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【ベンチャー企業 × SDGsをアップデート】持続可能な社会・経営・人々の幸福に向けた「共創」の実現

もはやSDGsは大企業のものだけでない! 社会と企業と個人が 持続可能な社会を目指す

2030年までに国や企業が取り組むべき目標を掲げた国際的な指針である SDGs(Sustainable Development Goals)。ここ1〜2年、SNSやイベントなど様々なところで「持続可能な開発」に関する動きを頻繁に見かけるようになりました。

しかし、どうもベンチャー企業や中小企業では「SDGsは大企業だけのことでウチには関係無いよ」や「まだまだ売上を伸ばすことだけに集中したい」と思われてしまうことがあります。また、「SDGsやってます!」と掲げていても実態が伴っておらず、ファッションのようにSDGsを扱う企業もちらほら・・。

確かに、限られたリソースで社会性を追求した経営をするのは困難に感じるかもしれません。でも、世界中が「SDGs」を共通言語に環境や人権への配慮を本格化させる中で、顧客・投資家・取引先・社員一人ひとりのリテラシーや判断基準も徐々にシフトしていくことが予測されます。
今後、企業や個人はどのような考えを持って取り組みを進めるべきなのでしょうか?

この記事で紹介する信澤みなみは、サーキュレーション設立から6年間、創業メンバーとして会社の成長を創り続ける中で、事業活動を通じていかに社会課題解決をしていけるか考え続けてきました。そして、2019年以降経営陣とも議論を重ね、2019年9月「ソーシャルデベロップメント推進室」を設立し、会社としての社会性ある取り組みを強化していきました。

その後、社内だけでなく、個人のパートナー、法人のクライアント様、ソーシャルセクター(社会課題を解決するNPO、団体、企業等)を巻き込みながら事業運営しており、その活躍はサーキュレーション10月度の「泣ける仕事賞※」に選ばれました。

「企業が成長戦略を実現する先に、世界中の人々の幸せが繋がってくることが理想です。SDGsを経営戦略へ落とし込むことで、短期ではなく中長期的に社会から必要とされる会社になれる」と語る信澤。

この記事では、ベンチャー企業がどのように社会課題を捉えてSDGsに向き合っていくかを、信澤がその活動に想いを持つ背景を交えたインタビュー形式で掘り下げています。

※ 泣ける仕事賞 売上以外の成果や日々の仕事のプロセスの中で、お客様や社内のメンバーに感動を与えた社員に贈られる賞

1.自ら選ぶ仕事で自ら命を絶つ人がいる日本を変えたい

信澤みなみ|ソーシャルデベロップメント推進室 代表(スペシャリスト)
早稲田大学人間科学部卒。 新卒で大手総合人材サービス企業の新規事業部署に入社し、全社MVPを複数回受賞してトップコンサルタントとして活躍。その後、サーキュレーションの創業に参画し、コンサルタント、人事部の立ち上げ責任者、経済産業省委託事業の責任者を経て、ソーシャルデベロップメント推進室を立ち上げる。社外ではパラレルキャリアアドバイザーとして「女性がライフイベント、時間、場所にとらわれない働き方」をテーマに、メディアでのコラム執筆、イベント登壇等を行う。


ーー 10月度「泣ける仕事賞」受賞おめでとうございます!受賞のきっかけとなった 「ソーシャルデベロップメント推進室」のことを伺う前に、信澤さんが社会課題に対して本気で取り組まれている背景を教えてください。

信澤:ありがとうございます! 様々な原体験があり社会の実態を知っていく中で、ずっと根幹に「一人ひとりが人生に選択肢を持ち、誰もが自分らしく生き合える社会を創りたい」という想いがありました。
私は、全ての命が平等であるために世界が努力をし合うことが必要だと思っています。どんな人にも輝ける可能性があり それぞれの個性や想いが尊重される社会でありたい。自分自身の人生において選択肢を持ち、それを自分の意志で決めれることが本当の意味で「自由」であり「幸せ」と感じています。

ーー なるほど。でも世界を見ると、生まれた環境やライフステージによってその権利が叶わないことが多い・・ですね。

信澤:そうなんです。そのような事実がある中で、その格差や障壁に対して私たち一人ひとりや一社一社が、どのような考えを持ち、どのような行動をし、より良い社会を築いていくか。それが私にとっての働く意味であり、企業活動の意義だと思っています。

ーー とても素敵な当事者意識ですね。そんな中、新卒で大手人材サービス会社に入社したのはなぜですか?

信澤:学生時代の研究を通じて、私たちが住む日本ですら「一人ひとりが自分らしく生きる社会」とは言えない実態があると知ったことがきっかけです。
日本は、世界でも13位の自殺率、その原因の第1位はうつ病などの精神疾患です。「〇〇ならこうあるべき」と言い、年齢や性別、役職などでカテゴリー化され社会の当たり前がつくられてきた日本。その「つくられた当たり前」に精神的にも身体的にも縛られてしまう結果、仕事が原因でうつ病になる人が多いのです。

ーー 確かに、日本人は色々と選択肢が豊富なのに幸福度が低いと聞きますよね・・。

信澤:はい。世界を見てみれば、性差別によって教育を受けれない国があったり、仕事さえ自分で選択することができない国があり、そのような国で生きる人たちが大勢います。教育や健康指標においての格差が少ないと言われる日本でさえも、自らが選択した環境で生じる問題に自ら抜け出せず、自ら命を絶っていく。
自分で選ぶ「仕事」や「働く」が自分を死に追いやる何かがおかしい日本。まずはこの社会課題に向き合いたいと思いました。

ーー 実際に日本の「働く」に触れる仕事をして、何が見えてきましたか?

信澤:日本の働き方において「正社員」が前提であることです。それに並行して「どう正社員として働いていくか」の転職支援であったり、「今いる会社でどうパフォーマンスを上げるか」という研修支援がある。色々なソリューションがあるけど、正社員雇用が前提であって、働き方は全然フレキシブルではない・・。「自身の強みを活かして自分らしくある働き方」がこれから必要とされると思いました。
自分らしい選択肢を持って働く人を増やすため、人材総合サービス企業の中で「雇用ではなく、経験を活かして外部人材として複数社で働く」という仕組みづくりに挑戦する部署でインターンとして雇って頂き、そのまま入社しました。

ーー 仕事が社会課題を生んでいるのに、限定された働き方では根本的な課題解決ができるのか疑問を持ったのですね。それでサーキュレーションの立ち上げに参画したのですか?

信澤:はい!実は当時その新規事業部を立ち上げ推進していたのは久保田さん(サーキュレーション代表取締役)です。人材総合会社の一部署としてではなく、本格的に新しい働く価値観の仕組みを創るために、久保田さんと今の役員とでサーキュレーションを設立し、私も参画することを決めました。そして6年が経って登録して頂いた個人は13000名となり、もっと多様な働き方を世の中に拡げていければと思ってます。
そしてここからは日本の働き方の選択肢を創るだけではなく、根幹にあり社会課題を生み出す原因となる「これまでの当たり前」や、社会課題の解決の仕方そのものをアップデートしていくきっかけになれればと思っています。

2.なぜベンチャー企業もSDGsに取り組むべきか?

ーー サーキュレーションはまだまだベンチャー企業かと思います。そんな中、信澤さんが今このタイミングでSDGs関連の事業をサーキュレーションで推進する理由は何ですか?

信澤:今、ESG投資(環境、社会、ガバナンスへの配慮が適切に行われているかを重視する投資)の割合が全世界でも伸びているように、全ての企業は経済活動のあり方を見直す必要がでてきています。
急成長・急拡大が評価されてきた資本主義経済から、「事業活動を通じて社会に善をなしていく」こと自体が企業価値となっていく転換期になりました。一方で企業経営者様もまだまだSDGsについての理解が追いついていなかったり、経営戦略に落とし込む方法を模索しています。
そんな中で、私たちサーキュレーションがクライアント様一社一社に対し、どのような視座を持って経営支援するかによって、このターニングポイントを共に乗り越えていければと思っています。

ーークライアント様に併走した経営支援をするサーキュレーションだからこそ、お客様の経営のあり方を持続可能にし、そして共に社会をより良くする可能性があるということですね。そもそもですが、SDGsだけでなく働き方改革や女性活躍推進なども社会課題が背景となっていると思いますが、なぜ取り組みは思うように進まないのでしょうか?

信澤:多くの企業で、目先のメリットとデメリットにとらわれて手段が目的化しているからだと考えています。本来であれば「企業として事業活動を通じてどのような善をなしていくか」を各社が根本的に考え直すことで進む話ばかりです。
まだまだベンチャー企業界隈で言うと、本音は「どれだけ売上拡大しているか」で会話がされているように思います。でもこのタイミングだからこそ、「急成長」だけを目的にするのではなく、「事業性と社会性を両立させ、社会にインパクトをつくれるか」に視点をシフトしていけるかが重要です。

ーー その視点がベンチャー経営のロールモデルとなると考えており、サーキュレーションが目指していくのですね!

信澤:はい、そうです。サーキュレーション自身も設立から7年目に突入し、今では200名のベンチャー企業となりました。今後私たち自身が成長し、世の中での認知度が上がっていく中で、「次のベンチャー企業経営のロールモデルとなれるか」が私たちの使命の一つでもあると思っています。


3.ベンチャー企業はどのようにSDGsに取り組むべきか?

ーー サーキュレーションに関わらずどの成長ベンチャーにとっても、今が次世代の経営のあり方への転換期ですね!では、ベンチャー企業はどのような視点を持ってSDGsと関わっていくと良いですか?

信澤:経営戦略の先にどのような社会的な存在意義を掲げるかを話し合うこと、そして「自分達から社会を見る」という視点から「社会から自分達を見る」という視点に切り替えることです。
今の経営の延長線上にある理想的な状態にとどまるのではなく、数十年後の未来を想像し、世の中にどんな良い影響をもたらすかという長期ビジョンを想定します。そして、その姿から逆算して今の施策を考えていきます。

ーー 成長戦略の主語を「自社」から「社会」に置き換えて考えるのですね。そうすることで「自社」にはどんな影響が期待できるのですか?

信澤:長期ビジョンを元に社会のニーズを見越して経営戦略を軌道修正できたり、もしかしたらドラスティックに現状維持を打破していけるかもしれません。どちらにせよ、社会に必要な事業を創出し、継続的に利益追及しながら、社会に必要とされ続ける会社へとアップデートすることが可能です。会社を成長させるための経営戦略であることには変わりないのですが、視座を上げて戦略を見直せるのは間違いありません。

ーー 社会に必要な事業を創出することで、めぐって社会に必要とされる企業としての成長が期待できるのですね。サーキュレーションでは今後の戦略をどのように考えているのですか?

信澤:私たちサーキュレーションも「世界中の経験・知見が循環する社会の創造」という大きなビジョンを持っています。今、経営陣とやり取りしているのは、さらにその先に「私たちは知をめぐらせることで、どのような世界を理想として目指すのか」という話です。
私たちのビジョンを実現してどのような社会にしていきたいと考えるか、まさに社会的存在意義を言語化し始めています。同時に進めているのは、事業とSDGsとの因果関係を整理しながら、今後取り組んでいくべき新しい事業領域や具体的人事施策の検討です。

ーー もうすでに動き出しているのですね!

信澤:はい!この次の半年で事業戦略や組織戦略へと反映していくと同時に、サーキュレーションが考えるサスティナビリティを社内外に発信していく予定です。実際に取り組みを進めながら、私たち自身が、様々な企業様へ展開する事例となり、全国の企業経営へと発展させていくために着々と進めています。
この次のステージだと、サーキュレーションがマーケットを創って組織を拡大させていくという意味の成長だけではなく、「どのような社会を目指すか」「一人ひとりの幸せをどう考えるか」という経営の価値観を経営陣と対話しながら、次のサーキュレーションのあり方へとアップデートが始まっていると感じています。


4.社会課題解決への「共感」の循環、そして垣根を超えた「共創」

ーー サーキュレーションのソーシャルデベロップメント推進室では、これからどのような事業を展開していく計画ですか?

信澤:社会課題を解決するために、経験・知見だけでなく「共感」を循環させ、「共創」する仕掛けをしていきたいと思っています。社会のためを考えた時にサーキュレーション1社だけで解決できる社会課題には限界があります。そのため「共感」と「共創」をテーマにパートナーを増やしていく動きをしております。パートナーには 、登録いただいているプロフェッショナルの方々と、企業・団体・ソーシャルセクターなどのステークホルダーを想定してます。

ーー 具体的にどのようなイメージで共創するのですか?

信澤:私たちの大事なパートナーである13000名のプロの方々には、リカレントプログラムを提供し始めました。
社会課題を解決していくには、プロが既に持っている強みを活かして支援に入ってもらうだけではなくて、社会のトレンドであるSDGsや社会課題の知見を身につけた上で支援に入ってもらうことが近道と考えました。ただの人事支援をするよりも「サステナビリティある経営とは何か」を描けるプロが支援をする方が経営の中身もより良くなるでしょう。私ひとりが一生懸命啓蒙するだけでなく、SDGsと経営を紐づけてを語れるプロがいれば支援された企業のあり方を変えることができるかもしれません!


ーー プロの方々にとっても、新しい知見を得られて市場価値を高めるきっかになりそうですね!

信澤:「新しい働く価値観」を提供するサーキュレーションとしてもこの活動でパートナーになってくださる方々に自身の可能性を拡げてもらったり、経営支援だけでなく「ソーシャルグッドへ知見を活用する」という意味での新しい働き方を広げていきたいという気持ちもあります。
優秀なプロの方々に話を聞くと、ニーズは「自分の専門スキルをどう活かして働くか」より「自分ができない領域のスキルをどう身につけるか」であるとのことです。そのような考えを持つ方にとって、新しいスキルとして今後世の中に絶対必要となるサステナビリティやSDGsは、どの専門スキルとも併用できるので非常に良いテーマと思います。
本当の意味での共創するパートナーとなるべく、サーキュレーションのプラットフォームにご期待頂いているプロの皆様のためにもどうすれば良いかを思考し続けています。

ーー 法人のクライアント様とはどのようにパートナーとなるのですか?

信澤:弊社の支援によってサステナビリティの視点を持って経営する企業を増やしていきたいです。そして、その対象を企業だけとせずソーシャルセクターや地方自治体にも広げていきます。彼らは利益よりも社会課題解決を優先する取り組みをしていますが、利益が二の次ゆえにリソースに限りがあり、事業を拡大しきれない悩みを抱えているケースが多いです。

ーー そのようなソーシャルセクターや自治体にもにプロの知見を繋ぐのですね!

信澤:その通りです!対価よりやりがいで活動する「プロボノ」の仕組みを活用するなど、費用を抑えた支援を設計しています。彼らは元々社会性高い事業を展開していますので、ビジネススキルさえ整えば持続可能に運営できると思います。
まずは、ひとつの社会課題に彼らが目をつけて取り組んだ背景、見てきたリアルを、世の中にしっかりと伝えていく。そして、彼らの想いに共感したプロを繋いで、彼らの事業を拡大させていく。サーキュレーションが「共感」と「知見」を循環させるハブになることで、共に社会課題を解決していきます。


ーーありがとうございます!最後に、信澤さんがSDGsに本気で向き合うにおいて、サーキュレーションをどんな組織にしていきたいと考えてますか?

信澤:創業メンバーとしてこの会社を共に創りあげてきた中で純粋に思うことは、自分たちだけが成長に対して満足を感じている会社ではなく、持続可能な社会と人類の幸せを考え、事業活動を通じて本気で追及していく、社会にとっては必要不可欠な思想とモデルを展開する存在であり続けたいです。
サーキュレーションという法人としての存在意義をぶらさずに、社会に対しても、共に歩む社員個々人同士も、誠実に向き合い続け、違いや変化を恐れない。そして何より、諦めない。必要なことは何かを一人ひとりが対話し、共創し続けられる組織でありたいと思っています。

代表取締役 久保田(写真右) と取締役3名と ソーシャルデベロップメント推進室の立ち上げを記念した1枚
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