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小さな島の水産業ってどんな感じ?

目次

  1. イベントのお知らせ
  2. 知夫村の水産業に触れてみる
  3. 漁協
  4. わかめ加工場
  5. イワガキ養殖
  6. 水産加工場
  7. 刺し網漁
  8. 番外編 イカ釣り
  9. 水産業の担い手事情
  10. 知夫里島へ来島するチャンス!

イベントのお知らせ

知夫村では10月に漁師体験ツアーを開催します。離島の漁業に興味がある方、自営漁師を目指している方、知夫里島で暮らしてみたい方、おひとりでもご夫婦でもOK!ご応募お待ちしています。ちぶり島公式noteを書いているAgoさんや山ちゃんにも会うことができますヨッ😊


【募集中!|10/7〜10日(金土日祝)3泊4日】隠岐諸島・知夫村 おき ちぶむらで『島の暮らし』『漁師の生活』に触れる体験ツアー | TURNS(ターンズ)|移住・地方創生・地域活性化
島根県にある知夫村をご存知ですか? 知夫村は、島根県隠岐諸島の最南端に位置している人口600人ほどの「知夫里島」という島です。隠岐4島の中で最も小さな島ですが、都会にはない大自然や歴史・文化、温かい地域の人々、程よい人間関係の距離感などに惹かれ、近年移住者が増えている魅力的な島です。 10月7〜10日(金土日月)はここ知夫村で、憧れの『島の暮らし』と『漁師の生活』を体験するツアーを開催します!
https://turns.jp/66699

知夫村の水産業に触れてみる

前回はイワガキのお話を書きましたが、4月からの半年間いろんなところで働いてみたので水産業のお仕事をもう少しご紹介します。

知夫里島のイワガキの作業現場をのぞいてみました | 知夫村役場
こんにちは、山ちゃんです。島民が大好きなイカ釣りシーズンが到来、ケンサキイカのおすそわけをいただくことが増え、毎晩のおかずがさらに豪華になりました😋 さて、今回は知夫里島のイワガキのお話です。知夫のイワガキは3~6月が旬で、夏はあまり話題になりませんが、牡蠣漁師さんは夏もしっかりイワガキの仕事をしています。みなさんの食卓にイワガキが並ぶまでにどんな工程があるのかご紹介したいと思います。 ...
https://www.wantedly.com/companies/chibu-vill/post_articles/435697


漁協

知夫村の漁協の職員さんは1人で、鮮魚の仕立てから漁師さんの相談役に事務作業もすべてこなす優しいおとうさんです。(昔は漁獲量が多く職員さんも6人もいたそう)

基本的には朝、漁師さんが獲った魚を漁協へ持ってきて、伝票をつけながら漁協の職員さんと出荷の準備をします。5月の連休前は大きなアワビが大量に出荷されていたことも。アワビは獲ってから生け簀においておき、値段の良いときに出荷するよう調整ができるみたいです。

いろんな漁師さんや、魚を仕入れる調理人さんが毎朝漁協へやってくるので、一緒に缶コーヒーを飲みながら情報交換や交流の場にもなっています。


わかめ加工場

隠岐のわかめと言えば肉厚な天然わかめで、巷では有名のようです。
採れたてわかめを大きな釜で湯がいて、塩蔵し、芯を取り除きます。知夫の加工場で製品を完成させるのではなく、一次加工した後本土の別の加工場へ送られます。

加工場ではおばちゃんたちと一緒に作業をしていました。村のことを教えてもらったり、嫁姑事情のお話が聞けたり、てきぱきと手を動かしながらもほのぼのとした雰囲気で、居心地の良い憩いの場です。


イワガキ養殖

村の牡蠣組合では6人の漁師さんが個人で働いていますが、規模の大きな事業所でイワガキ養殖をやっているところがひとつあります。ここでは従業員も雇っているので個人でやっているカキ漁師さんよりも出荷数が多いです。

器械を使って殻についたフジツボや海藻を落とす磨き作業、磨いたカキを高圧洗浄で洗う作業、きれいになったカキを大きさごとに選別する作業を2~4人ほどで分担して行います。

カキを何十個も吊るした重たいロープを、海上のイカダでバランスを取りながら結びつける作業は大変です。私はへなちょこでできませんでしたが、女性の従業員さんでも手慣れた様子で素早くやってしまうので驚きました。


水産加工場

2021年にできたばかり、最新鋭の加工設備を導入した加工場があります。

知夫の漁協ではセリがないため、購入した魚を鮮度の良いうちに処理することができるのが、小さな島ならではのメリットです。漁師さんとコミュニケーションを取り連携しながら、知夫里島の魚を全国へ発信していこうと取り組んでいます。

加工場は大きな窓が無く、外からは中の様子が伺えないので、「加工場って稼働しているの?」とよく村の人に聞かれるのですが、ちゃんと毎日動いてますよー!


刺し網漁

知夫の漁獲量の多くは刺し網漁のハマチが占めています。親子でハマチを獲っている漁師さんに、体験としてイサキの網漁へ連れて行ってもらったことがありました。魚群探知機や潮の流れを見て漁場を探したり、網を揚げるタイミングなど高度な技術が必要になるようです。

漁師さんが漁から帰ってくるのは夜。ハマチのシーズンは網外しを手伝う気満々だったのですが、船が何時に帰ってくるのかわからないこと、遅いときは真夜中になるため、早寝の私は連絡が来る前にいつも寝てしまっていました。情けないです。。。

もうひとつ、灘網なだあみといって、あまり沖合に出ず陸に近いところで行う網漁があります。夕方浮きをつけた網を漁場に落とし、翌朝に網を回収します。ハマチの刺し網と違って、船に乗っている時間が短く、小さな船でもできます。

ただ、夏場は海水温が高くなってしまうことと、網外ししている間に暑さで魚の鮮度が落ちてしまうため、涼しい時期しか行わないようです。

灘網は小規模な漁で、売って生計を立てるためというよりは、自分たちで食べるために行っている漁師さんが多いように感じます。

番外編 イカ釣り

イカ釣り漁を専業にしている漁師さんはいませんが、漁師さんたちはあそびのイカ釣りが大好きです。(おそらく)

ときどき、船でイカ釣り行こうやとお誘いがあります。私は船に乗ること自体が大好きなのでお誘いあるとめちゃくちゃ嬉しいです。竿釣りももちろん良いですが、イカ釣りの道具(ゴンガラ?)だと一度に2~3杯釣れることがあるのでおもしろいです!

水産業の担い手事情

どの地区の港にも船がたくさん並び、漁協組合員も多くいますが大半が年金漁師といって、主な収入は年金で、時間のあるときに漁に出たり、自家消費や友人へあげたりする漁師さんが多いのが現状です。

本業は別にあり副業として漁をする若い方はいても、漁業を専業としている20~30代の漁師さんはいません。高齢化で漁師の数は年々減っているけれど、新しく参入する人がいない。このままでは魚を獲ってくれる漁師さんはいつかいなくなってしまうのでしょうか。

漁業は自然相手の仕事のため、経営計画や収入を安定させることが難しいです。しかし、自営漁師は働き方は自分で決めることができ、常に研究して勉強して、自分だけの漁ができるのがおもしろいと、ある漁師さんは言っていました。

知夫里島へ来島するチャンス!

もっと詳しく知夫の漁業について知りたい!実際に漁師さんの話を聞いてみたい!という方、漁師体験ツアーに参加してみませんか?

【募集中!|10/7〜10日(金土日\あなたも “漁師” になれる3泊4日/ 『島の暮らし』と『漁師の生活』を体験するツアー開催! 島根県にある知夫村をご存知turns.jp

ツアーの日程は合わないけど、ちょっと興味ある!という方も知夫村役場地域振興課へお気軽にご連絡ください🌟

以上、山ちゃんでした。

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