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副業でキャリアを積んだプロ人材が、葛藤の中で見つけた次のキャリアとは。|石井俊行

男は悩んでいた。

『プロ人材』と呼ばれるようになった今、もう一度成長をするべきなのではないだろうか。


この記事の主人公は、石井俊行。

幼少期から、頭脳明晰。授業を真面目に受けずに先生に叱られど、テストは常に満点近く。
周囲の期待を裏切る事なく東京大学に入学し、東京大学大学院工学系研究科を修了。

「基本器用なので、割となんでもできてしまいます。」と語る石井は、新卒でベンチャー企業に入社。
その後、新規事業開発、マーケティング、人事、ITエンジニア、経理財務と様々な職種を経験。
そこで培ったの経験を活かし、サーキュレーションの「プロシェアリングサービス」を使い、彼自身が「プロ人材」として、様々な企業の経営課題解決の支援を行うようになった。

・・・なんとも輝かしい人生。

そんな石井は、2019年5月に、正社員としてサーキュレーションにジョインする。

プロ人材の石井は何故、サーキュレーションへの入社を決意したのか。

そこには、石井がキャリアを考える上での葛藤と幼少期からのブレない想いがあった。

本インタビューは、2020年7月度、「泣ける仕事賞」に輝いた石井のプロとしての決断と信念に迫ったものである。

プロシェアリングサービス:高いスキル・貴重な職能を有した「プロ人材」を、“雇用”という形ではなく“プロジェクト単位”で活用し、経営課題を解決するのコンサルティングサービス
泣ける仕事賞:売上以外の成果や日々の仕事のプロセスの中で、周りのお客様や社内のメンバーに感動を与えた社員に贈られる賞

1.筋肉とPDCA

石井俊行|Webサービス部
東京大学大学院工学系研究科を修了後、超高齢社会におけるITサービスの可能性に魅力を感じ、
株式会社エス・エム・エスに新卒で入社。新規事業開発、マーケティング、人事、ITエンジニア、経理財務を経験。
2019年5月にサーキュレーションに転職。
サーキュレーションではマーケティング、ITプロダクト開発、データマネジメント、カスタマーサクセス立ち上げ、
セールスイネーブルメンとなどのプロジェクトに従事している。


−− 石井さん、7月度の泣ける仕事賞の受賞、おめでとうございます!本日は石井さんのキャリア観や仕事をする上での自身の考え・信念を中心にお話お伺いしたいと思っていたのですが・・・、テレワークで直接お見かけしない間に、マッチョになってませんか?(笑)そっちに気を取られてしまうのですが・・。

石井:気がつきましたね!(笑)コロナ太りならぬ、コロナマッチョです。
テレワーク中の5月から、腕立てをし始めまして、超回復の期間を設け毎回180回ほどしていたら、気付いたらこうなっていました。

「意外と筋肉つきやすい体質なんだな!」と言うのが発見ですが、腕がぱんぱんすぎて、ジャケットが着れなくなった事が、唯一の後悔です(笑)

ーー 途中から何をおっしゃってるかよくわからなかったですが、すごいストイックだということはわかりました・・・(笑)

石井:結論、筋トレは楽しいですよ!やはり目に見える成果が出るっていうのは、大事ですし、何より楽しいですね。

−− 目に見える成果ですか。それは仕事に通じるものですね!

石井:はい、PDCAを回すことが好きなんだと思います。

話を脱線してしまいましたが、キャリアに於いてもそうですね。僕自身、今までいろんな仕事をしてきましたが、例えばWebマーケティングとかだと、毎日自分の仕事に対しての結果が出るので比較的自分に向いているかなと思っています。

インタビュー中もナチュラルな筋肉アピールをする石井。
筋肉が気になってインタビューに集中できない。

2.転職ではない選択肢

ーー なるほど、PDCAを回した結果その肉体を手に入れたと言う訳ですね。まさか、石井さんの筋肉トークからご自身のキャリアの話も聞けるは思わなかったです。改めて、石井さんの今までのキャリアをお伺いできますか?

石井:20代の頃は、幅広く色々な経験をしたいと思っていて、新卒で株式会社エス・エム・エスに入社した。新規事業開発、マーケティング、人事、ITエンジニア、経理財務と幅広くキャリアを積みました。

エス・エム・エスは、オペレーションが強く、合理的な会社で、すごく勉強になることが多かったです。急成長していた会社で、入社当時は400名くらいから、5年くらい経つと連結で3000名くらいの規模になりました。その位のタイミングで、当初の目標だった、20代での幅広い経験をさせてもらえたこともあり、少し環境を変えたいなと考えはじめました。ただ、正直転職は自分には、向いていないと思っていました。

−−そんなに幅の広い経験をされていたのですね。転職が向いていないとはどういうことでしょうか?

石井:30代で転職となると、基本的にはどこの会社でも専門職を採用します。しかし私自身は、2年以上同じ仕事はあまりしてこなくて、外から見るとふらついたキャリアを歩んできました。30代でポテンシャル採用となると、元々募集している数も少ないし、基本的に年収も下がるので、転職は向いてないと思ったんです。

しっかりとお金を稼ぎつつも、自分のキャリアの幅をもっと広げたいと考えていた時に、知人に紹介を受け、サーキュレーションのプロシェアリングサービスと出会いました。

副業として、プロシェアリングサービスを使うことで、色々な企業で幅広い経験も出来るし、お金も稼げる、更に社会貢献性も感じられると、自分が求めていたのは正にこれだと思いました。

−− 最初はプロ人材としてご活躍されていたんですね!石井さんは、プロシェアリングの申し子ですね。プロ人材としてサーキュレーションに登録した後、石井さんはサーキュレーションにもプロ人材として支援に入っていたと聞きました。

石井:はい、そうですね。僕がプロ人材として登録したタイミングで、ちょうど赤羽さん(マーケティング部長)がマーケティングを一緒にできる人を探しているみたいで、支援に入らせて頂けることになりました。

−−プロ人材から見てサーキュレーションはどうでしたか?

石井:一緒に働く人の気持ちよさは感じましたね。あと、よりこのサービスの魅力と可能性を感じました。

−− どう言った可能性でしょうか?

石井:プロ人材側の観点からの魅力だけでなくて、法人側にとってもリスクなく比較的安価で課題解決のノウハウが手に入れられるという点です。直接雇用のリスクが高まっている、ジョブ型人材を活用しなくてはいけない、という世の中の大きなトレンドに乗っているサービスだなと、改めて思いました。

プロシェアリングサービスって本当良いなって思いますよ。

爽やか笑顔の石井
指の絆創膏は、最近始めたボクシングでのハードトレーニングで負傷

3. プロが選んだ成長するための決断

−− 副業としてサーキュレーションを支援していた中で、なぜ入社する事にしたのですか?

石井:理由は、大きく2つあります。1つ目は、先ほども言った通り「プロシェアリング」に可能性を感じたという点です。プロシェアリングサービスによって自分は幅広いキャリアの可能性を見ることができたので、そのメリットを享受できる方をどんどん増やしていきたいという思いがありました。

2つ目は、自分自身がフィードバックをたくさんもらえる環境で成長したいという思いがあったからです。

−− なるほど、ご自身がプロ人材としてのプロシェアリングの良さに触れていたからこその想いですね!幅広い職を経験し、副業で様々な企業の支援に入っていた中、石井さんが「フィードバックをたくさんもらえる環境で成長したい」と思った背景を教えていただけますか?

石井:正社員で働きながら副業で仕事をすることでも成長実感はあり、ある程度お役に立てることの実感もあったので、当時は独立も検討していました。

しかし、自分は当時まだ30歳でしたし、まずはスキルをつけたり、実績を積み重ねることを優先した方が良いと思いました。

プロ人材としてお客様の支援をしていても、やはり重要な意思決定は業務の委託を受けている自分ではなく、お客様の社内で行われてしまいます。それは外部人材の活用方法としてすごく健全だと思います。

ただ、成長は意思決定の数・頻度・インパクトに比例すると考えていて、プロとしての働き方は自分の成長の結果をお役に立てることはできますが、僕自身が成長するということに関しては、ベストな選択ではないなと思いました。

いろいろな成長の方法や実績の作り方はありますが、僕個人の考え方やキャリアの目指す方向性としては、やはり社外の業務委託ではなく、社員として働いた方が成長しやすいと思います。より密接な人間関係で、フィードバックも本音で頂きたいなと思ったのです。

−− 石井さんの考える成長、またその先の成果はどういったものなのでしょうか?また、サーキュレーションでそれをなし得ると思ったのはどういった点でしょうか?

石井:自分の限界ギリギリのところで、何度も試行錯誤しながら意思決定して行った結果として、何かの数字が上向いたり、仕組みとしてうまく回り始めれば、それは自分の成果・成長になると思います。

サーキュレーションでは、領域横断で、現場に寄り添いながら改善を遂げて行く事、これを継続する事が非常に大事ですし、自分自身のミッションだと思っています。

成長途中で、規模的にも部署がまだかっちりと分かれているという訳でない、サーキュレーションは、そういう観点で見た時、僕がやれることが沢山あると思いました。

4. 個別最適思考を脱せよ!

−−「領域横断」という話がありましたが、確かに石井さんが手掛けているプロジェクトは他部署を巻き込んだものが多い印象です。専門分野での課題解決ではなく、「領域横断」で実行することに関して詳しくお聞かせ頂きたいです。

上図:石井がサーキュレーションで今まで手掛けたor 手掛けているPJT一覧
   広い・・・


石井:そうですね、基本的に人は、自分の与えられた環境で最適化された目標の中で頑張る生き物だと思っています。ただ、与えられたものだけにフォーカスした仕事をしてしまうと、変化に対しての停滞をしてしまいます。

本来解決するべきポイントはこれで、こことここが一緒に動けば解決できる、と考えて、本質的な課題を見失わないようにアプローチをしなくては、重要な変化は起こせません。結果的にそれが組織横断・領域横断になることが多いのか、少ないのかは、企業のフェーズや組織構造によって大きく異なると思います。

ただ、環境に引っ張られて個別最適の思考に陥ってしまうのは、本当しんどいことだなって思います。これからDXが進みそうな役所とかも良い例だと思います。

組織の中に部署が無限にあって、その部署内でそれぞれ最適化をしようという動きをしてしまうと、部署間の情報のやりとりだけでも、かなりの仕事量になってしまいますよね。個別最適が生む、無駄な仕事って結構あると思っていて、そう言うものは効率化していきたいと思っています。

−− 個別最適ではなくて、本質的な課題解決をしたいと思ったのはなにかそう言った原体験があったのでしょうか?

石井:何か原体験があったというより、昔からそんな性格だったのかもしれません。小さい頃から、ルールを作るのが好きで、鬼ごっことか外遊びのルールとかもよく作って遊んでいました。あと、説明書とか、人の作ったルールがあまり理解できない、という難点はあると思います。

ちょっと扱いづらい人間ですね(笑)

業務マニュアルだったり、決まったルールみたいなものが合わなくて、だからこそ、フラットに物事を見られるんだと思います。

今までいろんな職種を経験し、どれも一定上手く出来る自信はあるんですけど、ルールがものすごい厳密でボタンの数が多いレジ打ちは唯一苦手でした。それぞれのボタンの存在意味がわからず、最後までできなかったです(笑)

−− 普通レジのボタンに存在意義を求める人なんていないですよ(笑)

石井:まあ、元々性格が捻くれてたんですよね。高校の時とかも本読んでる時に友達から「何読んでるの?」って聞かれたら「本」って答えてましたもん。

−− 僕は絶対友達になりたくないタイプです(笑)でも幼少期から常に合理的な思考というのが石井さんの中にあったんですね。

石井:そうですね、本質的なアプローチをしたいという気持ちはサーキュレーションに入社した今も変わっていません。

僕自身、物事を整理することが得意なので、現場の課題を吸い上げ整理をした上で、色んな情報や視座を提供しながら施策に落とし込むという役割がこの組織で求められていると思います。そして何より、実行するのが大事なので、きちんと実行までやりきるということをポリシーとしています。

5.信頼と尊敬と泣ける仕事

−−サーキュレーションで様々な部署横断のPJTを複数動かしている中で、気付きや成長を感じたポイントはありましたか?

石井:企画する上で、合意形成を進捗させるということです。

これは、前職の時の話になるのですが、事業部で10年くらい使っていたエクセルシートがあって、それをシステム化しようという大きなプロジェクトのPMになりました。ただ、全然話がまとまらなかったんです。関係者が多くて、予算も想定以上にかかる、費用対効果も見えにくい中で、ここにコスト投下する合意形成が得られなかった。完全に僕の実力不足なんですね。この規模のPMをする力がなかったんです。この時に、企画を動かす上での、合意形成の重要さを痛感しました。

そんな中、サーキュレーション入社して、様々な企画を動かす上で当然、合意形成のステップも何度も経験したのですが、自分の思っている「正しさ」は他の人から見たら全く別のところにある、ということに改めて気付きました。

物事を進めるには、当然みんなに納得をしてもらう必要があります。ただみんな個々の事象を見てしまいがちなんです。それをベースに話をしてしまうと、いくら話しても、納得感は得られずまとまりません。
みんな、それぞれ悩んでいるけど方向性は見えていない。個別性が高いと思ってしまうから議論ができずに「うちはこういうやり方なんだ」という結論で終わってしまうような事が多くあると思います。

そういう場面で、ポイントを整理して軸足を提供し、議論の場を作るということ。
納得してもらった上で、施策に落とし込みを実行するという事がプロジェクトを進める上ですごく大事です。

そして、組織を動かすには、信頼関係や傾聴してもらえるような関係を築く事が鍵になります。
そのためには、今言ったような事を一つ一つ、積み重ねることでベースの信頼感を築く事必要があります。

サーキュレーションでは、何か提案した時に「お前無理やろ」という人はいなくて、「なんかこいつ面白いこと言ってるよ、聞いてみよう」みたいな人が大半ではあるのですが、信頼して傾聴をしてくれるような関係性を築けたのは、成長したポイントだなと思います。


−− まさしく「信頼と尊敬」ですね。泣ける仕事賞で、石井さんに投票した方からは「手が回っていない重要施策を複数推進して非常に助かる」「一つ一つの仕事に愛を感じる」というコメントが多く見られました、石井さんの本質的な課題解決思考と関係性の構築があったからですね。

石井:そういうところを見てくれて、評価頂いているのは素直に嬉しいですね。元々、入社当初の配属はマーケティング部だったのですが、Salesforceを使って色々勝手にデータの分析をしているうちに、色々と改善した方がいい事柄が見えてきたんです。

これは、やること沢山あるなと思い、尚且つ一つ一つ重要なことなので、手を挙げて取りに行きました。
結果、カスタマーサクセス部隊の戦略構築・営業企画・新人の育成・社内のデータマネジメント、、などなど色々と進める事ができています。組織としてもどれも進み切っていなかったミッションを自分で取りに行ったこと、そういった面でも徐々に信頼をしていってくれたのかなと思います。

信頼と尊敬:サーキュレーションが掲げる6つのIZMの一つ

6.成長するための覚悟

−− 最後に、石井さんから見てサーキュレーションはどう言う人におすすめでしょうか?

石井:ベンチャー企業で働きたいと思っている人は是非、来て欲しいですね。リソースが限られている中で最適化視点を持ち、全部自分で考えて企業を成長させられると言う点ではすごく良い環境です。ただ、もちろん、それ相応の覚悟は必要ですね。

−− それはどういった覚悟でしょうか?

石井:組織を動かそうと思った時、「話が通じない」「理解してくれない」と文句を言う人はたくさんいます。ただ、終着地点は自分のスキル不足なんです。そこに気付けるかどうかで自分の限界が決まるんです。基本的に人間そんなに強くないから、何故ダメだったのか考え続けることは非常に酷なことだと思っています。

ただ、そこに向き合い・考え続けようとすることが必要です。そうすれば必ず、成長はできると思うんです。成長に痛みは付き物。

まさに筋トレと同じですね。

−− まさかの筋トレ締め!(笑)石井さん、本日はお忙しい中ありがとうございました!

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