ニューズベース社でR&D部門を立ち上げ、そこからスピンアウトする形で株式会社HIKEを起業した代表取締役の池田 伸一郎さん。なぜ新たな事業に挑戦したのか、HIKEではどんな価値を提供しているのか。事業立ち上げの背景と、これから一緒に挑戦したい仲間へのメッセージを伺いました。
目次
1. 好きなことに飛び込んだ20代。挫折から、ニューズベース入社のストーリー
Q. ニュースベースに入社するまでのキャリアを教えてください。
Q. 入社当初はどんなことに取り組まれていましたか?
2. 気づけば16年。「やれること」を増やしていった日々
Q. 長く在籍する中で、大きな転機はどこにありましたか?
3. 新規事業は「想いと勢い」から生まれた、HIKE立ち上げのストーリー
Q. HIKEの立ち上げはどのように始まったのでしょうか?
Q. 立ち上げ期に意識していたことはありますか?
4. ITで現場を助けたい。その一心でHIKEの現在がある
Q. 今、HIKEではどのような事業を展開されていますか?
Q. 特にどのようなお客様に届けたいと考えていますか?
5. 求めるのは「自ら火をつけられる人」
Q. どんな人と一緒に働きたいと考えていますか?
Q. HIKEという会社は、どんな人にフィットすると思いますか?
最後に
1. 好きなことに飛び込んだ20代。挫折から、ニューズベース入社のストーリー
Q. ニュースベースに入社するまでのキャリアを教えてください。
私の社会人キャリアは、映画業界からスタートしました。もともと映画が大好きで、「どうしてもこの業界に入りたい」と思って飛び込んだんです。映画配給会社でプロモーションの仕事をしていましたが、理想と現実のギャップに直面し、かなり苦しい思いをしました。
自分には向いていないと感じて、いったん離れる決断をしたんです。そこから転職活動を経て出会ったのが、今の母体であるニュースベース。当時は映像とイベント、両方を手がける会社で、「もう一度、好きだった映像の世界に関われるかもしれない」と思い、入社を決めました。
Q. 入社当初はどんなことに取り組まれていましたか?
最初に配属されたのは、まさかのイベント制作チームでした。合同企業説明会の制作・運営を担当する部署で、就職活動すらほとんど経験していなかった自分が、今度は企業説明会を“作る側”になるとは想像していませんでした。
でも入社してほどなくして「チームを引っ張ってみないか」と声をかけてもらったことで、気づけば少しずつ役割が広がっていきました。プロジェクトマネジメント、営業、マーケティング、R&Dチームの立ち上げ……。当初想像していたキャリアとは違いましたが、どれも必要な挑戦だったと、今では思えます。
2. 気づけば16年。「やれること」を増やしていった日々
Q. 長く在籍する中で、大きな転機はどこにありましたか?
大きな転機のひとつは、エンジニアの白木との出会いでした。彼の入社をきっかけに、社内のIT活用は一気に加速します。現場オペレーションや制作業務が中心だった私にとって、「ITひとつで、これほどまでに業務の景色が変わるのか」と衝撃を受けた瞬間でした。
対話を重ねる中で、見えてきたのは、現場の至るところに潜む無数の非効率。その一つひとつに手を打てば、現場の可能性は大きく広がるはずだ──そう確信するようになりました。この気づきと確信が積み重なり、やがてHIKE立ち上げという挑戦へと一本の線としてつながっていきました。
Q. 気づけば16年目ということですが、仕事への向き合い方や心境の変化などはありましたか?
最初は「仕事を上手にこなす」という感覚だったものが、徐々に「自分の仕事を作っていく」という感覚に変わっていきました。小さな会社だからこそ、やりたいと手を挙げれば任せてもらえるし、自分の裁量で動ける環境があったのが大きかったです。
また、長くいる中で「信頼関係の大切さ」も強く実感しました。困ったときには誰かが手を差し伸べてくれるし、自分も誰かのために力になれる。そういう空気感があったからこそ、16年という時間があっという間に感じられました。スキルや知識だけじゃなく、人との関係性の中で成長できた実感があります。
3. 新規事業は「想いと勢い」から生まれた、HIKE立ち上げのストーリー
Q. HIKEの立ち上げはどのように始まったのでしょうか?
当時、グループ会社間で合併の話が出ていて、A案・B案という選択肢が検討されていました。私はこれを機に「新しい事業をやりたい」と考え、“C案”を出したのです。すると、「じゃあお前がやれ」って言われて(笑)。
そのとき、自分の中にずっと「新しいことをやってみたい」という想いがあったので、即答で「やります」と言いました。挑戦の機会をくれた当時の社長には、今でも感謝しています。HIKEは、まさに“想い”と“勢い”から生まれた会社なんです。
Q. 立ち上げ期に意識していたことはありますか?
まず意識したのは「結果を出すこと」、つまり売上をつくることでした。スタートアップは、理想だけでなく、きちんと経済的に成立することが求められます。そのために、少人数であってもお客様に価値を届け、信頼を積み重ねていくことを徹底しました。
また、IT業界だからといって技術をひけらかすのではなく、「誰に、どんな課題を、どう解決するか」にこだわりました。誠実に、愚直に、目の前の現場と向き合う。それが、立ち上げ当初からずっと大事にしてきたスタンスです。
4. ITで現場を助けたい。その一心でHIKEの現在がある
Q. 今、HIKEではどのような事業を展開されていますか?
現在のHIKEは、受託開発を軸に、クライアントの現場課題に寄り添ったシステム開発や業務改善の支援を行っています。とはいえ、私たちはいわゆる「システム開発会社」になりたいわけではありません。
たとえば、Excelで何十時間もかかっていた作業を自動化したり、担当者しかわからない属人的な業務を見える化・標準化したり。そんな“面倒だけど、誰かがやらないと困る”課題を、地に足のついたやり方で一つずつ解決していく。それが、HIKEの存在価値だと思っています。
技術やスピードだけでなく、現場のリアリティにどれだけ寄り添えるか。そこに、私たちが介在する意義があると信じています。
Q. 特にどのようなお客様に届けたいと考えていますか?
地方自治体や中小企業など、「やりたいことは明確にあるけれど、IT導入のきっかけやパートナーを見つけづらい」というケースは少なくありません。人手も予算も限られていて、システム会社に相談することすらハードルが高い。でも、現場には確実に困りごとがあり、解決すべき課題が存在します。そんな“見えづらく、届きづらい現場”にこそ、HIKEのような存在が必要だと考えています。世の中には「華やかな課題」もたくさんありますが、私たちは「泥臭くて、誰も手がつけられていない課題」にあえて飛び込んでいきたい。そういう姿勢に共感してくれる仲間と、一緒に挑戦していきたいと思っています。
5. 求めるのは「自ら火をつけられる人」
Q. どんな人と一緒に働きたいと考えていますか?
今、HIKEではPMや営業職の募集をしていますが、肩書きよりも大事にしているのは、「自分の中に火種を持っているかどうか」です。誰かに言われて動くよりも、自分の「これをやりたい」という衝動をエネルギーに変えられる人。たとえ失敗するかもしれなくても、一歩を踏み出し、チャレンジできる人と働きたいですね。
Q. HIKEという会社は、どんな人にフィットすると思いますか?
正解が用意されていない環境でも、自分の意志で動ける人。与えられるのを待つのではなく、自分で「仕事を作っていける人」ですね。現職や今の環境で、思うようにチャレンジできていない方や、もっと挑戦したいという想いを持っている方にとって、HIKEはきっと面白い場所になると思っています。
(社内ミーティングの雰囲気)
最後に
HIKEは、まさに成長途上にあり、これからさらに可能性を広げていく会社です。今は「自分の挑戦が、そのまま会社の挑戦になる」フェーズにいます。もし今、「もっと裁量がほしい」「もっと自分のアイデアを形にしたい」と思っているなら、ぜひ一度お話ししましょう。あなたの一歩が、HIKEの次の事業になるかもしれません。
池田さん、貴重なお話をありがとうございました!