http://cinnamon.is/news/01062018-cinnamon-fundraising/
第三者割当増資及び融資により約9億円の資金調達を実施を実施いたしましたので、ご連絡をさせていただきます。
ホワイトカラーの生産性を抜本的に改善する社会の実現へ向けて人工知能プロダクトと組織体制を継続的に強化いたします。
国内でも有数の人工知能(以下、「AI」)文書読み取りエンジンを持つ株式会社シナモンは、SBIインベストメント株式会社の運用するファンド、株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズの運用するファンド、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社、ソニー株式会社のコーポレートベンチャーキャピタルであるSony Innovation Fund、TIS株式会社を引受先とする第三者割当増資と、株式会社みずほ銀行、株式会社三井住友銀行からの融資により、総額約9億円の資金調達を実施しましたことをお知らせいたします。
■資金調達の概要
当社はシリーズBラウンドとして、第三者割当増資による総額10億円の資金調達を予定しております。この度、シリーズBのファーストクローズとして、下記の投資家を対象に約8億円の第三者割当増資を実施しました。なお、2018年8月末日を最終クローズ予定日として、追加の資金調達を進めております。
また、上記の第三者割当増資に加え、下記の金融機関から約1億円の融資を実行いたしました。
■資金調達の目的
シナモンは、ホワイトカラーの生産性を抜本的に改善する社会の実現へ向けて、この度の資金調達により以下の点を中心に強化いたします。
・高度な人材(特に海外における専門性の高いAI人材)の登用
・強固な株主体制を構築することで、シナモンの社会的な信用力の向上及びネットワークの強化を実現し、成長を加速
・AIプロダクトの基盤技術・ユーザーインターフェースの強化
・より高度な技術ときめ細かいサービスを提供するための組織体制強化(日本及びベトナム)
・人工知能プロダクトの新領域開発(音声認識など)へのR&D投資
■引受先一覧
◯FinTechビジネスイノベーション投資事業有限責任組合(無限責任組合員:SBIインベストメント株式会社(本社:東京都港区六本木1-6-1、代表取締役:川島克哉))
〇SBIベンチャー投資促進税制投資事業有限責任組合(無限責任組合員:SBIインベストメント株式会社(本社:東京都港区六本木1-6-1、代表取締役:川島克哉))
◯FFGベンチャー投資事業有限責任組合第1号(無限責任組合員:株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ(本社:福岡県福岡市中央区大手門1-8-3、代表取締役:福田知))
◯伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(本社:東京都千代田区霞が関3-2-5、代表取締役社長:菊地哲)
◯Sony Innovation Fund
◯TIS株式会社(本店:東京都新宿区西新宿8-17-1、代表取締役社長:桑野徹)
■融資元一覧
◯株式会社みずほ銀行
◯株式会社三井住友銀行
■株主からのコメント
株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ
「AIベンチャーの競争優位性の源泉であるAI技術者を高いレベルで採用できる組織体制とそこから生み出される精度の高いAIプロダクトを高く評価させていただきました。また、金融業界においても、シナモン社が持つ技術力の高いAIプロダクトは、預金・為替・融資と幅広い分野で適用できると考えられ、金融業界における抜本的な業務改革を期待しています。」
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
「AI領域は、優秀なAI技術者の確保と育成が重要なファクターですが、シナモンは、日本国内のみならずベトナムの優秀なAI技術者を大量に採用し教育するスキームを構築しています。CTCは、同社の国内外のコンテストにおける数多くの受賞歴や実データを用いた検証、ベトナムの研究開発拠点の現地確認を通して、シナモン社の「Flax Scanner」がAI-OCRのビジネス領域で国内トップクラスの技術であると確認し、安定的なサービスと更なる技術力の向上を確信しました。CTCが推進するRPAビジネスとの親和性も極めて高く、協力してビジネスの拡大を図っていきます。」
■今後の展望
今後シナモンは、「ホワイトカラーの生産性向上」をテーマに、AIプラットフォームとしてのさらなる基盤を築き、業務改善を推進する様々なプロダクトの開発に取り組みます。また、パートナー企業との協業を推進し、顧客ごとのリクエストに応じて精度を向上させるパッケージを拡販していきます。また、日本国内市場だけに留まらず、積極的な海外展開も行っていく予定です。
【株式会社シナモン 会社概要】
社 名:株式会社シナモン
URL:http://www.cinnamon.is
所在地:東京都港区東麻布一丁目9番16号 MTP東麻布ビル 6階
設 立:2016年10月
代表者:代表取締役CEO 平野未来
■事業内容:人工知能プロダクト事業、人工知能コンサルティング事業
シナモンは、人間のように文書を読み取るAI OCRの「Flax Scanner(フラックス・スキャナー)」を中心に、独自開発の人工知能のエンジン提供を行っており、多数の国内大手企業への提供実績を有しています。また、人工知能研究所をベトナムに構え、大量のAI技術者の獲得に成功しています。
2017年4月における「Flax Scanner」の導入以来、200社以上の商談実績を持ち、AI OCR領域において国内でトップクラスの技術を提供してまいりました。
また、人工知能チャットボット「Scuro Bot(スクロ・ボット)」、レコメンデーションエンジン「Lapis Engine(ラピス・エンジン)」を通して、問い合わせ対応や面接時間の設定、人材系企業における内定率や賃貸物件の契約率を高めるマッチングアルゴリズムなどを提供しております。
さらに、直近では、特化型音声認識技術「Rossa Voice(ロッサ・ボイス)」のプレローンチを行い、実証実験を開始しております。
■主力プロダクト「Flax Scanner(フラックス・スキャナー)」の概要
日常で使われているビジネス文書はほとんどが非構造的であるため、業務システムに取り込むために人の力が必要となっており、ホワイトカラーの業務に多くの無駄が発生しています。シナモンでは、人工知能文書読み取りエンジンを活用し、ホワイトカラーの業務を抜本的に改革いたします。対象となる文書は、PDF、Wordファイル、印字・手書きなどの紙文書など様々な文書に対応が可能です。現在は、金融・保険業界をはじめとした、多数の大手企業様へエンジン提供をしております。
【特徴】
様々なビジネス文書をAIが理解し、データベースに取り込めるようにすることで、ホワイトカラーの業務効率を抜本的に改善。
1) フォーマットが不特定でも読み込み可能
2) 手書き文字の読み込み精度が研究データで99.2%、実データで95-98% と高精度
3) 独自データベースの構築により、読み取りデータを自動補正
4) オンプレミス・クラウドともに対応可能で、顧客のセキュリティポリシーに応じた構築が可能
■株式会社シナモン 主要株主