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離ればなれの組織に一体感をー6時間におよぶ「オンライン社内イベント」を開いた理由 前編

テレワークが当たり前になってきた昨今。自宅で仕事ができる便利さを感じる一方で、うまく言葉にできない不安や物足りなさを覚えている人も少なくないのではないでしょうか?

株式会社セレブリックス・セールス事業本部が抱えていた悩みは「一体感を持ちづらいこと」でした。

事業本部のメンバーは約400人。その7割にあたる約280人 は、営業支援サービスを提供するクライアント先に常駐して働いています。そもそも全員で集まる機会が少ないという状況で、コロナ禍は追い打ちをかけるように、メンバーが顔を合わせられる場を奪っていきました。

そこで2020年7月に開催したのが「ミライカンファレンス」。400人が同時参加した、約6時間におよぶオンライン社内イベントです。

なぜこれほどまでの規模のオンラインイベントを実施したのでしょうか。起案者である北川和毅さん(執行役員セールス事業本部長)と、当日に向けて準備を進めた手塚千尋さん(セールス事業本部 事業推進室 エンゲージメントグループ)に背景を聞きました。

<話を聞いた人>
北川和毅(きたかわ・かずき)さん
株式会社セレブリックス 執行役員 セールス事業本部長。2005年新卒入社。さまざまなプロジェクトで新規受注を量産して社内表彰常連となり、28歳で営業代行事業のマネージャーに昇格。国内10拠点の新規立ち上げや600を越えるプロジェクトを成功させ、2018年に史上最年少で執行役員に就任。趣味は小学生から続けているサッカーと、神社仏閣巡り。3人の子どもとの戦いごっこで悪役のレパートリーを増やすことに苦戦中。

手塚千尋(てつか・ちひろ)さん
株式会社セレブリックス セールス事業本部 事業推進室 エンゲージメントグループ。2016年に中途でセレブリックス入社。
複数の営業支援を経て、2020年4月より現職。セールス事業本部全体のマネジメント支援に携わる。
特技はどこでも一瞬で寝れて朝が強いこと。休日は午前中に家事を済ませスーパーへ行くなど活動的だが
午後になるとその反動で全く動かずひたすらアイス片手にネットサーフィンと映画鑑賞をして過ごす。


「同じ部署なのに知らない者同士」になってしまった

――コロナ禍にあって、セレブリックス全社やセールス事業本部はどのような影響を受けていたのでしょうか。

北川:以前は月に一度の部会や半期に一度のキックオフイベント、部活動(福利厚生「集わん会」)などを実施し、 普段は離れた場所で働いているメンバーも定期的に顔を合わせられる場がありました。しかしコロナ以降は在宅勤務が標準となり、そうした機会が極端に減ってしまいました。

本社(東京都新宿区)に勤務するメンバーも、新しく入社した人とリアルで接する機会がなくなりました。クライアント先へ行ってしまえば、同じ部署内なのに知らない者同士のまま。メンバー間の距離が開いていくことを危惧していました。

手塚:私自身も2年前までクライアント先へ常駐していました。チームを組んで同じ現場へ行くため孤独感はないのですが、普段の職場はクライアントのオフィスだし、コミュニケーションを取る機会もクライアントの方々とのほうが多いので、セレブリックスへの帰属意識はどうしても持ちづらいんですよね。

そんな状況が分かるので、コロナ以降は「一体感がますます薄れていってしまうのでは?」と不安に思っていました。


上司の思いが分からないままでは、自分や会社の未来を考えることはできない

――そうした懸念のもと、オンラインイベントの構想に至った経緯とは。

手塚:「ミライカンファレンス」そのものは、実は2019年の秋に第1回目を開催しているんです。このときはリアルイベントとして実施しました。

北川:僕が「カンファレンスをやろう」と呼びかけたのは、コロナ以前から課題があったからです。モチベーションが低下している人がいたり、離職に至ってしまう人がいたりと、正直に言って組織の状態は決して良いものではありませんでした。

手塚:同じく2019年にはエンゲージメント診断ツールを導入したのですが、「ミッション・ビジョンの共感」「会社の方針に対する納得感」といった理念戦略の項目が低下していっていることが分かりました。

北川:背景には一人ひとり、いろいろな原因があるのだと思います。そのすべてに同じレベルで応えていくことは難しいかもしれませんが、少なくともみんなが、自分自身の仕事や働き方に可能性を感じられるようになってほしいと思いました。

一方では、マネジメント側である僕たちがもっと発信し、情報共有していく必要もあると感じていました。リーダーたちの意志が分からないままで、自分や会社の未来を考えることはできませんよね。

だから「会社として考えていることを、構想段階のものを含めて、信頼の証としてみんなに伝える」場を持ちたいと思っていたんです。

2019年のミライカンファレンスでは、その時点で検討していた給与制度改訂の話もしています。経営やマネジメントの視点で考えれば、検討段階の内容を伝えるのはリスキーなのかもしれません。それでも、将来的にどんなポジションを作っていきたいのか、そのためにどのような給与制度が必要だと考えているのかを共有することで、みんなに未来を想像してほしいと思っていました。


「こいつは良いところがないな」と感じる人なんて、この会社には誰もいない

――今回のミライカンファレンスでは本部長陣 によるプレゼンテーション(*)が行われています。その中で、北川さんが繰り返し「メンバーそれぞれの居場所を創りたい」と話していたのが印象的でした。

*今井晶也さん(営業企画本部 本部長)による「シン・セールス理論」 、松澤真太郎さん(執行役員 セールス事業本部 副本部長)による「セールスエリートの3条件」、北川和毅さんによる「セレブリックスらしさの再定義と自分の居場所の描き方」

北川:「メンバーそれぞれの居場所を創る」という思いは、僕自身の体験から来ています。

2015年にセレブリックスの部長になって思ったのは、「自分には特別な武器がない」ということでした。プレゼンをしてくれた今井や松澤と比べて僕は凡人だな、という意識が強いです 。そんな自分が目指すべきなのは「チームで勝つことに秀でている人」だと考えて、ずっとやってきました。

1人ではできないことを実現するチームを作りたい。それを実践することが、僕自身の居場所を創ることでもあったんです。

手塚:メンバーの私からすると、北川さんがご自身のことを「凡人」だと言うのはとても意外ですが(笑)。

私自身も秀でているものがないタイプです。人からも言われるし、自分でもそう思うんです。だからこそ北川さんに共感する部分がたくさんあって。

同じように「自分は凡人」だと思って悩んでいるメンバーは多いのかもしれません。「自分の強みが見えない」とか。

北川:もしかするとその背景には、自分の秀でている部分を誰かに評価されたり、それを生かしたポジションに付けてもらったりした経験が少ないことがあるのかもしれません。

でも、一緒に仕事をしていて「こいつは良いところがないな」と感じる人なんて、この会社には誰もいないですよ。一人ひとりをちゃんと見ればみんなに強みがあるし、適した役割もあるはずだと思っています。


新たな役割や仕事に自分で手を上げ、意志を持って取り組んでもらう制度

ーーとはいえ、目の前の仕事に追われていると、未来のことをなかなか考えられないのが現実ではないかと思います。「この仕事の先にどんなキャリアがあるのか」をイメージするのは難しいのでは。

北川:そうですよね。ここも、経営やマネジメント側にもっとできることがあると思っています。

今回のミライカンファレンスでは、「FA(フリーエージェント)制度」を発表しました。プロスポーツ選手のように、一定の経験と実績を積んだ人が、「次はこんな仕事がしたい!」と宣言して異動のチャンスをつかめる制度です。

これからのセールス事業本部では、さまざまな役割が必要となっていきます。営業支援の現場はもちろんですが、それ以外にもマーケティングや新規事業開発、セールステックの推進担当 などのポジションも必要でしょう。こうしたインタビュー記事のように、多岐にわたるコンテンツを作る人材も。

こうした仕事に自分で手を上げ、意志を持って取り組んでもらったほうが高い成果につながるはずです。

手塚:ちなみにFA制度も、まだ構想段階なんですよね。

北川:はい。だけど必ず実現させます。ミライカンファレンスでも約束しましたから。

入社時点や若手の段階で将来のキャリアビジョンを明確に持てないのは、ある意味では当たり前だと思います。僕もそうでした。

でも、未来が見えないことにモヤモヤしているよりは、未来のイメージを明確にして目の前に仕事にのめり込めるほうが幸せですよね。そのための仕事や役割、人間関係を作っていきたいと思っています。


【取材後記】
ミライカンファレンス当日のプレゼンテーションを見て印象的だったのは、執行役員や部長という立場にある人たちが本音ベースで、包み隠さず課題感を話していたこと。北川さんの「会社として考えていることを、構想段階のものを含めて、信頼の証としてみんなに伝える」という思いから、その理由が垣間見えた気がしました。

このインタビューの続編記事 では、約6時間におよぶミライカンファレンスの裏側や、終了後の参加者の声などを踏まえた後日談についても話を聞いています。セレブリックスの組織作りに興味を持っていただけた方は、ぜひあわせてご覧ください。

■企画・編集/今村真理奈(株式会社セレブリックス セールス事業本部)
■取材・執筆/多田慎介

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