルのキットも作りたいですね。例えば、地域の伝統工芸や伝統技術などとコラボして体験キットを作れば、その地域に足を運べなくても自宅で日本の魅力を発見することができます。これは新たな地域活性化の手法になりえると考えていて、一日でも早くこのフェーズに進みたいと考えています。そのためにも、おうちハッカーと一緒にサービス作りに日々精進していきたいと思います。


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