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Podcastヒットの秘訣 vol.1 喋りのプロよりも独自性とリアリティ

PitPaでは、Podcast番組制作のサポートを行っております。

収録・編集などの技術的なサポートはもちろん、精緻な分析やマーケティングによる、人気番組になるまでのグロースサポートも実施。国内外の事例を参照し、実際に自社番組でテストした最適な手法で、人気番組の制作をお手伝いします。

こちらのブログでは、自社制作番組で実際にテストした事例と、その結果によって見いだしたPodcast制作で大切にすべき考え方についてご紹介してまいります。今回は、2021年8月に実施した「Podcastにプロの喋り手は必要なのか」についての検証を記載しています。

検証番組:100円で買い取った怪談話

現在、常にSpotifyの人気Podcastランキング上位にランクインしている『100円で買い取った怪談話』。実際に恐怖体験をした体験者が実体験を語る番組として、10代〜20代を中心に、多くの怪談ファンに愛されています。
8月は怪談シーズンであることから、特別企画として、プロの怪談師に怪談を語ってもらう企画を実施。同じ週にプロの怪談師のエピソード(水曜日)と通常回(一般人が実体験を語る:日曜日)を配信しました。

喋りのプロをキャスティングすることはヒットの必須条件ではない

今回の企画を通して検証できたのは、”ユーザーが番組に求める価値”。
プロの怪談師と一般人の投稿を比べた結果、再生完了率に違いが出ました。

プロの怪談作家の場合、3rdの平均が60%


素人だが実話怪談の場合は3rdの平均が80%

再生数に大きな違いはないものの、プロの怪談師は75%まで再生完了している割合が平均60%に対し、一般人が実話を語る通常回は75%再生完了率が80%を超えるという結果になりました。

再生完了数は、エピソードに対するリスナーの満足度が見える指標です。この指標が高ければ「リスナーに愛されたいい番組」と言えるでしょう。

この結果から、ユーザーが求めていたものが、”プロが話す怪談” ではなく “素人が話す実体験” だということがわかります。実際に、現在数多くの怪談Podcastがあり、2021年8月現在Spotifyの人気ランキングのうち7/200個が怪談番組となっています。そのうち一番再生されているのが『100円で買い取った怪談話』ですが、他の番組との違いとして、他番組がプロが他人から聞いた怪談を朗読するのに対し、この番組は「実話怪談」であることが挙げられます。

Podcast企画時には、ついついキャスティングばかり考えてしまいますが、時に独自性が武器になることもあります。逆にキャスティングに自信がなくても、ヒット番組をつくることは可能です。

今回の事例のように、リスナーが求めている価値を検証し、突き詰めて考えていくことがヒット番組の制作につながります。

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