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共に社会を創っていく仲間を集めたい。新卒6年目の採用リーダーと振り返る22新卒研修|佐藤 里緒菜

サーキュレーションでは3期目から新卒採用を行ってきました。2016年の1期生をはじめとして、現在は新卒7期生までが入社しており、新卒入社メンバーは総勢40名以上になっています。
新卒入社したメンバーは会社を創っていく担い手として、コンサルタントやマネジメント職だけでなく、マーケティング・広報・人事などあらゆる領域で活躍しています。

新卒採用の中心にいるのが、2017年に入社した新卒2期生の佐藤 里緒菜さん。
佐藤さんは入社1年目から約5年半新卒採用に従事しており、強い想いを持って学生一人ひとりと向き合い続け、ビジョンを語り、サーキュレーションの仲間を集めてきました。

過去最高の22名を迎え入れることになった22卒については、採用活動はもちろんのこと、内定者研修、内定式、入社式、新卒研修と、新人達が現場配属されるまで入社後のスタートダッシュとその後の成長に向き合い続けてきました。

そんな佐藤さんの、新卒メンバーへの向き合い方、組織創りに対する圧倒的な熱量が評価され、2022年4月度 泣ける仕事賞(※)を受賞。
4月に実施した新卒研修については、22卒からも「一人ひとりに丁寧に向き合う姿勢に感動した」「人間としても成長できる濃い期間だった」といった声が寄せられました。

今回はそんな佐藤さんに新卒研修の振り返りや採用への想い、理想の組織についてお話を伺ってきました!

(※)泣ける仕事賞:売上以外の成果や日々の仕事のプロセスの中で、お客様や社内のメンバーに感動を与えた社員に贈られるアワード。毎月の全社投票により受賞者が決定。


1.新卒研修を振り返って

佐藤 里緒菜(さとう・りおな):経営管理本部 ヒューマンリソース部 採用・総務チーム 採用・総務ユニット リーダー
2017年に慶應義塾大学卒業後、新卒2期生として設立3年目・70名規模のサーキュレーションに入社。
その後、200名を超える組織となった現在まで、18卒〜23卒に渡り、累計約100名の採用に携わる。社内の理念浸透プロジェクトのリーダーも兼務。

ーー 今日はお忙しいところありがとうございます!4月は入社式に新卒研修と大活躍でしたね!今日は22卒の研修についてたくさん聞かせていただければと思います!

佐藤:
こちらこそありがとうございます!この泣ける仕事賞は決して一人で獲ったものではないですが、サーキュレーションの採用チームがどんな想いで仕事と向き合っているのかを少しでも知っていただければと思います!

ーー 是非たくさんお話聞かせてください!早速ですが、新卒研修の設計はいつから始まったのですか?

佐藤:
はい、2022年新卒の内定式が終わった昨年の10月から準備を始めました。

まず、プロシェアリング本部やFLEXYなど各部門長と「どのように新卒を配属していくか」という視点で組織設計を考えました。

その上で「4月の研修ではどのようなことをインプット・アウトプットし成長してほしいか」ということを定義して実際のコンテンツ設計を行い、今年は「ビジネスパーソンとしての基本を理解すること」と「サーキュレーションのことや、扱っているサービスについて、会社を代表してお客様にお伝えできる状態になること」を1ヶ月の目標にしました。

ーー 今年は22名の新卒を迎え入れるということで様々な工夫をされたと思うのですが、研修を設計する中で1番意識されたことは何でしょうか?

佐藤:
大きく3点あります。
まず「心理的安全性が高い状態を作る」ということです。2つ目は「自ら考えることができる余白を作る」こと。3つ目は「一人ひとりが今どのような状態なのか?」を常に把握しておくことです。

22名で研修を行うとなると、私と成田さん(人事マネジャー)の2人でフォローするには限界がありますし、ただ単にインプットを行うだけでは目標を達成できません。

もちろん最大限フォローができるように動くのですが、カバーできない部分が出てくるので、新卒のメンバー同士や現場のマネジャーの力を借りながら進めていきました。

特に最初は新卒同士の「心理的安全性が高い状態を作る」ということから始めました。

ーー 具体的にはどのようなことを行ったのでしょうか?

佐藤:
新卒メンバー個々人の「Why, Will, Give」(※)を共有し合うコンテンツを行いました。

「なぜサーキュレーションにジョインすることを決めたのか?」「何を成したいのか?」「自分が社会や周りへ何を与えるのか?」を言語化して共有することによって、高いレベルでメンバー同士の理解が深まり、その後の研修が非常に充実したと感じています。

(※)Why, Will, Give:サーキュレーションで大事にされている仕事への考え方のフレームワーク。
「Why:なぜサーキュレーションなのか」
「Will:仕事を通じて何を成したいのか」
「Give:自分が社会や周りへ何を与えるのか」

ーー そのほかにはどのようなコンテンツを行ったのでしょうか?

佐藤:
当社代表の久保田を含めた役員陣からの戦略・戦術説明や、毎朝行う日経新聞の読み合わせとCIRCUIZM(※)を駆使したピッチ、協力して仕事を進めるということを身につけるための「ビジネスゲーム」や、サーキュレーションに登録してくださっているプロ人材にビジネスでの一コマを再現してもらう「超実践型ロールプレイング」も行いました。

そして研修の中盤からは、現場のリーダーやマネジャーをお客様役に見立てて会社説明のロープレを行いました。

研修を通じてマーケットの情報や会社の戦略・戦術など様々なインプットを行っていたものの、いざロープレでアウトプットをするとなると、やはり最初は皆苦戦をしていました。

「頭では理解できている」という状態から「自分の言葉で説明できる」という状態に行くまでには大きな壁があります。説明がぎこちなかったり、質問をされるとその返答に詰まったりとメンバーそれぞれが壁にぶつかっていました。

(※)CIRCUIZM:当社の行動指針。経営のプロである経営者や各分野のプロフェッショナル、その両者と共に企業課題に向き合うサーキュレーションでは「プロのためのプロになる」ことを目指し、以下6つの行動指針を掲げています。
・感動する仕事を創る -Positive Working-
・開拓者精神 -Market Opener-
・驕り、甘さ、他責なし -No pain, No gain-
・信頼と尊敬 -Trust & Respect-
・知の探究 -Knowledge Dive-
・変化を楽しむ -Rewrite is Delight-

ーー 新卒のメンバーからすると「自分の言葉で説明できる状態」というのはかなり難易度が高いのではないかと思うのですが、どのように研修を進めたのでしょうか?

佐藤:
ロープレではトークスクリプトを正解として暗記させるのではなく、「お客様の気持ちを想像し、会社説明を通じてどんな状態になっていただきたいか」を考えてもらうようにしていました。
自分では分からない時には周りのメンバーやロープレを行ってくれるマネジャーやリーダーに聞くなど自ら行動を起こしていることが印象的でした。

また、新卒同士で失敗や先輩からのフィードバックをシェアしてもらっていたことも良かったと思っています。

ーー 今年の新卒研修で一番印象に残っていることはありますか?

佐藤:
やはり新卒メンバー同士でフィードバックし合うような、みんなで高め合う仕組みを作れたことが今年の成果だったと思っています。新卒メンバーたちに、「思ったより育成体制がちゃんとしてる」と言われたこともいい気づきでした。「ベンチャーなので、『新人だからって気にかけてもらえることを期待せずに自分で食らいつかなきゃ!』と覚悟してはいたけど、教える仕組みが整っていていい意味でギャップだった」と言われましたね(笑)

そう感じてもらえた理由は2つあるのかなと思っています。

1つ目は、会社全体の経営戦略や各部署の方向性を、久保田さんをはじめ役員陣が研修会場に足を運んで時間をかけて本気で伝えてもらう時間を作ったことです。もしかしたら新卒入社1ヶ月目に対してここまで詳細に戦略を伝える会社は多くないのかもしれないですが、今後どんなキャリアを歩んでいくにしても、新卒には会社を牽引する存在として成長していってほしいという思いがあるので敢えてこうした時間を設けています。また、戦略を透明化することで、自分が今後任される仕事の立ち位置や研修の意味もより理解してくれることを期待していました。新卒メンバーにとっては印象的だったと思います。

2つ目は、ロープレで現場の先輩たちから直接フィードバックを貰える環境を作ったことです。ロープレに関して人事から新卒に伝えたことは基本的に「会社説明を通じてお客様にどんな気持ちになっていただけたらいいのか」という状態目標だけで、一定のヒントが与えられながらも、自分で思考を巡らせて模索していかないと正解が見えてこない設計にしていました。先輩からは、現場でお客様からいただくリアルな声等も共有してもらいながら、フィードバックやアドバイスをしてもらったので、教えてもらうことと自分で考えなければならないこととのバランスが良く、より実践的だったのかなと感じています。

2.採用にかける想い

ーー 本気で向き合うって言葉では簡単に言えますが、実際には相手にそう感じてもらうってすごく難しいことだと思います。何かコミュニケーションを取る上で意識していることはあるのでしょうか?

佐藤:
そうですね。選考の時に意識しているのは、サーキュレーションに寄せずに、純粋にその人の価値観や何がしたいのかという想いを聞くことですね。こういうビジョンを持っている人なんだっていうことに理解を示すことはずっと大事にしてます。

とはいえサーキュレーションを受けてくれているということは、何か興味を持ってくれているポイントがあると思うので、ご本人のビジョンをうちで実現するとしたら、弊社ではこういうやり方があるかもしれないよと示唆する、そんな風にあくまで「一人の人である『佐藤 里緒菜』」として向き合うことと、「サーキュレーション側の人」として向き合うことを切り分けて考えていますね

ーー 素敵です!個人として向き合ってくれるって純粋に嬉しいですよね。

佐藤:
それぞれのビジョンを実現するために、うちでだったらどういう風になるんだろうねということを三次面接、四次面接と重ねていく中でより言語化していくのですが、内定を出したら決断するのは彼らなので、内定承諾してくれたということは彼らの意志で選んでくれたということだと思っていて。だからこそ内定者時代から対等なコミュニケーションが取りやすい関係性ができていたんじゃないかなと思います。

新卒メンバーは自分のビジョンを叶えるということ、サーキュレーションとしてはそれを実現するための場を作ることをお互いに約束している状態で入社をしてもらっているので、研修中の個々人へのフィードバックや配属の意図などフラットに伝えられる関係性があったことは良かったなと改めて感じます。

ーー 会社と新卒メンバーの「約束」、素敵な考え方ですね。1ヶ月間の研修を経て、新卒メンバーたちが変化したポイントなどあれば教えてください!

佐藤:
まだまだ成果が出たり、彼らが何か成し遂げてくれるまでは時間がかかると思うので、未来に期待しているとしか言えないのが正直なところですが、目線が変わったことは一つ成長かなと感じています。

これまではサーキュレーションいいなという受け手側だった目線から、お客様に魅力的に映るように説明しないといけないという発信側の目線に立つことで、当事者意識が持てていなかったことに気づくきっかけになったかなと思っています。

そういう意味でサーキュレーションに対する目線が変わったこと、当事者意識が持てるようになったことが研修での変化だと思います。

3.会社をうまく使ってほしい

ーー それぞれ想いを持って入社してくれている新卒メンバーたちに、数年後こうなってほしいという里緒菜さんの想いがあれば聞かせてください!

佐藤:
新卒メンバーに対してというよりは、こういう組織が理想だなと考えているという観点でお伝えをすると、一人ひとりのビジョンや実現したい世界、なりたい姿があって、それを実現してもらう手段としてサーキュレーションのビジョン実現があるという関係性がベストだと思っています。

手段として会社の経営層になるでも、現場のエキスパートになるでも、サーキュレーションをうまく使ってもらえることが結果的に会社の成長に繋がると考えています。だからこそ、「自分はどうありたいのか」ということに関しては社員一人ひとりが自律しているのが理想だなと思いますし、自律している人たちにはありたい姿に向かっていくための機会を提供できる会社でありたいですね。

ーー サーキュレーションのフェーズとしても機会を提供しやすいタイミングかもしれないですね。

佐藤:
そうですね。ここ数年でインサイドセールスやカスタマーサクセスが立ち上がったり、新規事業のSaaSがリリースされたり、マーケティングが強化されたりと会社としての機能が増えていく中で、その分機会が増えるはずなので、どんどんチャンスを掴みに行ってほしいなと思いますね。

ーー1つのビジョンのもとに色々な人が集まっていますが、これまで以上に個人のやりたいことや特性に合わせた仕事ができるようになりそうですね!

佐藤:
色々な凸凹した人たちが集まってきてくれていることってすごいなと私が1年目に感じた感動だったんですよね。バックグラウンドが全然違って会社の常識も違う人たちが集まっていて、その分会社としてのルールメイキングは大変ですが、多様性を受け入れながら組織を創っていけるというのは面白いなと。そういった全然違う人たちがお互いに高め合っている組織でありたいですし、個人を主語にした時には、会社をうまく使っていってほしいなと思いますね。

4.最後に

ーー 引き続き未来の仲間を集めているところかと思いますが、改めてどんな方にサーキュレーションを選んでもらいたいですか?

佐藤:
何度も言うようですが、やはりビジョンに共感してくれる方に仲間になってもらいたいですね。新卒はポテンシャル採用であまりスキルを求めているわけではないので、想いがあれば可能性はすごくあると思っていますし、新しいマーケットで、新しい職種で、中途入社の方も含めて経験者がいない領域に新卒からチャレンジできる環境があります。

会社としても上場して新しいチャレンジがしやすくなっているタイミングだと思うので、それをうまく生かして、一緒に会社を創ってくれる方が入社してくれたら嬉しいなと思っています。

ーー 佐藤さん、本日は素敵なお話をありがとうございました!

組織はみんなで創っていくものですが、こんなに強い想いを持っている方が組織創りの第一線にいると心強いな...!と感じたインタビューでした。

サーキュレーションでは、ビジョンに共感し働く仲間を募集しています。

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