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「世界へ旅立つ経験をあなたに」とメッセージを掲げ、留学やワーキングホリデーに行く人をサポートする株式会社Morrow Worldの留学エージェント事業「タビケン留学」。2015年にサービスを開始して以降、顧客ファーストを貫き、事業を拡大し続けてきました。
今回はそんな「タビケン留学」がそもそもなぜ誕生したか、留学エージェントのやりがい、業界の現状などについて、株式会社Morrow Worldの諸澤良幸 代表取締役社長にお話を伺いました。
諸澤 良幸(もろさわ よしゆき)
株式会社Morrow World代表取締役社長。2015年に法人を設立し、留学エージェントサービスをスタート。2020年にはオンライン英語コーチングサービス「イングリード」と、国内子ども向けラグビースクール「LINK RUGBY ACADEMY」を開始。2023年からは学研教室オーストラリアの直営店とフランチャイズ本部の運営会社の代表取締役も務める。オーストラリアを中心に年間の8割程は海外で居住している。
アイデアを求めて踏み込んだことのない領域へ
ーまず、自己紹介をお願いします。
1987年11月9日生まれ、兵庫県神戸市出身です。幼少期に関西を転々とし、小学4年生から大学卒業までは神戸を拠点に過ごしてきました。大学では法学を専攻し、新卒で売上数兆円規模の大手企業に就職しました。そこで4年弱勤めた後、留学に行きました。ちなみに、好きな食べ物はお寿司です(笑)。
ー大企業に勤めていたのですね。なぜそこから留学に行ったのか、詳しく教えてください。
実は子どもの頃から、将来は自分で会社を経営したいと考えていました。就職した企業は新卒の同期だけで550人ぐらいいたのですが、その中で最年少昇進するぐらい仕事は一生懸命やっていました。ただ、このままだと自分の夢が叶わないと思いました。
そもそもなぜ新卒で就職したかというと、できるだけ大きな企業で人事管理やマネージメントをやりたかったんです。人事部だったら社内のいろんな決まりや制度を知ることができたり、社員が同じ方向を向くための秘訣を学べたりするんじゃないかと思いました。
その後、日本国内にいながらビジネスアイデアが見つかるイメージが湧かなかったので、起業のためのアイデアを見つけるために海外留学を決めました。自分が踏み込んだことのない領域に飛び込むことが近道になると思い、思い立った翌月には退職届を提出していました。
ーすごい行動力ですね。どの国に行かれたのですか。
フィリピンで炊き出しボランティアを主催
フィリピンでの語学留学とオーストラリアでの現地就労にチャレンジしました。オーストラリアを選んだ理由は2つあり、1つ目は先進国の中でも26年連続で経済成長を遂げてる非常に活力の国であることと、2つ目は多国籍で多文化な国だからです。そんな環境で自分がどんな感覚を持つのか興味があり、ビジネスのヒントにもつながると思いました。
自分が欲しかったサービスでトップエージェントに
初期のMorrow Worldスタッフ・パートナーと
ーMorrow Worldの事業の1つ、「タビケン留学」について教えてください。
一般的に「留学エージェント」と言われる事業です。海外留学したい人たちや海外でチャレンジしたい人たちに対して、日本国内からの出発はもちろん、すでに海外にいる人に対しても、その国での滞在延長やビザの手続き、学校探しなどのサポートをしています。
渡航先は、オーストラリア、フィリピン、カナダ、ニュージーランドの4カ国。語学留学、ワーキングホリデー、専門学校留学をはじめ、大学留学も一部取り扱っています。基本的に18歳以上の日本人が対象です。
ー留学と聞くと大学のプログラムで行くイメージがありますが、それ以外のルートで留学に行くサポートをしているのですね。そもそも「タビケン留学」を始めたきっかけは何でしたか。
弊社は初め、オーストラリアからフィリピンへの留学をサポートするという、ニッチなビジネスモデルからスタートしました。というのも、自分が欲しいと思ったサービスを自分で作ろうと思ったからです。
先ほど述べたように私自身、留学でフィリピンに行った後にオーストラリアに渡りました。それぞれの国の良さがあったのですが、オーストラリアに
ワーキングホリデーに来た後に、自分の英語力の物足りなさもあって、もう一度フィリピンに行きたくなりました。ただ、当時は海外から次の国につなげてくれる日本の会社がほとんど存在しなかったので、それに気づいた時、「じゃあ、自分でやろう」とビジネスアイデアが1つ生まれました。
実際、留学エージェントは当時から日本国内にたくさんありました。フィリピン留学について言えば、国内トップだと1ヶ月に100人ぐらいの顧客を取り扱うエージェントが数社あり、多くの留学生が日本からフィリピンに行っていました。
そんな中で、オーストラリアからフィリピンに行く人のサポートをするサービスにポテンシャルがあるのであれば、月間100人を日本国内の市場から獲得しなくても、新たな市場開拓で自分達がトップエージェントになれるという可能性を見出しました。
ー実際にサービスを始めてみて、苦戦したことはありますか。
私は元々留学エージェントで働いたこともなければ、留学業界に詳しいわけでもなかったので、業界内のしきたりやルールもわからない中で、お客様が満足するオペレーションの流れを作ることには苦労しました。
ただ、オーストラリアからフィリピン留学に行くサービスをリリースすると、翌月には何十人からも問い合わせがあり、サービスを始めた翌月にはオフィスを借りられるくらいの利益も出ていました。
ずっと右肩上がりに拡大し、コロナ禍までは単月赤字を出したことがないサービスですので、集客面よりも、サービスを届けたい人たちにより良いものを届けるために思考を働かせて労力を費やしました。
ー今年2023年に留学エージェントの名称を「タビケン留学」に変更していますが、どのような理由や願いがあったのですか。
サービス名を変更してロゴも現行のものに
元々は「留学サポートMorrow World」という名前でサービスを提供していましたが、より皆さんが認知しやすく覚えやすい名前に変更して、「Morrow World」は会社名として存続させることにしました。「タビケン留学」は、事業のブランディングメッセージでもある「世界へ旅立つ経験をあなたに」から来ています。
ー世界に旅立つメリットをどのようにお考えですか。
海外ではこれまでの常識が当たり前じゃなかったり、社会でいろんなことが起きていたりするので、いわゆるコンフォートゾーン(慣れ親しんだ過ごしやすい環境)を飛び出してみると、自分自身が成長できる機会がものすごく多いんです。私自身、より成長し、より豊かになった体験をしたので、皆さんにも味わって欲しいという思いを持って留学生の方をサポートしています。
人生のターニングポイントに立ち会う楽しさ
フィリピンでの学校視察
ーそもそも留学エージェントはどんな仕事で、どんなやりがいがあるのでしょうか。
2015年12月にサービスをリリースしてからコロナ前までは、自らお客様のカウンセリングも担当していました。もちろん他のスタッフに任せて経営に集中することもできたのですが、カウンセリングやお客様のサポートが楽しくて仕方がなかったんです。
これから留学に行こうとする人たちは、自分もそうでしたが、めちゃくちゃ希望や夢に満ち溢れていて、その人たちの人生のターニングポイントに
立ち会える仕事って素晴らしいなと思います。その中で、一緒に留学プランや、目標に近づくための方法を考えていけるので、とてもやりがいのある仕事です。人の役に立ったり、サポートすることで人の人生を変えられたりすることに楽しさを感じる人には、すごくいい仕事だと思っています。
もちろん仕事はカウンセリングだけでなく、多岐に渡ります。例えば、学校への願書提出やビザ申請などの事務的な手続き、現地生活のサポート、さらにはマーケティングもあったりします。でも、その全てがお客様に繋がっていると感じるとどの業務も楽しいです。今いるスタッフたちも、楽しみながらやりがいを持って留学エージェントで働いています。
ー「タビケン留学」はどんな人が働いていますか。
仕事とプライベートのメリハリがあって、どちらも楽しんでいる人が多いです。また、いろんなことにチャレンジする人が向いていると思うので、そのようなスタッフが多く集まっています。
ー社内全体で多様な働き方を実践されているようですが、勤務形態についても教えてください。
現在、8カ国で約50人のスタッフが働いています。最近までは完全オンラインで場所を問わず働ける形を提供してきました。そこからオンラインとオフライン両方の良さを活かすため、2023年6月に福岡の拠点を立ち上げ、日本本部オフィスとしました
フルリモートだと、働く人にとっても会社にとっても、優秀な人が場所を問わず働けるのでとてもいいことなのですが、クリエイティブ部門や管理部門を本部に集約してうまく機能していけば、オンラインとオフラインでの仕事がそれぞれもっとスムーズになり、安心して働けるいい形になると考え国内の本部拠点を設置しました。
留学生に寄り添った提案で日本一の満足度へ
ーコロナ禍を経て、留学業界の今の課題は何だと考えていますか。
留学カウンセリング中
課題は大きく分けて3つあると考えています。
1つ目は、それぞれに最適な留学プランを提供できているかどうか。
留学経験がただ「楽しかった」で終わるのではなく、目的や目標をカウンセラーが一緒に考え、それに向けた最適なプランニングができているかどうかはとても重要です。その先の人生に繋がっていくことを見据えて対応していきたいです。留学業界では昔から、利益の大きいプランや得意なプランに誘導することがよくありますが、私たちはプランニングをゼロイチからやっています。
2つ目は、コロナ禍で顕著になったのですが、顧客ファーストで考えている会社がそれほど多くないということです。留学エージェントはいわゆる仲介をする代理店なので、我々が留学生からお金を預かり、学校に送金する流れなのですが、コロナ禍で留学ができなくなってしまっても、多くのエージェントは「規定に則る」との名目でキャンセル料をとりました。その中で、弊社は顧客ファーストでほぼ無条件で全額返金で対応しました。このような対応をした会社は、コロナ禍でとても少なかったと思います。
3つ目についてですが、留学で最も大切なことは準備ではなくて、現地についた後に何をするかが大事で、そこの部分をサポートできる会社が少ないことです。ほとんどの会社は日本だけにスタッフや拠点を置き、説明と手配まではしてくれても、その後のサポートはできなかったり、知識が追いつかなかったりするんです。それに対して弊社は世界8カ国にスタッフを置いています。実際に私も主にオーストラリアにいるように、海外を理解しているスタッフが、留学生が現地についた後も具体的なアドバイスやサポートをするのが弊社の特長です。このような会社がとても少ないので、現地に着いた後を大切にすることが今の留学業界の課題なんじゃないかと思います。
ー今後、「タビケン留学」としての目標があればお聞かせください。
日本一満足度の高い留学エージェントになるのが「タビケン留学」の目標です。お客様の数や売り上げを追求するのではなく、満足度の高いサービスを提供できるようになれば、結果として多くの人に利用していただけると思いますし、多くの人たちが「本当によかった」と思えるような、人生を変える機会を多く提供できるようになると思います。
満足度といっても、表面上のお客様アンケートで評価されるかどうかが指標ではなく、実際に渡航した後にその人たちがどうなっているのか、どう変化しているのかを見ていくことが大切だと思っています。
先ほどの業界の課題にも挙げたように、顧客の目標や目的を達成できるような留学プランが作れているかどうか、留学経験を通じて最終的には人生のキャリアアップや成し遂げたいことが達成できたかどうかが重要です。
大体の留学エージェントは、留学生に到着直後「留学のサポートはどうでしたか」とアンケートをとって終わっていますが、「タビケン留学」では目標や目的に寄り添った提案やサポートをしていきたいので、留学を終了した後のお客様がどうなったかを追いかけて、一番いいエージェントになりたいです。
世界がもっと身近になる社会を目指して
Morrow World COO 畑(左)と
ー「タビケン留学」だけでなく、Morrow Worldとして成し遂げたいこともお伺いしたいです。
弊社のミッションは「Leading challange for the world / 世界への挑戦をリードする」、ビジョンは「世界がより身近になる社会へ」です。「タビケン留学」のブランディングメッセージである「世界へ旅立つ経験をあなたに」は、これらを成し遂げるための1つの方法です。
留学というと、すごく大きなチャレンジに見えたり、かなり大きな決断が必要になったりする社会になっていますが、もっと世界が身近になって、留学だけでなくいろんなカタチで海外での経験ができる社会になれるよう、私たちは日本と海外をつなげていくサービスを提供していきます。
ー最後に、「タビケン留学」やMorrow Worldで働くことに興味をお持ちの方へメッセージをお願いします!
「タビケン留学」は、2015年からサービスの提供を始め、現在は20,000人以上の方の留学や英語学習相談を受けてきました。ここまで着実にしっかりと時を重ねながら成長してきた会社です。また、弊社は英語コーチング「イングリード」や、オーストラリア国内の学研教室のマスターフランチャイズ(MFC)も運営していて教育のプロフェッショナルカンパニーとしてのプライドを持ってサービス提供をしております。
全ての事業が教育をテーマに、ミッションである「Leading challange for the world / 世界への挑戦をリードする」を体現している会社です。
3つの事業ともそのフィールドでのトップを目指しているので、弊社の想いに共感した方はもちろん、成長できる環境で働きたい方やいろんなことにチャレンジしたい方にはすごく向いている職場です。ぜひ、お気軽にご応募ください!